【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.116「Shiraz Laneインタビュー 遠く離れたとこにいても、君たちは俺たちのハートの中にあるってこと忘れないでね」

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今注目のフィンランドの若手ロックバンドShiraz Laneから先月待望のニューアルバム『Forgotten Shades Of Life』がリリースになり、ヘルシンキの老舗ライブハウスTavastiaでアルバムリリースライブがありました。ヴォーカルのハンネスとギターのヤニがライブ前にインタビューに答えてくれました。このニューアルバムのこと、春のCrashdïetとのヨーロッパツアー、夏のKISSヘルシンキ公演のオープニングアクトを務めたときのことなど色々話してくれました。


──ニューアルバムが発売になりましたが、今の気持ちは?

ハンネス:発売になってほっとしたよ。この日を長いこと待ってて、これまでの皆の反応もよくて素晴らしい気分だ。新しい子供をこの世に生み出すっていつもとってもいい気分だ。

ヤニ:とってもいい気分だよ。発売日にSpotifyなどですぐにきけるから、リアルタイムですぐにコメントや反応がはいってそれをチェックできて、どういう反応かがすぐにわかってとっても嬉しかった。

──前作のアルバム『Carnival Days』がリリースになったのが2018年で、そのあと2年前にEP『Vibration I』がリリースになり、次は『Vibration 2』のEPがリリースになるのかと思っていたところ、アルバム『Forgotten Shades Of Life』がリリースになりましたが、もともと次はアルバムリリースの予定だったのですか?それともEPの予定が変更になったのですか?

ハンネス:次の予定はEPだったんだけど、世界の状況も変わったし、予定が変わったんだ。トレーニングする時間も増えて、曲もたくさんできてきて、長く待ってたのもあるしアルバムでリリースしようかってことになった。『Vibration 2』はまた後にでもリリースできるし、3や4だって可能だしね。

ヤニ:EP用に何度かスタジオセッションして曲もできてたんだけど、コロナで突然予定が変わってしまった。スウェーデンに行くこともできなくなったし、ライブもなくなって時間ができたので、ならばアルバム作るのに専念しようかってことになったんだ。アルバムに必要なだけ曲も出来上がって、レコード会社もアルバムリリースに同意してくれたのでアルバム発売となったんだ。

──前作はスウェーデンのストックホルムでレコーディングしてましたが、今回のレコーディングはフィンランドのヘルシンキ郊外トゥースラにあるLammaskallion Audio スタディオで、さっき少し話に出ましたがコロナでスウェーデンにいけなくなりフィンランドのスタジオにしたのですか?レコーディングはスムーズに行きましたか?

ハンネス:コロナでストックホルムに行けなくなったのも理由の一つだけど、前回のアルバムとEPをストックホルムで友人のパー・アルデハイムとレコーディングしたので、今回はちょっと新しい試みをしようかってことで、古くからの友人で素晴らしいプロデューサーでもあるユホ・サラテラとこのLammaskallion Audio でどんなサウンドになるか試してみる機会があったんだ。希望の一つに合宿の雰囲気があって、日中は演奏して夜はみんなで一緒にサウナに入ったりして過ごせて、翌日またレコーディングできるような場所というのがあったんだ。

ヤニ:以前からユホとは知り合いで、その時の状況とバンド内の皆の気分でちょっと違うスタイルの試みをしてみたかったんだ。彼のスタイルもバンドとのケミストリーもぴったりきたし、ライブエネルギーを発揮できるスタジオだった。レコーディングはとってもスムーズにうまく行って、今後もそこにするかもしれないな。素晴らしかったよ!

──このアルバムはライブで録音したという話を目にしましたが、それはどういう意味ですか?

ハンネス:スタジオの同じ部屋にみんなが一緒に集まって同時に曲を最初っから最後まで通しで演奏して録音したってことだ。いくつか後で加えた音源もあったりしたけど、大部分はそうやって同時にレコーディングしたんだよ。ヴォーカルも大部分はライブでレコーディングしたよ。すごくよかった!

