【連載】中島卓偉の勝手に城マニア 第119回「犬山城 (愛知県) 卓偉が行ったことある回数 2回」

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国宝の天守が現存する犬山城の紹介だ。現存する12天守のうちの1つである。これはとても魅力的である。


この天守だけを見る為に見学するでも相当な価値がある。日本の誇るべき木造建築だ。築城は1537年、織田信康、最終的には江戸時代に成瀬氏が治めていたので犬山城は成瀬氏の城という認識が強いかと思う。凄いのは2004年まで天守は成瀬家の個人所有物だった。今は公益財団法人が管理している。明治初期に城は廃城になり、たくさんの門や櫓が取り壊され払い下げられた。近隣の寺などに移築された門が今でも多く現存する。壊されたようで場所を変えて残っているというのが非常に興味深い。正直現在の犬山城は城内が観光地化され過ぎていて当時の面影がほぼなく天守以外は商業施設と化している。城下町は綺麗に残っているので観光としては最高なのだが、城そのものは天守だけといった印象だ。これが城マニアには正直残念なところではある。本丸に向かう曲輪もほとんどが後付けの神社になってしまっており、見学が不可能な場所が多い。天守の裏も立ち入り禁止。この裏の石垣見せて、この裏の空堀見せて、それがほぼ叶わないのが痛い。よって、犬山城に来たら天守を思い切り堪能していただければと思う。



当時の平面図を見るとわかるのだが、まず搦手の外堀に木曽川。これだけで相当な防御になる。川の幅も広く水の流れも速く簡単には渡れない。そこに突き出た丘に築城、理に適った城と言えよう。当時は木曽川の水を取り入れて大手側も水堀で縁取っている。当然ながら内堀も水堀で対応。場所によっては空堀も存在するが、これは最初の城主の織田氏の頃の空堀だと言えるだろう。今でも本丸めがけて城を登る道の途中の左手に空堀が確認出来る。またこれも立ち入り禁止で外側から見学出来ないのよ。泣。


城は松の丸から本丸にかけてがいわゆる城のスペースとなり、現在の城下町付近も当然ながら城内ではあるのだが、当時は三の丸扱いの武家屋敷で、相当な数の家臣が暮らしていたことが窺える。城の丘は、麓の松の丸、桐の丸、杉の丸、などの曲輪を両サイドに置いて、その真ん中を導線が本丸に続くというシンプルな城内。やはり織田氏の1500年代半ばの城造りが垣間見れる。岩坂門以外に虎口になっていないことを考えると、尚更、戦国初期の城の面影を感じることが出来る。所々に櫓が存在したようだがはっきり言ってそれをイマジンするのは不可能である。本丸に向かうまでおよそ10基もの櫓が存在したという。本丸も内側の石垣を見る限り多聞で繋がっていたことが窺える。


搦手には七曲門があり、その名の通り、急な坂道を七回曲がりながら降りられる道があるのだが、これも立ち入り禁止なのだ。頼む、ここくらい見せてはくれぬか? 当時はこの道で木曽川まで降りることが出来た。麓にも櫓が建っており、古写真でも確認出来る。この道は攻められた時の最後の逃げ道であり、搦手の印象というのは城によって本当に違うので城マニアはこういうディティールを見学したいわけです。最初にも書いたが天守の裏側も立ち入り禁止になっているので本丸の石垣、天守台の石垣を全部見学出来ない。天守裏の突き出た場所に櫓があったことが絵図にも描かれているがそれも確認出来ない。LIVEの撮影をしてくれと頼んでおきながらいつまでもマーティン・スコセッシ監督にセットリストを見せないローリングストーンズのようである。完全に犬山城チラ見せ祭り。そこをどうにか見学させてもらえんもんでしょうかねえ。


とまあ、色々マニア目線で語らせてもらったが何はともあれ天守は最高な状態で見学が出来ます。これマジで素晴らしい。3層4階、地下は2階になるのだろうか? 付櫓が良い味を出している。最初に来城した時は並ぶこともなく見学が出来たが、ここ最近は中島卓偉の勝手に城マニアのおかげで城ブームが到来、二度目はめちゃ混みだった。そもそも二度目は自分のツアーの移動日でNicori Light Toursのマネージャーの原さんの運転する機材車に飛び乗り大阪から名古屋の移動の間に犬山城に立ち寄ってもらった。この日は35度。本丸に着くなり、天守に並ぶ列を見て気が滅入った。


天守の中はお約束な急な階段。武具の間、付櫓の内側など見所満載だ。夏休みということもあり、観光で来ている子供達が天守内ではしゃぎ回っており、警備員のお爺さん達が仕切りに「走ったらいかん! 走ったらいかんよ!」。板張りが鶯張りよろしく、歩く度に気持ち良くキューキューなるもので飛び跳ねる子供達が多数。それに対して警備員のお爺さん達は「飛び跳ねたらいかん! 飛び跳ねない!」としょっちゅう注意をされていた。さあ、これを登ったら天守最上階だという列に並んでいた時に、またその階の警備員のお爺さんが結構な大きな声で子供に注意した。「だから! 飛び跳ねたらいかんって!」そのタイミングでそのお爺さんの携帯がこれまた結構なビッグヴォリュームで鳴り出した。その着信音はまさかの、そう言いながらまさかの、そのイントロはまさかの、VAN HALENの大ヒット曲、JUMPだった。

