【インタビュー】逹瑯(MUCC)、ソロプロジェクト第二弾を語る「“ふざけんじゃねえよ”から入りたかった」

ツイート

■MUCCが25周年のタイミングで
■昔使ったタイトルを俺がまた勝手に付ける

──もう一曲の「ラプソディア」は、ボーイズバンドプロジェクト『ARGONAVIS』に登場するバンド、Fantôme Irisへの提供曲です。歌詞に「エンドロール」という言葉が出てきますし、その繋がりもあって選ばれたんでしょうか? 今回セルフカバーすることになった経緯を訊かせてください。

逹瑯:自分で歌うつもりが全くなく書いていた曲で。今回、カップリング曲をどうしようかな?と考えている中で、この曲をふと聴き直した時に、“あ、セルフカバーもありだな”って。発売日も俺のほうが後(同曲を収録したFantôme Irisの1stアルバム『miror』は9月7日発表)だし、いいかな?って。それで改めて聴いてたら“あれ? 俺こっちでも「エンドロール」ってワードを使ってるのか”と気付いたんですよ。で、ここで抱き合わせちゃうのもありだな~と思って進めた感じですね。元々セルフカバーするつもりはなかったから、自分が歌うには、歌詞の世界観とかが恥ずかしいですけど(笑)。

──“君は綺麗だ”というストレートな歌詞があったりしますもんね。

逹瑯:ヴァンパイアの王子様みたいな人が歌うのを想定して、相手の世界観に合わせて書いていった歌詞だったので。王子様の言葉を聴いて、その人のファンの子たちが喜ぶ歌詞がいいな、と。43歳のおじさんが歌うために書いてないので(笑)。こっ恥ずかしかったですよ。

──逹瑯さんファンの方々もうれしいと思いますよ。萌えの供給にキュンとくるはずです(笑)。

逹瑯:どうなんだろうか(笑)。


──アレンジも新たにレコーディングなさっているわけですが、改めて気付いたことはありますか?

逹瑯:やっぱり声優さんってセリフが上手だなって(笑)。声優さんが歌う想定で書いたから入れたけど、自分で歌うにはセリフが難しいなと思いましたね。ライヴでもこの曲をやるとは思うんですけど、そんなにたくさんはやらないだろうな……(笑)。

──セリフの部分は幻想的というか、どこか遠くから聴こえてくるようなミックスになっていませんか?

逹瑯:俺が「こっ恥ずかしいんで小さくしてくれ」と何度も言って、どんどん小さくなっていったんです(笑)。

──単純に音量の問題だったんですね(笑)。初シングルをリリースした翌日からは、ツーマンツアーが始まります。タイトルの<imagination from the other side>にはどういう意味を込めたのですか?

逹瑯:ブラインド・ガーディアンのアルバム名から拝借しているんですけど、俺はこの言葉…というかこのアルバムがめちゃくちゃ好きで。MUCCの結成時、まだコピーバンドだった頃の初ライヴもこのタイトルだったんですよ。同世代のバンドを誘って水戸のスタジオみたいなところでやったんですけど。今考えると、初ライヴが主催ライヴだったのはすごいな…(笑)。その時のフライヤーを俺がつくっていて、勝手に書いて付けちゃったライヴタイトルが<imagination from the other side>なんです。今回はツーマンツアーということで、やっぱりそこからたくさんの刺激を受けたいなと思って。MUCCが25周年のタイミングで、昔使ったタイトルを、また俺が勝手に付けるんだったら、もう一回使ってもいいかな?って。

──そうだったんですね。対バンのお相手はどのように選んだのですか?

逹瑯:最初にluzくんに出てもらいたいなと思って声を掛けてOKをもらって。「やっぱり、ソロアーティストがいいな」と思ったんですね。じゃあ他には誰と絡んだら面白いかな?と考えて、キリショー(鬼龍院 翔/ゴールデンボンバー)を誘ったらOKしてくれて。AKiはツアーが終わったばっかりだし大丈夫かな?とは思ったけど声を掛けたらOKしてくれて。(有村)竜太朗さんもどうかな?と考えたんですけど、竜太朗さんとは俺、これとは別でやりたいことがあるから。また次のタイミングでオファーしようと思ってます。

──MUCCのアルバム『新世界』インタビュー時に、YUKKEさんが逹瑯さんのソロ作品についてお話しされていましたよね。ご自身のソロ活動がメンバーに与える影響ってどう捉えていますか?

逹瑯:どうだろう? メンバーはみんなお互いに、具体的に“どの活動が”っていうわけでもなく、刺激を受け合っている感じはするから…ま、いいんじゃないですかね? 


▲BARKSオリジナル新ヴィジュアル

──そんな感じの温度感なんですね(笑)。今回のソロのアーティスト写真は各メディアに異なるヴァージョンの写真がアップされるという試みにも驚かされました。

逹瑯:あれも完全に思い付きで(笑)。ニュースリリースを出すと、いろいろなニュースサイトが一斉に拡散してくれるじゃないですか? あれがサイトごとに写真だけちょっと違ったら面白いんじゃないかな?と思って。各サイトには俺が自分で落書きしたヴァージョンを渡して、オフィシャルサイトにだけ、なにも落書きされてない写真が載るというのをやりたくて。ヴァージョンが全部違うよ?となると、ファンの子たちもみんな見て回ってくれるだろうから。

──たしかに、画一的な情報のばらまきとは一味違った発信になっていましたよね。インストアイベントでは、<まるでフィルムの様なステッカーをあげる会>だとか、ライブハウスのバックステージパス風に来場者の名前を、やはり手書きで<あんたの名前書き込むね会>という、遊び心に溢れる企画が。

逹瑯:はい。あともうひとつ、せっかく「エンドロール」というタイトルの付く曲なので、『エンドロール』という架空の映画があったとして、その粗筋とかが書いてあるフライヤーをつくって配ります。それに載せる文章をYUKKEに書いてもらったんですけど、めちゃくちゃ面白かったんですよね。

──それを元に、実際に映画を撮ったりは……?