ヤニ:これまでと違う経験ができたよ。スタジオで同時にレコーディングしたことはなかったけど、ライブではいつも同時に一緒にプレイしてて(笑)もうすぐ500回ぐらいはしてるかな。それをスタジオでやってみたかったんだ。もちろん間違いがあったりしたら後で直したりもできるんだけど、一緒に演奏する俺たちのケミストリーを入れたかったんだ。

──ニューアルバムを聞くと、1曲めからサウンドがこれまでよりヘヴィーになった印象を受けたのですが、これまでのShiraz Laneのサウンドももちろん感じるし、「Beat Of Your Heart」とか「Letter To Yourself」のようなスローバラードの曲もあったりで、いろいろなサウンドが集まった印象を受けたのですが、曲はすべてこのアルバム用の新しい曲ですか?それとも昔の曲をアレンジしたものとかもありますか?

ハンネス:ヴォーカルの声もちょっとラフになってるよ。すべて新しい曲。もちろん前に書いてた曲もあれば後でできた曲もあるけど、すべてこのアルバム用に書かれた新しい曲が収録されている。

ヤニ:その中で一番古いのは次のEP用に曲のベースとなるデモを作ってた「Scream」かな。このアルバム用に10か月で曲がすべてそろったよ。

──曲作りにはメンバー皆参加しているのですか?

ハンネス:多かれ少なかれ皆が参加してる。曲によって違うけど、どこかに皆が参加してShirazサウンドが生まれるんだ。

ヤニ:ミキが60%ぐらい基礎になるものを作るかな。歌詞のテーマを出したり。ハンネスが歌詞の大部分をテーブルに出して、ミキと一緒に完成していく。主に3人でやることが多くて俺はスタジオ・デモプロデューサー的なことやって、ハンネスが歌って、3人で作曲をしたのをベースにして、最後バンドみんなでトレーニングしながらアレンジしたり最終的に皆が参加してShiraz のサウンドが出来上がるんだ。

──「¿Who’s Watching?」は他の曲とちょっと違ってジャズぽくもあり、サクソフォンが入ってますが、誰がサクソフォンを演奏しているのですか?

ヤニ:ユホ(プロデューサー)の友達のアーポ・ソウラントが演奏してる。

ハンネス:その前の曲「Haunted House」のテーマをインストゥルメンタルをベースにもっと深く後のこの曲に続けたんだ。サヴォイのジャズクラブの雰囲気で。アイデアはちょっと違ったイマジネーションを与えるためで、こういう風にしてみたんだ。

ヤニ:俺たちのリアルな練習でのジャムセッションみたいな。「Haunted House」の最後に入れようかと思ったんだけど、分けて別の曲にしたんだ。次の曲に移る曲。

──ではこのアルバムを聞かなきゃいけない3つの理由は?

ハンネス:俺たちの魂から生まれたリアルで生の音楽。最近は皆あまり作らないような。現代風にモダンに曲をレコーディングすると魂の一部が消えてしまう気がするんだ。オートチューン(音声矯正音楽ソフトウェア)を使うのは好きでなくて、ライブでレコーディングした時それは使ってないんだ。なのでヴォーカルの声は編集されてないリアルな俺ハンネスの声が入ってる。このライブ感を前面に出したかった。

ヤニ:いい曲とロックエネルギーがつまってるとってもいいロックアルバム!

ハンネス:正真な俺たちのリアルがつまったアルバム!それは誇りに思ってる。皆で一緒に楽しくアルバムを作ることができた。自分たちにとっていいと思える音楽は聴いた人も同様に気に入ってくれると思うんだ。

──春にスウェーデンのバンドCrashdïetと一緒にヨーロッパツアーをしましたが、何か思い出はありますか?

