ディープ・パープル、スティーヴ・モーズの脱退を発表

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ディープ・パープルは、病の妻に付き添うため現行のツアーに参加していないギタリストのスティーヴ・モーズが、今後のバンド活動から身を引くと発表した。

◆ディープ・パープル画像

バンドは土曜日(7月23日)、「ディープ・パープルは四半世紀以上我々のギタリストだったスティーヴ・モーズがバンドから離脱すると発表する。スティーヴは、個人的な事情により2022年およびその先のバンドのスケジュールをこなすのが不可能となった。スティーヴは数ヶ月前、妻Janineが癌と闘っているという悲しい事実をファンに告げた。彼の言葉を借りれば、“僕はただ、彼女のもとにいなくてはならない”と」との声明を出し、ディープ・パープルにおける彼の功績を紹介し、「バンド、クルー、マネージメント、レコード会社、これまで彼と楽しく仕事をしてきた全ての人たちが、スティーヴがいないことを寂しく思う」と綴った。

また、モーズは「僕は昨秋、妻が真の医療的危機に陥り、ドイツで行われていたパープルのライティング・セッションを急きょ離脱した。それから約1年、僕らは、彼女がステージ4の侵襲性の強いがんであり、この先ずっと化学療法が必要なことを受け入れつつある。僕らはコンサートを恋しく思っているが、物事が急変する可能性がある中、長期間、家を遠く離れるツアーに従事することは、僕にはできなかった」と事情を説明。2月に行われた<Rock Legends Cruise>がディープ・パープルとの最後の公演になったと告げ、ファンに感謝した。今後は、友人たちとの短期間で家から遠くないところでのツアーへの参加は検討していきたいという。実際、2023年1月にラスベガスで開催されるジョー・サトリアーニのギター関連イベント<G4 Experience>に参加予定であることが告知されている。

イアン・ギラン、イアン・ペイス、ロジャー・グローヴァー、ドン・エイリーもそれぞれコメントを発表し、モーズの功績を称え、彼の脱退を惜しんでいる。

モーズは4月、「僕の大切な妻Janineは現在、癌と闘っている。合併症など何が起きるかわからず、僕らの人生の残りの時間を踏まえれば、僕はいま、彼女に寄り添う必要がある。僕は脱退するわけではない。彼女の健康が保証されたら、ツアーに戻りたいと思っている」との声明を出していた。

現行のツアーには、彼の代わりにサイモン・マクブライドが参加している。



Ako Suzuki
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