【レポート】眉村ちあき、LINE CUBE SHIBUYA公演に向けて新宿・渋谷をライブバスで快走

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眉村ちあきが、10月30日にLINE CUBE SHIBUYAで開催するバンドによるワンマンライブ<眉村ちあきの音楽隊2>に向けて、新宿・渋谷を“ライブバス”で快走した。今回BARKSでは、オフィシャルから届いたライブレポートを掲載する。

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これまでに何度か行われてきたバスライブだが、今回の<ただいまバスジャッケ~眉村ちあきの音楽隊ラインキューブへの道~>にはとても重要な目的があった。それは10月30日にLINE CUBE SHIBUYAで行われるバンド編成でのワンマンライブ<眉村ちあきの音楽隊 - Episode 2 ->のプロモーション。土日の新宿、渋谷をバスで巡回しながらライブをして、繁華街を行き交う人々に向けて「眉村ちあき(以下、ちちゃん)のライブって、めちゃくちゃ楽しいんじゃないの?」と思いっきりアピールしてしまおうというのだ。10月1日に新宿、10月2日に渋谷で行われたバスライブの内、渋谷の第1部の模様をレポートする。

渋谷某所の待ち合わせ場所に近づくと、ちちゃんグッズを身に纏ったマユムラー(ファンの呼称)が集まっているのが見えてきた。こんなところに本当にジャックした(※きちんとした手続きを踏んで合法的に貸し切った)バスが来るのだろうか? 少し半信半疑で待っていると、それは本当にやって来た。一見すると普通だが、よく見るとスペシャル仕様なのがかっこいい。行き先表示板には「ただいまバスジャッケ」という文字がカラフルに躍り、両サイドの窓ガラスにはワンマンライブのポスター、QRコード、ちちゃんの顔写真、「10月30日 渋谷ライブきて」と書かれた紙などが貼られている。このバスに乗り込み、出発を待っていると、車内放送で株式会社 会社じゃないもん代表取締役社長・ちちゃんとスタッフのやり取りの様子が聞こえてきた。







電車に上手く乗れなくて遅刻したことを謝り、泣きじゃくる社長を優しくあやす社員たち。しかし、なんと不届き者がクーデターを企てていたのだ! 会社の預金通帳の暗証番号“1030”をまんまと聞き出し、濃いめのミルク、ガムシロップ、その他いろいろを加えた危険なカフェラテを社長に飲ませた悪の社員。余命3分を宣告されたちちゃん! 危うし、ちちゃん! 立ち上がれ、ちちゃん! そんな彼女を救ったのは、バスに乗車していたマユムラーであった。ハミングで「覇気! 覇気! 覇気!」と復唱するみんなの声を浴びて、驚異的な回復を遂げたちちゃんが我々の前に登場。バスは無事に出発して、1曲目「Individual」がスタートした。オペラの歌唱法を交えつつ、先の全く読めない展開を遂げるサウンドが気持ちよくて仕方ない。パステルカラーのドレスを揺らしながら自由自在に歌声を響かせる彼女の姿が、車外から降り注ぐ陽の光を浴びながら輝いていた。盛り上がっている車内の様子は、やはりかなり不思議だったのだろう。興味深げにバスを見つめたり、スマホで写真を撮ったりする街の人々が少なからずいた。





バスが走るコースは基本的には渋谷駅周辺だったが、前半では表参道や青山にも移動。歩いている犬も何処となく上流階級の気品を漂わせる港区に入っても気圧されることなく、「ほめられてる!」「顔面ファラウェイ」などを歌って自分の世界に染めていったちちゃん。「我々のエキスで港区を侵食してやりましょう!」と、みんなの気持ちも鼓舞してくれた。走るバスの車内は当然ながら揺れるが、吊革もパフォーマンスの道具にしながら歌い、時にはアコースティックギターも手にして奏でる姿が雄々しい。もともと身体能力が非常に高い彼女にとって、バスは最高の遊び場と化していた。そして、気分に応じて臨機応変に曲を決めて歌っていた点にも、ぜひ触れておきたい。ドライバーに事前にお願いをして、走るコースの中に牛丼店『すき家』を盛り込んでいたのも、楽しい仕掛けとなっていた。すき家のCMソング「愛でほっぺ丼」を同店の前を通過するタイミングで歌う計画を見事に成功させて、彼女は大喜び。その後も、大はしゃぎしながら歌いたい歌を次々と歌ってくれた。