僕と原さんは吹いた。



天守最上階からの眺めは素晴らしい。戦国時代にこの地に城を持つことがいかに重要なことだったかがわかる。最上階に城主代々の絵と写真が額に入れられて飾られている。権力の威嚇が半端ない。最上階だけが赤い絨毯ってのも凄い。どんなに暑くても日本の古い木造の歴史的建造物は中が涼しい。これは本当に凄いことだと毎回唸る。と、ここまで書いて前の事務所の大先輩たいせいさんからメールが届く。

「卓偉、独立どない? 頑張ってんな。こないだ書いてもろたアンジュルムの「悔しいわ」あるやん? そのセルフライナーノーツ書いてくれへん? 明日の20時にYouTubeでMV解禁やねん。そこの冒頭にきみのライナーと歌詞を載せたろ思うてんねん。熱いやろ? 600〜700字前後でお願い出来る? ほな頼むわ!」

前日の夜に600〜700字の執筆、しかも締め切りは24時間を切っている。たいせいさん、パワハラか!(笑)

そうなんです。アンジュルムのニューシングル「悔しいわ」作詞 作曲させていただきました。超ブラックミュージックで超ファンキーな楽曲になっております。2022年10月19日発売! よろしくちゃん! 宣伝! もちろん解禁時間前にライナーノーツ無事提出!


観光の話題もお届け。城下町の本町通り。ここを是非歩いてみてほしい。城下町の雰囲気が残っていて江戸の良き時代をイマジン出来ること請け合いだ。城下町の特徴として、城を築いたら城下町の整備をすぐ行うのが鉄則。武家屋敷よりも先にまず道、道路を作る。これは京都が都だった頃からの日本人的な町づくりの基本である。よってメインの通りは必ずと言っていいほど真っ直ぐな道になるのである。あなたがもし城下町にお住まいでしたら是非再確認してみてほしい。北海道も蝦夷地から開拓するにあたり札幌にまず道から作り、京都と同じ住所の区分け方と読み方にしたのは有名な話である。ちなみにアメリカのロスエンジェルスも道から作った街である。その方が住所がわかりやすいし、いろんなことを区分けしやすいのだろう。犬山の城下町も本当に美しく綺麗で素敵な街並みだ。この本町通りにサテライトのラジオスペースがある。良いなあ。いつかキャンペーンで行って出演させてもらいたい。犬山城を目の前に、しかも城下町で、まさにこれが仕事だなんて!と思うだろう。


女子ならばこの本町通り商店街と天守を見学してくれれば十分に楽しめると思う。天守以外の建造物が少ない城かもしれないが観光地としても素晴らしいのが犬山である。駐車場も充実している。現存12天守の1つ犬山城の天守。戦国のタイムスリップ感を味わえるはずだ。

最後に余談だが、Nicori Light Toursのマネージャーの原さんは当然ながらyouさんのマネージャーでもあり、今回のツアーで僕のバンドのギタリストにyouさんをお招きしてからのお付き合いである。この犬山城見学はyouさんのマネージャーの原さんのお時間をお借りしての旅であった。そうTwitterで呟いたらマネージャーって貸し借り出来るんですか?という声があった。普通は無理だと思います。もちろん原さんに僕が時給5億6千万ペイメント出来たからの話ではあります。原さんは島根県出雲出身。原さんの中で城と言えば松江城らしい。松江城も現存12天守の1つだ。

見学終了後、駐車場に戻り、アクセルを踏みながら無口な原さんは言った。「松江城の方が凄いと思ってしまったんですけど」

原さん、それは言うたらいかん。そこは比べたらいかん。

あぁ 犬山城 また訪れたい…。



■<VOCAL SUMMIT 2022>

9月24日(土) EX THEATER ROPPONGI
open15:00 / start15:30
▼出演
森友嵐士(T-BOLAN)
来夢(キズ)
田澤孝介(Rayflower / fuzzy knot)
中島卓偉
椎名慶治 (SURFACE)
TAKUMA(wyse)
RYO (KING)
▼SPECIAL BACKBAND
三代堅(G)、Kenji(G)、Ju-ken(B)、kiyo(Key)、小柳“cherry”昌法(Dr)
▼司会
DAISHI (Psycho le Cemu)
▼チケット
全席椅子席 前売8,000円
https://twitter.com/VSummit2022


■中島卓偉 × 椎名慶治<master+mind ~acoustic mind #19~ [ライブ:8トーク:3]>

2022年10月12日(水) 東京・新宿LOFT
open18:30 / start19:00
出演:中島卓偉 / 椎名慶治
▼チケット
・前売:¥6,000
・当日(販売未定):¥9,000
※ドリンク代別 ※未就学児童入場不可
※全自由
【プレイガイド/e+ 一般チケット(B)】
販売期間:9.10(土)10:00〜10.11(火)18:00
https://eplus.jp/sf/detail/3694370001-P0030001
(問)新宿LOFT 03-5272-0382
http://mastermind.seesaa.net

■<NEW RISE,BIG SUNSHINE>

※7年ぶりオリジナルニューアルバム『BIG SUNSHINE』収録曲初披露記念&BEST SELECTIONライヴ
2022年11月20日(日) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
・昼公演:open14:00 / start14:30
・夜公演:open17:00 / start17:30
▼Support Musician
Guitar:you (Nicori Light Tours / ex.Janne Da Arc)
Bass:NAOKI (FANTASISTA)
Drums:SHINGO (THE TERROR’S 666 / ex.JURASSIC)
▼チケット
前売 ¥6,500 (税込)
※ドリンク代別
一般発売:2022.10.15(土)10:00~
【オフィシャル・SNS先行】
受付期間:9/9(金)12:00〜9/19(月・祝)23:59
https://l-tike.com/takui/
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888

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