ダイアモンド・ヘッド「メタリカのカヴァーがなかったら、他の仕事を探していたかも」

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英国出身のヘヴィ・メタル・バンド、ダイアモンド・ヘッドは、80年代にメタリカが彼らの楽曲をカヴァーしたことで再評価を得たが、それがなければ今の自身はなかっただろうと、つくづく思うそうだ。

◆ブライアン・タトラー動画

現ラインナップで唯一のオリジナル・メンバーであるギタリストのブライアン・タトラーは、『Metal Pilgrim』のインタビューでこう話した。「もし、メタリカがダイアモンド・ヘッドの曲をカヴァーしていなかったら……彼らが最初にカヴァーしたのは“Am I Evil?”で1984年だった。“Creeping Death”のB面に収録されたんだ。もしそれがなければ、僕はどこか別の場所で職探ししていたかもしれない。彼らのファン・ベースへのあの紹介がなければ、ダイアモンド・ヘッドを続けるのはもっと大変だっただろう。あのレコードは何百万枚も売れた。メタリカを通じ、“Am I Evil?”の別ヴァージョンはすごく売れたんだ。ラーズ(・ウルリッヒ)らのおかげで、よりたくさんの人がダイアモンド・ヘッドを知ることになった。僕らにはたくさんのチャンスが与えられたが、メタリカとの繋がりがなければこれらはなかったかもしれない」

「だから、僕は永遠に感謝している。もちろん、僕とシーン(・ハリス/オリジナル・ヴォーカリスト)には今も印税が入っている。でも何よりも、ダイアモンド・ヘッドの名前やブランドが恩恵を受ける機会が増えた。フェスティバル出演やサポートのオファーがある。彼らがメタリカと結びつけているからだ」

メタリカは「Am I Evil?」を皮切りに、「Helpless」(1987年リリースのEP『Garage Days Re-Revisited』収録)、「The Prince」(1989年リリースのシングル「One」のB面)、「It’s Electric」(1998年リリースのカヴァー・アルバム『Garage Inc.』収録)と、これまでダイアモンド・ヘッドの楽曲4曲をカヴァーしている。

タトラーは以前、これらのカヴァーの印税が彼の最大の収入減で、それがあることにより自分の好きなことができるという自由が与えられていると話していた。

1976年に結成されたダイアモンド・ヘッドは、3枚のスタジオ・アルバムをリリースした後1985年に解散したが、メタリカのおかげで再評価されたこともあり、90年代初めに再結成した。


Ako Suzuki
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