先ほど、“臨機応変”と書いたが、その点はマユムラーに関しても言える。常日頃からちちゃんの即興の行動に対応しながら完璧に楽しむことができる彼ら、彼女たちは、このライブでも素晴らしかった。「おもてなし子」では、首を左右に振りながら歌うちちゃんを見つめながら一斉に同じ動きをし始めたマユムラー。「ちょっと、首ついてこないでよ!(笑)」と大笑いされてしまったが、なんだか妙に楽しい一体感が生まれていた。そして、最大の即興に繋がったのは、終了時間の勘違いであった。渋谷駅前のスクランブル交差点を通過するタイミングで「大丈夫」を歌い、さらに「旧石器PIZZA」も披露して、ほのぼのとしたムードと共に大団円を迎えたつもりだったようだが……「こうして無事、私の解毒は済み、みんなのハミングのおかげで助かったわ。だがしかし、すべては私の計算通りだったのよ! わーはっはっはっはっ! 教えた暗唱番号1030、LINE CUBEの日程だったこと、お気づきかしら? 以上、バスジャッケ1部でした! バイバーイ! ……えっ? あと30分? 終わってなかった(笑)」ということになり、フリースタイルが一層加速していった。

夢の中で作ったのだという「秘密の恋」、“嫌なことがあってもお肉を食べれば元気になるんじゃない?”というメッセージが込められた「肉食え」――2つの新曲は「バンドでやったらかっこいいだろうなあ」と言っていたが、バンド編成でのワンマンライブへの期待を高めてくれた。また “LINE CUBEでやりそうランキング1位の曲”だという「悪役」は、LINE CUBEの前をまさに通り過ぎるタイミングで披露された。そしてラストに「ピッコロ虫」が届けられて、バスジャッケ1部は今度こそ本当に終了。「バイバーイ!」と笑顔を輝かせた彼女は、マユムラーの大きな拍手で見送られていた。

























このライブでも示されていた通り、彼女のパフォーマンスはその時、その瞬間ならではのかけがえのない何かを生み出すパワーで満ちている。バンドメンバーと共に即興も大爆発させることが予想される10月30日の『眉村ちあきの音楽隊 - Episode 2 -』も、とんでもなく楽しい空間となるだろう。北谷公園や三軒茶屋で開催されたフリーライブ、TikTok、インスタグラム、YouTubeの無料配信ライブなどがきっかけで 「眉村ちあきのライブに行ってみたいんだけどなあ」と思っている人にも、ぜひ会場に足を運んでもらいたい。彼女の歌声を全身で感じたら、初めてライブを体験するあなたも自ずと全力で楽しめてしまえるから絶対に大丈夫! 自由で、平和で、笑顔に溢れているライブの雰囲気の予習として、このバスジャッケのレポートが役に立ったら、とても嬉しい。



文:田中大

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<眉村ちあきの音楽隊 - Episode 2 ->

10月30日(日)
LINE CUBE SHIBUYA
開場 18:00 開演 19:00

※e+(イープラス)にて配信チケットも販売中
▶︎チケット販売
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/mayumura-ongakutai2/
ローソン https://l-tike.com/mayumurachiaki/
e+(イープラス) https://eplus.jp/chiakimayumura/

▶︎「眉村ちあきの音楽隊 - Episode 2 -」初参加の方のためのライブガイド
https://tetetetetetetetetete.club/mayumura-ongakutai2/


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