【俺の楽器・私の愛機】1066「コロナ療養中に元気づけられた僕の青春メタルギター（デカロゴ期ジャクソン）」

【JACKSON DINKY AXE】（北海道道東の某田舎　メタルローズ　40歳）


今は亡き、共和商会時代のJACKSON DINKY AXEシリーズ？の希少なレアフィニッシュカラーであるSTONEフィニッシュが施された、日本人の手に馴染む！DINKYソロイストタイプのギター。

このギターは、僕が当時ガチガチのLAメタルものにハマってコピーしていた中学生の頃、BUURN雑誌の裏面に掲載されていたギターで「なんてクールなギターなんだ、これ欲しい！」と思っていたのものの、お金がなく、田舎だったためその当時は買えず仕舞いに終わった当時憧れのギターでもありました。

デカデカと描かれたデカいJAKCSONという文字に、凶悪過ぎるコンゴルドヘッド、攻撃的なシャーク（鮫）フィンインレイに、荒々しいアーミングを演出してくれるフロイドローズ・・・・「これ、これ、これだよ！！俺が探していたメタルギターは、、いつか手に入れてやる！！！」とその時は誓った。

当時、どのギターメーカーも採用されていない！石のような感触がある独特のフィニッシュともいえる！STONEフィニッシュ！！！実際に触ってみると、他のフィニッシュにはない独特の触り心地があります。、まるでごつごつした石の断面を触っているかのようなそんな感触がありました。

当時の僕はこのカッコよさにとても惹かれいたものの、大人になりおじさんになるにつれて、それまで忘れていた僕のジャクソン愛を再炎するかのように思い出された僕の青春ギターが某プリマアプリにて出品されていたのです。（※市場では見かけることない稀ギターだけあって、その時はめちゃくちゃテンション上がった(笑)）

お目当てのデカロゴは黄色く変色はしているものの、出品者と何度もやり取りしながら、各パーツサビだらけと言うコンディションの悪さのためか？相場以上に安い金額にてお譲りしていただけました。支給されたボーナスの一部で購入した、憧れの青春ギターの到着を心長くして待っていたら・・7月にオミクロン株に感染し陽性反応と診断され、10日間の療養生活を余儀なくされることに。発症当初3日間は、高温と発熱、咳、喉痛に悩まされ、3日間寝込んでいました。

回復してきた4日目の昼下がりに、購入した青春ギターが到着して開封して思ったことは、思った以上に各パーツの錆がとてもひどく進行しており、フレットも少し錆びだらけだったので、とても弾ける状態ではありませんでした。一番ひどかったのがリアピックアップ付近のねじとフレットでこの辺を中心に磨いていこうと、療養中の期間を使って手入れ。

最初に、ネックをボディから外して、ペグとロットを外しネック周りを軽く水拭き。その後、フレットをピカールで念入りに磨き、くすみと錆が消え、新品のような状態に戻りました（この時、マスキングテープするの忘れてしまいました）。指板についたピカールを落とすべく、指板クリーナーで念入りに落としてから丸一日寝かして、早朝にもう一度クリーナーで磨いて、仕上げにオレンジオイルで潤滑。フレット磨きでかなり黒錆が出たことから、全オーナーは全く手入れしていなかったのかもしれません。

フレットだけでなく、ピックアップの錆、フロイドローズの錆と、状態自体とても悪かったのですが、ピックアップの断線がなかっただけ幸いでした。パーツの錆はピカールで落とし、細かい所と錆防止はKURE55-6を使用。ジャック端子、ノブ端子、セレクター端子の汚れ落としは、CAJの接点復活材を使用して、パーツの汚れ落としを徹底的にやりました。各部パーツを組み上げて音出しチェック。ピックアップセレクタ、各種ノブにガリはなく、フロントからリアまで全部出ました。

今作業で一番苦労させられたのは、弦高・オクターブ調整。オクターブ調整はそこまで難しくありませんでしたが、4弦だけ何故か合わず、ブリッジの駒を他の弦の駒と取り換えて合わせても、4弦だけが弦高合わず…仕方なく薄いピックを駒の裏に挟んで調整完了。この時の弦高は、1弦1.5mm、6弦2.0mmに調整。調整が終わり、実際に演奏して2フレットの4、5弦がヒビリまくっているという「ローポジション」のヒビリ問題という新たな問題が発覚したのです。

素人目線で反り自体を見ても判断できなったのですが、前に購入したグローバージャクソンと同じ逆反りであるのは分かっていたので、本当は回したくないトランスロットを回して調整。毎日弾いてみてヒビリを確認し、ちょっとずつ調整してイイ感じになってきましたが、完璧にヒビリをなくすのにトランスロットを必要以上に回すのはどうなのか？という不安からちょっとにヒビリは許容範囲にしてメンテ完了。

中学から欲しかった憧れともいえる青春ギターを入手して、手入れ調整中に様々な問題に直面しつつも、ようやく僕の唯一無二の相棒と言えるようなギターになってきました。

コロナ療養生活の不安に負けずに、今日は中学時代にハマった思い出のバンドスコア「LA.GUNS Cocked & Loaded」コピペ中という生活をしているメタルおじさんの夢と希望を託してくれた、思い出のジャクソンデカロゴギターで弾きまくっています。墓場に持ち込むギターまた増えてしまいましたよ(笑)

次は、共和楽器時代のランディＶが欲しいなぁ♪（あまり出回っていませんが…）購入したら、ランディローズのようにミスタークロリー弾きまくるんだ(笑)という、他のジャクソンギターが欲しくなるのって…もうこれ、すでに治りようがない！ジャクソン(Jackson)ギター欲しい病ですかね？(笑)





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完全にGAS（楽器欲しい欲しい症候群）発症ですね。JAS（ジャクソン欲しい症候群）っての？おめでとう。オミクロン株も非常に辛いですし、後遺症も人によってまちまちですから手放しで完治を喜べない厄介な病気ですが、GASは寛解したつもりでもすぐに再発します。でもいいんです。財布に致命的な大打撃を与える悪性ですが、その分余りある幸せと喜び、明日への活力を与えてくれる福音ともいうべき副作用をもたらします。GASが一番厄介なのは、いくら楽器を購入しても免疫や耐性がつかないところですね（笑）。（JMN統括編集長 烏丸）



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