零[Hz]、初のホールワンマン決定。11月にニューシングル発売も

零[Hz]が、ワンマンツアー＜ZODIACT TALE ACT：2＞のツアーファイナル公演を9月27日 東京・Zepp DiverCityにて行った。

今ツアーは4月からスタートして以降、ACT 1、ACT 2を通して行ってきた全36公演に及ぶ大規模ツアーだった。4月にリリースされたフルアルバム『ZODIAC』を軸にした本ライブのオフィシャルレポートと、本公演で明かされた新たな発表についてお伝えする。

なお、BARKSでは追ってライブ写真とともにオリジナルライブレポートも掲載する予定だ。

ライブは「ZEUS」からスタートし、5人の堂々たる出で立ちが“神”を意味する楽曲の存在感にも見事にリンクし、その様子を観客は手を掲げながらまっすぐに見据えている。相互が織りなす荘厳さを帯びた圧巻の幕開けを飾った。続けて、語り掛けるように届けた「DISTURBO」、音玉が弾けて勢いを増した「惡鬼招雷」へと否応なしにヒートアップしていく。

Leo（G）が奏でるアコースティックギターを交えたパワーロック「raison d’etre」や、TEIKA（B）のベースアプローチから突入した「IDEATRUMP」ではメンバーの団結力も感じられ、「Othello」へと続けばファンとの一体感を生みだすことも欠かさない。ほかにもバラード「Is This Love～夜明けの前～」や、冒頭をピアノとLeoのギターに乗せてROYの歌声を響かせる形にアレンジして聴かせた「エンドロール」ではエモーショナルな空気を生み出したりと、様々な表情を見せつける。

後半戦では「enigm」ではミラーボールやカラフルなレーザーが彩る中で手をスイングしながら楽し気に乗せる中、ROYがRio（G）とLeoのギターソロの掛け合い時に2人へ向き合う微笑ましい場面も。「VENOM」ではRYOGA（Dr）が力強いビートを叩き出し、Co2も噴出す中で轟かせる力強いロックサウンドに拳が揺れる。「かかってこいよ！」の一喝にヘッドバンギングが広がった「BAKEMONO carnival」から、「N0.name」、ラストナンバー「TRAUM」へ。

「Zepp DiverCity、始まっちゃえば一瞬でした。俺たち零[Hz]、これからもたくさん音楽をやっていこうと思います。幸せの大きさに、ハコ（ライブ会場）の大きさは関係ありません。これからもチーム零[Hz]と一緒に夢を見ていこうと思います」──ROY

と「TRAUM」に込めた思いを冒頭に伝え、ROYは客席へ手を伸ばし、そしてメンバーそれぞれのもとに歩み寄りながら歌う。そんなステージの5人の姿に、彼らの言う“音楽”というのはハイクオリティーな楽曲を届けていくだけではなく、メンバーやファンを総じて“チーム”と称し、自らの音の元に集う人々と楽しみながら未来へと進んでいく不屈の生き様を意味していることを確信することが出来た。

アンコールでは、「The DOPERA」「AXIZ」といった彼らのライブには欠かせないナンバーを含めた全5曲を披露。ラストには、ライブをファンとの“ランデヴー”に例えたメッセージを込めた「RENDEZVOUS」を大切に歌い上げ、銀テープが宙を舞うドラマチックな幕締めとなった。

この日、バンド史上最大規模の会場で“夢”をまた一つ叶えた彼らは、また次なる未来への指針を示した。11月23日にニューシングル「DAZZLING ABYSS PARADE」をリリースし、＜ONEMAN TOUR「DAZZLING ABYSS PARADE」＞を開催する。ツアーファイナル公演となる2023年2月9日 中野サンプラザホールは、彼らにとって初めてのホール公演となる。

文◎平井綾子
編集◎BARKS





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