逹瑯:内容がひど過ぎるので、絶対撮れないです(笑)。

──ははは。最後に、ソロアーティストとして、新たに今芽生えているヴィジョンがあれば訊かせてください。

逹瑯:なーんもないです(笑)。ソロのほうは、思い付きの瞬発力と運動神経でしか行動していないので、フットワーク軽くやっていけたらいいなぁって。MUCCが動かなくなって、ソロ一本だけでやりましょう、という感じになったらさすがにいろいろ考えて緻密に計算してやっていくんでしょうけど。MUCCのやり方がそっちだから、ソロのほうは言い方は悪いけど結構いい加減な感じかもしれない。“いい加減”が“良い加減”ですね。

取材・文◎大前多恵
撮影◎冨田味我(ライヴ)

■ニューシングル「エンドロール」

2022年9月21日リリース
【限定盤(CD+DVD)】DCCA-1097〜1098 2,500円(税込)
▼DVD※限定盤特典
<はじめてのアコースティックライブ LIVE in 名古屋E.L.L.>
01. door
02. surrender
03. 赤い糸
04. 壊れたピアノ
05. the love letter feat.DURAN
06. 無限の花
07. DESIRE
08. compass
09. good night
10. スーパーヒーロー
11. 朱色の月
【通常盤(CD)】DCCA-1099 1,500円(税込)
▼CD※限定盤・通常盤共通
01. エンドロール
02. ラプソディア
<朱ゥノ吐+>※FC非会員でも購入可能:https://fanicon.net/web/shops/4122
<MAVERICK STORE>:https://www.maverick-stores.com/tatsuro/


▲限定盤


▲通常盤

■LIVE Blu-ray『はじめまして逹瑯です。LIVE in KT Zepp Yokohama』

2022年9月21日リリース
【完全生産限定盤(Blu-ray)】DCXA-1 11,000円(税込)
▼収録曲
01. CRASH MAN
02. New Chaotic Paradise
03. TATTOO
04. DESIRE
05. the love letter feat.DURAN
06. DYSTOPIA
07. surrender
08. frigidity
09. 壊れたピアノ
10. bloom
11. Mr.Countdown
12. 新世界
13. 無限の花
14. compass
15. cherry blossom
16. door
17. 朱色の月
18. what if
19. 赤い糸
20. good night
<朱ゥノ吐+>※FC非会員でも購入可能:https://fanicon.net/web/shops/4122
<MAVERICK STORE>:https://www.maverick-stores.com/tatsuro/

■ツーマンツアー<imagination from the other side>

▼2022年
9月22日(木) 東京・渋谷Spotify O-EAST
open17:00 / start18:00
vs / 鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)
9月23日(祝金) 東京・渋谷Spotify O-EAST
open16:00 / start17:00
vs / luz
9月26日(月) 大阪BIGCAT
open17:00 / start18:00
vs / AKi
▼サポートメンバー
結生(G/メリー)
奈緒(G/アルルカン)
kazu(B/the god and death stars/gibkiy gibkiy gibkiy)
宏崇(Dr/R指定)
足立房文(Key)
▼チケット
前売 ¥8,000
当日8,500(税込・入場時別途ドリンク代)
※未就学児童入場不可、営利目的の転売禁止
イープラス https://eplus.jp/sf/word/0000057078





■トークライヴ<Kitchen Guys Talk Session>

※終了した公演は割愛
2022年9月27日(火) 大阪・心斎橋SUNHALL
・1部:open17:30 / start18:00
・2部:open20:00 / start20:30
出演:逹瑯、宏崇(R指定)、奈緒(アルルカン)
(問)SUNHALL 06-6213-7077
▼チケット
・前売:全自由 3,000円 (税込・入場時別途ドリンク代)
・当日:全自由 3,500円 (税込・入場時別途ドリンク代)
※お一人様2枚まで
※整理番号入場
※前方椅子あり、後方スタンディングとなります
https://fanicon.net/tours/4122/1071

■ニューシングル「エンドロール」(通常盤)インストアイベント『まるでフィルムの様なステッカーをあげる会』

※終了した公演は割愛
2022年9月25日(日)17:00〜 ライカエジソン 大阪店(大阪)
▼対象商品
『エンドロール』通常盤(品番:DCCA-1099)

■ニューシングル「エンドロール」(限定盤)インストアイベント『映画「エンドロール」公開記念パンフレットお渡し会(ざけんじゃねえよ!そんな映画ねえよ!)』

2022年9月24日(土)14:00〜 CLEOスタジオ(東京)
2022年9月27日(火)14:00〜 心斎橋SUNHALL(大阪)
▼対象商品
『エンドロール』限定盤(品番:DCCA-1097~1098)

■LIVE Blu-ray『はじめまして逹瑯です。LIVE in KT Zepp Yokohama』(完全生産限定盤)インストアイベント『ライブハウスのステージパスってかっこよくて好きだからみんなにもあげたいしなんならマジでライブハウス風に手書きであんたの名前書き込むね会』

2022年9月24日(土)12:00〜 CLEOスタジオ(東京)
2022年9月27日(火)12:00〜 心斎橋SUNHALL(大阪)
▼対象商品
『はじめまして逹瑯です。LIVE in KT Zepp Yokohama』完全生産限定盤(品番:DCXA-1)


◆インタビュー【2】へ戻る
◆インタビュー【1】へ戻る
この記事をツイート

この記事の関連情報