ジョン・ライドン、女王の死に便乗しているとセックス・ピストルズのメンバーを非難

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ジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)が、“エリザベス女王の死を利用している”とセックス・ピストルズの他のメンバーたちを非難する声明を出した。セックス・ピストルズは、1977年にシングル「God Save The Queen」をリリース。アートワークでエリザベス女王の肖像画をフィーチャーし、歌詞の内容が物議をかもしたが、彼らを象徴する楽曲の1つとなった。

◆ジョン・ライドン画像

女王の崩御から1週間が経った9月15日、ライドンのSNSには「ジョン・ライドンはエリザベス女王の死を利用しようとするセックス・ピストルズの全ての動きから距離を置きたいと考えています」と始まる声明が投稿された。

「あのバンドのミュージシャンたちと彼らのマネージメントは、裁判で認められた多数決による決定に基づき、ジョンの希望に反し、多くのリクエストを承認しています。ジョンとしては、このタイミングでセックス・ピストルズ、とくに“God Save The Queen”に関する営利目的の要請を受け入れるのは品がなく、女王や家族に対し失礼だと考えています。あの歴史的な楽曲の歌詞を書いたのはジョンで、彼は君主制を支持したことはありませんが、この困難な時期、親しい人を喪ったいかなる人々や家族同様、(ロイヤル)ファミリーに敬意が払われるべきだと感じています」との見解を示した。

Blabbermouth.netによると、これに対し、スティーヴ・ジョーンズとポール・クックの代理人は、「我々は、彼が言及していることが理解できません。女王と彼女が文化に及ぼした影響に関する報道で画像や音源の使用許可がいくつかあった以外、“God Save The Queen”が宣伝されたりリリースされる新たな動きはありません」と反論しているという。

ライドンは昨年、セックス・ピストルズのドラマ『Pistol』で楽曲が使用されることに異を唱えたが、裁判所は、1998年にメンバーが交わした、ライセンスの依頼には多数決原理に基づき決定できるとの契約は現在も有効だと判断し、ライドンの主張を退けていた。







Ako Suzuki
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