ハンネス:ラク・ラハティネン(Popeda/ Hanoi Rocks : 春のCrashdïetのツアーにドラマーで参加)と過ごしたすべての時間!スペインとか、いろんな国を一緒にツアーしてラクに会えて友達になれたのがとにかく一番でとっても楽しかった。そしてCrashdïetのメンバーとも一緒にツアーできたのは素晴らしかったな。

ヤニ:バンドメンバーやテクニシャンたち、みんな楽しいやつらで一緒にとても楽しい時間を過ごせた。このツアーのジョークが生まれたり、数回はちょっと大勢でパーティして楽しいイブニングを過ごしたりもした。例えばドイツのレーパーバーンとか(笑)。面白かったよ。

──6月にはヘルシンキのアイスホールでKISSのオープニングアクトを務めましたが、どうでしたか?

ハンネス:俺たちのライブはとってもうまく行った。その前にヨーロッパツアーしたから、どうやったらいいかがちゃんとわかってた。KISSのメンバー、テクニシャン、マネージャーにも会うことができた。ライブのお礼も言われてこれ以上すばらしいことはなかったよ。

ヤニ:素晴らしい経験だった。俺たちのライブ気に入ってくれたみたいだったし、ポジティブな注目を集めることができたしよかったな。

──他にこのバンドと同じステージにたってみたいというバンドはありますか?

ハンネス:Greta Van Fleet とかどちらかというとモダンなバンドに興味があるな。

ヤニ:またはレジェンドあたりなら、もし可能であればGuns N' Rosesとか。

ハンネス:Guns N' RosesにDef Leppard とかもいいな。

ヤニ:もしMötley CrüeとDef Leppardのヨーロッパツアーがほんとにあればそれもいいな。

──では最後に読者のみんなにメッセージをもらえますか?

https://youtu.be/qS2Y20I2HrQ

▲「BARKSを読んでる日本の皆へ!Shiraz Laneだよ。ニューアルバムが発売になったとこだ。アルバムのタイトルは『Forgotten Shades of Life』だよ。100%リアルに100%Shiraz Laneなアルバムだ。ぜひチェックしてみてくれ。俺たちから遠く離れたとこにいても、君たちは俺たちのハートの中にあるってこと忘れないでね。君たちの美しい国に早くまた戻れることを待ち望んでるよ。キープ・ロッキン!で自分のやってること続けてね!また会おう!いいかい?」

Shiraz Laneのニューアルバム『Forgotten Shades Of Life』から「Scream 」のミュージックビデオが公開されてます。


ヘルシンキのTavastiaアルバムリリース公演、バックステージの様子や当日あったファンとのミート&グリートなども収めた映像が公開になっています。


この日のTavastia公演はオープニングアクトに今知名度上昇中のフィンランドの若手ロックバンド Luna Kills とノルウェーのロッケン・ロールバンド The Cruel Intentions。Shiraz Laneのライブはニューアルバムのオープニングナンバー「Back to Life」でこれまでよりちょっとヘヴィにスタート。これまでのアルバムのおなじみな曲をまじえながら、なんとニューアルバムの曲をすべて披露。ヤニのギターソロがかっこいいロックな曲からスマホのライトが揺れるスローバラードまで楽しく見せてくれ、じっくり聴かせてもくれました。アナのドラムソロもっかこよかったし、ベースのヨエルも、もう一人のギタリスト、ミキもかっこよくサウンドをがっしり支えてました。

ロックアルバムの中のバラード曲が好きなのですが、「この曲はそこにいる君たち一人ひとりみんなに、そして自分たちにも捧げる曲。君は愛されるだけの価値があるってことを思い出させてくれる曲」とハンネスがスピーチしたあと始まったニューアルバム収録曲「Letter to Yourself」でじわじわっと感動がこみ上げてきました。

アンコールは最高に盛り上がる「Harder to Breathe」と「To the Moon & Back」。最後の方で紙吹雪が舞い上がり会場はクライマックスに!終わった後はTina Turner のヒット曲「The Best」が流れ、楽しかった余韻をひきながら、観客をバックに記念写真撮った後は、ステージの床に置かれてたセットリストをメンバー自らファンに渡してあげたりとファンサービスもたっぷり。彼らのライブ、ぜひまた日本で観れる機会がやってきますように。









文&ライブ写真:Hiromi Usenius

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