【ライブレポート】徳間ジャパン主催イベントにハナフサマユ、anzu、水咲加奈が集結

徳間ジャパンコミュニケーションズが8月19日、原宿ストロボカフェにて徳間ジャパン主催イベント＜TOKUMA-Girl, Girl, Girl＞を開催した。招待制で実施された同ライブイベントには、今注目を集める女性シンガーソングライターのハナフサマユ、anzu、水咲加奈の3人が出演、美しい歌声とメロディーで三者三様の世界観を創り出した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆＜TOKUMA-Girl, Girl, Girl＞ 画像

一番手に登場したのは、個性的な音楽性で注目を集めるシンガーソングライターの水咲加奈。SEKAI NO OWARIやゆず等の作品プロデューサー保本真吾主宰の新人開発プロジェクト『Enjoy Music！』が手掛けるニューカマーだ。2022年5月にデジタルシングル「蜃気楼」をリリースすると、TV音楽番組『BREAK OUT』の「“空気が変わる”常識外ソング」特集で取上げられるなど、業界関係者からの注目も熱い。

この日は9月7日デジタルリリースの新曲「(B)Preseident」を皮切りに、19歳の頃に自身の感情を赤裸々に描いたラブソング「yayuyo」をラストに披露した。独特の空気感とピアノプレイで会場を掌握する姿は、“次世代を担うNEXT BREAKアーティスト”のひとりにふさわしい。



二番目はハナフサマユ。“全国カラオケ事業者協会「カラオケ文化の日」チャリティ事業”の一環として発表した医療従事者応援ソング「感謝の手紙」が昨年話題を呼び、2022年3月にはABCテレビスペシャルドラマ『今夜、わたしはカラダで恋をする。』のドラマ主題歌を担当するなど、歌声とライティングセンスに定評のある関西在住シンガーソングライターだ。

純度100%の伸びやで透き通る歌声と旋律は彼女ならでは。“花房真優”名義で発表した初期バラード曲「花火」からライブがスタートすると、前述の「感謝の手紙」などセットリストは新旧織り交ぜて披露される。新型コロナウイルスの影響で関西圏以外のライブ実施が制限されてきたが、その歌声が確実に全国へ広がっていることを感じさせるパフォーマンスだった。



そして、ラストを飾ったのはanzu。楽曲制作のみならず、ジャケットのアートワークやミュージックビデオ制作などを自ら手掛ける“DIY系ミュージシャン”だ。今春4月にデジタルミニアルバム『Bedroom Pop』をリリースし、FM NACK5で冠レギュラー番組『anzu no Bedroom Radio』がスタートするなど、活動の幅を広げている。

デビュー曲である「YOLU」からライブがスタートすると、会場が一瞬にして独特のチルボイスが描く世界観に引き込まれていく。驚いたのは、次に披露したTHE BLUE HEARTS「情熱の薔薇」のカバーだった。今までの楽曲カラーやアーティストイメージからは想像し得なかった選曲だが、この名曲に自らの世界観をしっかりと注入し、anzuカバーとして昇華されていたのは、さすがの一言に尽きる。anzuの無限さを感じさせるパフォーマンスであった。



一括りに“女性シンガーソングライター”という言い方はできるが、当然ながらそれぞれが奏でるメロディーと歌声、パフォーマンスは三者三様。表現者として伝えたい思いや手法、世界観は全く違うものだ。ジャンルやカテゴライズの無意味さを分かり易く再認識させてくれた。