スリップノット、新作で初めてお互いを褒め合う「俺らは今でもお互いのファン」

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Photo by JONATHAN WEINER

コリィ・テイラー(Vo)によると、スリップノットのメンバー達は新作『The End, So Far』が完成したとき、それまでやったことがなかったことをやったそうだ。お互いに対し、誉め言葉を掛け合ったという。

◆スリップノット画像

テイラーはUKの音楽誌『Kerrang!』のインタビューでこう語った。「それについては、俺はちょっと感激したね。俺にはすごく意味のあることだから。俺がこのアルバムでやったことに、彼らはそれぞれ別ではあるが、気に入ったところがあった。彼らは、“このパートがいい。この歌詞が好きだ。俺はここが好きだ。このスクリームが最高だ”とか言ってた。俺らはそれまで、お互いのことを面と向かって褒め合うなんてなかった。俺らは偏屈で癇癪もちなんだ! これだけ長いことやってきて、“お前、最高だよ。お前とバンドやってるのが大好きだ”って言い合ってこなかったなんて、ホント、面白い」

いま、そういう言葉を掛け合うようになった理由を、テイラーはこう考えているそうだ。「俺らは多くの人たちを喪った。死を身近に感じたからかもしれないし、“俺らはまだここにいる。お前はまだ俺と一緒だ。信じられない”って実感したからかもしれない。スリップノットにしたら凄く妙な展開だ。どういうわけか、この野獣は感情ってものを抱き始めたらしい」

「俺は初めから言っているが、もしやりたくないならやらない。俺がやることは、俺が情熱を持っているからやってるんだ。それに、俺はいま自分がやってることしか得意ではない。俺は、ラッキーなことに自分が参加できている音楽にインスパイアされている。だから、俺らが作る音楽を俺がどれだけ愛しているか、彼らに伝えるのにこれほど長くかかったなんて、恥を知れ、自分って感じだ。でも、時間はかかってもやらなかったよりはマシだ。これだけ長い時間が経っても、俺らはまだお互いのファンだ。それって素晴らしいことだよ」

「俺らはまだ、お互いをイラつかせてる。そこは勘違いするな、俺らはいまだにクソ野郎だ! でも同時に、俺が一緒にステージに上がりたい、一緒に音楽を作りたいと思う連中は他にいない」

スリップノットは9月30日に3年ぶりの新作、通算7枚目のスタジオ・アルバム『The End, So Far』をリリース予定。今週、新曲「The Dying Song (Time To Sing)」がプレミアされた。



Ako Suzuki
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