『アザー・ミュージック』公開記念、英ブリストル発DIYの伝説的レーベル“サラ・レコーズ”のドキュメンタリー『マイ・シークレット・ワールド』 、都内初公開

このたび、『アザー・ミュージック』の公開を記念し、イギリス、サウスウエストの港湾都市ブリストルを拠点に1987年から1995年まで活動していた伝説的レーベル「サラ・レコーズ」を描いたドキュメンタリー映画『マイ・シークレット・ワールド』が、東京シアター・イメージフォーラムにて、2022年8月13日(土)と14日(日)の二日間限定で、上映されることとなった。
◆『マイ・シークレット・ワールド』 関連動画&画像
「サラ・レコーズ」は、ZINEを通して繋がり、プライマル・スクリームのライブ会場で出会ったクレア・ワッドとマット・ヘインズの二人によって創設されたインディペンデントレーベル。ファンとアーティストの繋ぐための独自の取り組みや、オリジナリティあふれるジンをレコードに封入するなどユニークな運営・広報によって、当時、一大シーンを作り、のちのアーティストやレーベルにも大きな影響を及ぼした伝説的レーベルだ。「ヘブンリー」や「ザ・ドラムス」、「ザ・シー・アーチンズ」、「ザ・オーキッズ」、そして曽我部恵一率いるバンド「サニー・デイ・サービス」の由来となった「アナザー・サニー・デイ」など、のちに「フリッパーズ・ギター」等に多大な影響を与えることになる、ネアアコ/インディーポップのバンドが多数所属していたことで知られている。本作は創設者の二人や、所属していたミュージシャン、ファンや関係者へのインタビューを通じて、サラ・レコーズの8年間の軌跡とその魅力に迫るドキュメンタリー。
本作の企画・配給は、映画チア部大阪支部によるもの。関西のミニシアター・シーンを盛り上げるために学生を中心に有志で設立された同団体は、関西の映画宣伝活動のほか、自社配給・上映会を行なってきた。『マイ・シークレット・ワールド』は昨年、大阪シネ・ヌーヴォでのみ上映され、このたび都内で初上映となる。
またイメージフォーラムでの上映時間は21:15〜、両日ともゲストによるトークショーを予定している。8月13日(土)には、meandyouの竹中万季、8月14日(日)には鍵盤弾きの堀江博久が登壇する。

■コメント
サラが存在した8年間、僕自身は彼らを崇拝したり、少し距離をおいたり色々ありましたが、この作品を観てすべてを愛おしく感じることが出来ました。もっと高い評価を得るべき素晴らしいレーベルだったと、深く感じています。――カジヒデキ(ミュージシャン)
僕たちがHomecomingsをはじめた頃、ライブハウスや遊びに行ったイベントで知り合った人はみんな口々にsarahrecordの7inchのことについて話していました。クラブイベントとはまた違うDJや、物販のテーブルに並ぶzineに缶バッチ、会場に飾り付けられた風船、The Pains Of Being Pure At Heart、Wallflower、Fandaze。ギターポップやネオアコのキラキラしたアルペジオは僕にとって、そしてHomecomingsにとって原点でもあり、ちょっとした青春の1ページなのです。元気にしていますか?この映画を通じて、久しぶりにみんなとおしゃべりできたような、そんな気持ちにもなってしまったのでした。
僕が一番好きなのは58番、The Hit Paradeの「In Gunnersbury Park」。京都のアート・ロックNo1というレコード屋さんで見つけたとき、本当に嬉しかったです。――福富優樹(Homecomings)
ぼくはクレアさんと同じ世代です。
20代の時、サラ・レコーズのようなクルーエルやエスカレーター・レコーズといった、インディのレコードレーベルで演奏したり、曲を書き作品をリリースしたりしました。この時の自分の出した音やメロディに、周りのみんながいいねって興味を持ってくれたことが、今自分が歩んでいる道につながっていきます。『マイ・シークレット・ワールド』を観て、この瞬間しかない閃きは、ほんと一瞬で終わります。大事にしていきたいです。――堀江博久(鍵盤弾き)

『マイ・シークレット・ワールド』
[監督・製作]ルーシー・ドーキンズ
[出演]クレア・ワッド、マット・ヘインズ、アメリア・フレッチャー、ジェイコブ・グラハム、カルビン・ジョンソン、エヴェレット・トゥルー
2014 年 / イギリス=オーストラリア / カラー /英語 /102 分 原題 : My Secret World: The Story of Sarah Records 日本語字幕:森彩子 企画・配給・宣伝: 映画チア部大阪支部 協力: Gucchi’s Free School、シネ・ヌーヴォ、出町座
◆「映画チア部大阪支部」公式 Twitter
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