【インタビュー】KNOCK OUT MONKEY、<猿爆祭>アフタートーク「楽しい祭りにしたかったんです」

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■今はまだ“Road to”みたいな意識
■いつかは神戸の野外で

──自分たちKNOCK OUT MONKEYのライブはどうでした? 主催フェスでトリで、終わりを締めくくるという役回りで、わりとプレッシャーだったんじゃないかと。

w-shun:思ったより気負いはなかったですね。わりとプレッシャーがあるほうがおもしろがるタイプでもあるから。いい感じにずっと袖でライブを観たり、客席エリアでも遊びまわっていたし。いろんなお客さんともしゃべったし、お客さんの子供たちとも遊んだりしてたから。信用できる人たちばっかりやなって。だから気負ってとか、奇をてらってとかじゃなく、ナチュラルに自分らの素のままを観てもらいたいなって思いのほうが強かった。“これがKNOCK OUT MONKEYで、これが自分たちのやりたかった<猿爆祭2022>です”って。俺らは自由に楽しんでる感じを見せたいと思っていたから、それを見てくれてありがとう、という感覚。

──ライブのエンディングで、新曲「Summer Days」で乾杯をしたときは、何物にも代えがたい幸せを感じました?

w-shun:そうですね。「Summer Days」をどうしても最後にやりたいって、僕のわがままを通したんですよ。普通、新曲は一番おいしいところ……たとえば本編後半とかに入れると思うけど、最後に持ってくるのは賭けに近い。でも曲を作っている最中から<猿爆祭2022>のエンディングで、みんなで楽しんでやっているイメージしかなかったから。ステージ袖はちょっとザワザワしてましたけどね。出演アーティストのみんなに「最後の1曲、みんな出てきて」って言ったときは(笑)。「なんのこと!?」みたいな。


──観に来ていたお客さんも一緒になって乾杯して、みんなで楽しむ夏祭りっていう感じになりましたね。

w-shun:そう、それがいいんです。楽しい祭りにしたかったんです。

──ところで、出店していた『串かつ でんちゃん』の売上はホクホクでしたか?

dEnkA:ぶっちゃけていいっすか? 赤字です、はい(笑)。まあ、みんな楽しんでくれたから。赤字とか関係ないです。

──夏祭りを盛り上げるナイスな出店だったと思います。ステージ裏のdEnkAさんは、出演アーティストのケアや出店など、やることだらけで大忙しでしたね。

dEnkA:昨日はステージ袖からも客席エリアからもライブを観ましたけど、やっぱり主催となると、見え方が変わりましたね、僕は。例えばこの前のNOISEMAKER主催<KITAKAZE ROCK FES.2022>のとき、僕らがNOISEMAKERに向けてやる立場だったじゃないですか。今回はそれとは逆に、向けられている立場だったわけで。各アーティストのカッコよさだったり、やっぱり凄いなってリスペクト精神が改めて沸き立ちました。すごくありがたかったし。最後は自分たちのステージでしたけど、もう疲れすぎて、緊張もなかった(笑)。でも無事に雨も降らず、事故もなく終わることができて、とりあえず今はホッとしています。

w-shun:あと、さっきもちょっと触れましたけど、いろんなところで新しいつながりが生まれてくれたら嬉しいですね。今まで聴いていなかったけど、<猿爆祭2022>で初めてライブを観てハマったとか。違うファン同士、たまたま席が近くて友達になったとか。そういうのって縁じゃないですか。縁というのは、そのタイミングが来なければ、求めても手にしにくかったりすると思うんで。昨日、来てくれた人それぞれに縁や出会いが生まれたら、より一層嬉しい。そういう意味でも子供たちに来てほしかったんですよね。子供同士、公園とかですぐに仲良くなってたりするじゃないですか。


──そんなこと言って、w-shunさん自身がキッズスペースで一番遊んでいたでしょ?

w-shun:うん。遊ぶでしょ。

──キッズスペースから投げ輪が転がってきたと思ったら、w-shunさんが取りに来たという(笑)。

w-shun:あれは小っちゃい子がコロコロってPAエリアに転がしちゃったから、「取りに行ってやるよ」って(笑)。自分が投げてたわけじゃないっすよ。

──いや疑わしいな、自分が一番遊んでたんじゃないですか(笑)? それはともかく、初野外となった<猿爆祭2022>を開催して、意識が変わったとかは?

w-shun:思ったより燃え尽き症候群になってないなって。“あー、終わっちゃったな”って燃え尽きるんじゃないかと、ちょっと怖かったんですよね。でも来年、恵比寿リキッドルームで次の<猿爆祭>をやるとか、その前に今年12月に東名阪のワンマンライブもあるし、制作もある。いろいろ宿題も増えてきているので。やっぱり続きがあるのはいいなって。

ナオミチ:朝から1日通して大変やったけど、また<猿爆祭>をやりたいですね。で、もっともっと規模を大きくしていきたいっていう気持ちはあります。昨日、出てくれたバンドさん達は、ぶっちゃけ、僕らより大きいところでライブやっている人らばっかりなんですよ。僕ら自身もっと精進して、追いつけたらいいなって思います。

dEnkA:また来年の夏に野外で、とかは決まってないですけど、できたらいいですよね。


──可能であれば、次回は地元神戸の野外で開催したいですよね。

亜太:そうですね。最終的に目指すのはそこですから。

w-shun:自分たちの中では今はまだ“Road to”みたいな意識もあって。いつかは神戸のいいロケーションの野外でやるっていうのが、一番の目標としてあります。みんなに神戸に来てもらって、神戸のうまいもんを食ってもらって、音楽もライブも楽しんでもらいたいという。一昨日、家の近くの神社でお祭りがあったんですよ。屋台が出て、小っちゃい子たちは浴衣を着たりお面かぶってたり、金魚すくいもあってね。絵に描いたようで、めちゃくちゃ良かったんですよ。“あっ、ゴールはこういうことやな”と。ロックが鳴っている場所で、こういう子供たちから大人まで楽しめるお祭りができたらいいなって。それを神戸でできたら、ほんまのひとつの完成形になるなって。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎Rickey-style



■ワンマン<東名阪TOUR 2022>

12月03日(土) 大阪・umeda TRAD
12月09日(金) 愛知・SPADE BOX
12月11日(日) 東京・代官山UNIT
※全公演ワンマン
▼チケット
¥4,000 (税込 / D代別途)
※オールスタンディング / 入場整理券付き
【オフィシャル2次抽選先行】
受付期間:7月29日(金)19:00〜8月14日(日)23:59
受付URL:http://eplus.jp/kom2022/



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