【インタビュー】HISASHI、「やりたいことはGLAYでできている」

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■徐々に変わって行く未来のために僕らもメッセージを伝え続けていかない

──という、非常にバラエティに富んだ楽曲3曲を従えて、リード曲「Only One,Only You」がどんと構えている。すごく重みのあるシングルだと思います。

HISASHI:にぎやかなシングルが好きな人は、もうちょっと待ってください(笑)。トータルで言うと、ちょっとダークな香りがするシングルですよね。これ(「Only One,Only You」)も「クロムノワール」と近いかな。亀田さんとTAKUROの指揮のもと、オンライン上で進められた曲ですね。最近はドラムが生じゃなくて打ち込みが多いんですけど、この曲もそうで、GLAYには珍しくサイドチェインが入ってます。リズムを際立たせる手法ですね。それをサビで亀田さんがやっていて、今までとはまた違うタイプのアプローチになっている。非常に強いメッセージをみんなで響かせようという曲になりましたね。まあでも、僕ができることはあまりないかなとは思いました。メッセージが強いから。時にはこうした、手を添えるだけの曲もあるんですけど、それに近い曲かなと思いました。



──支える、と。でもサビのバッキングでかき鳴らすギターとか、なくてはならない響きだなと思います。

HISASHI:ここで一番言いたいことは、TAKUROの目線ですよね。やっぱりいつの時代も、ストレートなメッセージが届かない世相と言うか、世論と言うか、そういう問題があって。これも、この時代に戦争が起こるということを受けての曲だと僕は認識しています。ちょうど、制作が2月ぐらいだったんで。

──ああ、ウクライナの……まさにその時期。

HISASHI:過去にも「CHILDREN IN THE WAR」という曲をライブではやっていて、あれが2003年とかかな。アリーナツアー中に暗いニュースばかりが入って来て……それが今の2002年でもこういったことが起こるということは、問題は根深いところにある。音楽とか時代とかで、簡単に変わるもんじゃないんだということを痛感しましたよね。

──逆に言うと、歌い続けなきゃいけない。アーティストは。

HISASHI:そうですね。だから、きれいごとかもしれないけど、徐々に変わって行く未来のために僕らもメッセージを伝え続けていかないといけないと思ってますね。

──GLAYのそういった個人的な、そして社会的な側面を持つ楽曲はいつも素晴らしいと思ってます。様々な立場の人にぜひ聴いてほしいシングルです。ここからちょっと話題を変えて、今のGLAYがどんなモードにあるかという話もしたいんですけど、昨年にアルバム『FREEDOM ONLY』が出て、リリースツアーを今年にかけてやって。今回の「Only One,Only You」も含めて、創作的にはもうネクストモードに入ってるということですか。

HISASHI:そうですね。『FREEDOM ONLY』のツアーが終わった2月から、次の制作に取り掛かっていました。自転車操業みたいな感じで、常に追われるように楽曲を作っているんですけど(笑)。8月の幕張(<We♡Happy Swing Vol.3>)が終わった次の日にもすぐスタジオに入ったし、今年はけっこうまめぐるしく制作が続きましたね。

──さすがGLAY。決して休まないバンド。

HISASHI:休まないですね(笑)。

──サマーバカンスの時間が少しはあるのかなと思ってたんですが。

HISASHI:8月の幕張が終わってすぐに、函館のスタジオに行ったんですよ。それが奇しくも延期された花火大会の当日だったんですけど、全く見ずでしたね(笑)。見ようと思えば時間はあったんですけど、一般的な夏のイベントに関心がなくなっているのかもしれない。

──やっぱり、ワーカホリックですね(笑)。

HISASHI:それもあるし、今までいっぱい楽しんできたということもあるし。夏とかゴールデンウィークもずっとライブをやってきたし、そのぶんを取り返すように、無理やり時間を作って遊びに行ったりもしていたし。そこらへんの一般的な休みの感覚は、麻痺してるかもしれない。


──一般的なカレンダーとは違いますからね。アーティストの場合。むしろカレンダーの休日に働いている。

HISASHI:そうそう(笑)。夏だから海に行くとか、旅行に行くとか、そういうことはもうないです。これって職業病ですよね。でも夏休みを避けて9月に休みを取るとか、そのほうが合理的なんですよね。人がいない時に遊びに行ったほうが、いろんなリスクも低いし。だから暦通りにお休みを取って、高速道路が大渋滞で出かけるとか、世間のお父さんは頑張ってるなあと尊敬しますよ。

──ちょっと脱線しましたけど、リアルな話が聞けてよかったです(笑)。このぶんだと、次のリリースも早いかもしれない。

HISASHI:たぶんそうなると思います。

──『FREEDOM ONLY』がTAKUROさんのパーソナルな思いが強いアルバムだったので。ほかのメンバーの作品もまた聴きたいなと思います。

HISASHI:そういう時期もあるんですよね。で、TAKUROが音楽を吸収している期間に、うまい具合に僕とTERUがいろんな楽曲のタイアップの話をいただく時期もあったし、そこはすごくバランスよく進んできていると思ってます。

──HISASHIさん、今音楽的に、あるいはカルチャー的に、注目しているものとかやってみたいこととか、何かあったりしますか。

HISASHI:うーん、そうだな……やってるからなー。


──ああそうか、やりたいことはもうやってる。

HISASHI:やりたいことは、GLAYでだいたいできてるんですよね。好きなクリエイターと一緒に制作することもそう。80KIDZもだし、今までできていなかったクリエイターの人と一緒に音楽をやれているのって、すごくポジティブに考えると、コロナ禍で気づけたことかもしれない。こういう出会いもあるんだって。

──素晴らしいです。

HISASHI:細かいことを言えば、自分の機材をもう一回見直してみようかなとか、GLAYのアンサンブルの手法をちょっと変えてみようかなとか、そういうことはありますけどね。90年代の頃って、みんなスタジオに集まって、そこから1曲作って行くという形が多くて。TAKUROは「レコーディングでそういったことをもう一度やってみたい」と言ってますね。いわゆる「せーの」で作る作り方。今はコロナ禍ということもあって、オンラインで進めていくことがすごく合理的で便利だしいいんだけれども、そうではなく、もっとガレージ感のあるものをやってみたいねという話を、つい最近したばかりです。

──それはぜひやってほしいですね。

HISASHI:ちょうど僕もそういうことを考えていたので、「わかるな」と思いましたね。オンラインで進めて行くことにもいいところがたくさんあって、どっちもありなんですけど、スタジオでのやりとりも絶対必要だし、それがなかったらこのリフは生まれなかったよという曲もたくさんあるんですよ。そういったミラクルみたいなものを、これからまたスタジオで探す作業に入って行くような気がします。

取材・文◎宮本英夫
写真◎田中和子

60th Single「Only One, Only You」

2022年9月21日(水)発売
https://GLAY.lnk.to/OnlyoneOnlyyou

形態/品番/価格:
【CD+Blu-ray】2,750円(税込)/品番:PCCN-00049
【CD+DVD】2,750円(税込)/品番:PCCN-00050
【CD Only】1,650円(税込)/品番:PCCN-00051 
[CD収録曲]
1. Only One,Only You
2.「GALAXY」
※WOWOWテニス2022シーズンイメージソング
3.「クロムノワール」
※テレビ東京系「WBS ワールドビジネスサテライト」エンディングテーマ
4. WE♡HAPPY SWING

[Blu-ray収録内容] ※DVD同一内容 / 約131分収録
・『Only One,Only You」Music Video
・祝!GLAYシングル60枚目発売記念「60枚振り返りコメンタリー」/約110分
・GLAY LIVE TOUR 2022 〜We♡Happy Swing〜Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.より
「都忘れ」、「クロムノワール」、「GALAXY」を収録

[封入特典] ※CD+Blu-ray、CD+DVDのみ
祝!GLAY 60th シングル発売記念「シングル振り返りブックレット」 100P

【先着予約購入特典】※BD付・DVD付 ・CD Only 共通
G-DIRECT:ジャケットステッカー(2枚組)
HMV&BOOKS:ポストカード
TSUTAYA:L判フォトカード
楽天ブックス:アクリルキーホルダー
セブンネットショッピング:アクリルバッチ
Amazon:メガジャケ
タワーレコード・他全国CDショップ:オリジナルステッカー

※BD付・DVD付 ・CD Only共通となります。
※特典は数に限りがございます。発売前でも特典は終了する可能性がございます。
※一部、取扱いのない店舗等もございますので、詳しくは対象店舗およびネットショッピングサイトへお問い合わせください。

<GLAY Anthology presents -UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY 2022->

2022年
10月9日(日) 神奈川 よこすか芸術劇場
10月10日(月・祝) 神奈川 よこすか芸術劇場
10月17日(月) 愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
10月19日(水) 千葉 市川市文化会館
10月20日(木) 千葉 市川市文化会館
10月24日(月) 静岡 アクトシティ浜松 中ホール

GLAY Anthology presents -UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY 2022- 特設サイト
https://www.glay.co.jp/feature/URFA2022

<GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023>

2022年
3月2日(木) 北海道・帯広市民文化ホール
3月4日(土) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
3月5日(日) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
3月12日(日) 秋田芸術劇場ミルハス
3月14日(火) 山形・やまぎん県民ホール
3月19日(日) 三重県文化会館大ホール
3月21日(火・祝) 岐阜・長良川国際会議場
3月24日(金) 新潟県民会館
3月25日(土) 新潟県民会館
3月30日(木) 東京・NHKホール
3月31日(金) 東京・NHKホール
4月4日(火) 和歌山県民文化会館 大ホール
4月7日(金) 愛媛・松山市民会館 大ホール
4月9日(日) 高知県立県民文化ホール オレンジホール
4月12日(水) ロームシアター京都 メインホール
4月13日(木) ロームシアター京都 メインホール
4月18日(火) 広島文化学園HBGホール
4月19日(水) 広島文化学園HBGホール
4月23日(日) 佐賀・鳥栖市民文化会館
4月25日(火) 川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第1
4月29日(土) 沖縄コンベンションセンター劇場棟
4月30日(日) 沖縄コンベンションセンター劇場棟
5月17日(水) 福島・けんしん郡山文化センター
5月20日(土) 静岡市民文化会館大ホール
5月21日(日) 静岡市民文化会館大ホール
5月26日(金) ホクト文化ホール(長野県県民文化会館)
5月28日(日) 富山オーバードホール
6月1日(木) 北海道・函館市民会館
6月3日(土) 北海道・函館市民会館
6月4日(日) 北海道・函館市民会館
6月10日(土) 東京ガーデンシアター
6月11日(日) 東京ガーデンシアター

・GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023特設サイト
https://www.glay.co.jp/feature/HC2023

◆GLAY オフィシャルサイト
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