【インタビュー】秋奈、『ナナシス』KARAKURIミニアルバム＆パシフィコ横浜公演に「夢見ていたことが全部実現」

■練習中に何度も涙が溢れてきた

── 今回のアルバム『Re:SONANCE』は、13歳のKARAKURIの曲なんですよね？

秋奈：全部13歳の世界線になります。ただ、同じ13歳という世界線でも、「Mirai Konzert」だけは、ナナスタメンバーと出会った後にリリースした曲なんです。それを聞いた時に、「Mirai Konzert」の歌い方は慎重に考えないとと思いました。ナナスタメンバーや4Uたちと出会ったことによって、2人の気持ちには大きな変化があったけど、13年の間にあった暗い出来事はそう簡単に払拭されるはずはないし、まだ解けきっていない心の部分というのはあると思ったんです。だから、しっとりした楽曲でも「アイノシズク」を歌った18歳のKARAKURIよりは柔らかくなりすぎず、まだちょっと力強い、13歳のKARAKURIらしい歌い方をする部分が残っているだろうなと思って歌いました。

── すごく感動的で、いい曲ですよね。ライブで聴きたくなります。

秋奈：いい曲ですよね！　聴けば聴くほど、心に響く曲なんですよ。練習中に歌いながら何度も涙が溢れてきました。

── 1曲目の「Re:SONANCE」は、タイトルにもなっている曲ですね。

秋奈：今回のアルバム全体のコンセプトが共鳴なんですけど、すごく良いアルバムタイトルですよね！　「Re:SONANCE」の仮歌を聴いたときは、素晴らしい曲だなと、聴き入ってしまったんです。でもこれ、私がレコーディングするんだ！となって、改めて聴いてみると、なんて難しい曲なんだ！と思いました。リズムもキーも抑揚も、本当に難しい曲なのですが、それがKARAKURIにしか出せない世界観だとも感じたので、何度も練習しました。


── KARAKURIの曲は全部難しいですけどね（笑）。

秋奈：確かに全部難しいんですよ（笑）。だから、数えきれないほど練習してレコーディングに臨みました。

── それもあって、すごくカッコいい曲になりましたね。ちなみにKARAKURIは、歌い分けが決まっているのですか？

秋奈：ディレクションでは歌い分けをしないでほしいと言われていたんです。なので、KARAKURIとして歌う時は、ディレクション通り2人でひとつという感じで歌っています。ただ、後にストーリーの中でヒトハとフタバの歌い方には違いがある、という話をしている場面があった時は、そうなんだ…！と2人の新たな一面を知ることができて感動しました。

── 続く「Zenith」は、天頂という意味なので、トップアーティストのKARAKURIらしい曲ですね。

秋奈：この曲は、とってもKARAKURIらしい曲調だなと思いました。メロディラインが力強いし、サビの裏声と地声が交互に続く感じや、古典的なワードを使った歌詞の言い回しなど、聴いた人はKARAKURIだ！って思うところが沢山あると思います。とても癖になる曲ですよね。

── 「Binocular Vision」はいかがですか？

秋奈：この曲は曲調が洋楽っぽいなと思いました。とてもおしゃれですよね。歌っていると自然と身体が横揺れする感じで楽しかったです。また、“洒洒落落”とか“明明白白”、“亭亭皎皎”など、メロディに乗せて歌うと気持ちがいい言い回しが多いんです。そこも魅力的だなと思いました。

── 「Synergistic White」は、イントロからしてエキセントリックでした。

秋奈：イントロがアラビアンな雰囲気ですよね。最初のラップからのサビの高低差がすごくないですか？　ラップをカッコよく歌っていたかと思ったら、サビでエモいメロディラインくる、みたいな。そのメロディもすごく素敵なんですよ。心にグッと来る緩急でした。　

── ラップはかなり早いですよね？

秋奈：とっても早いです!!「AMATERRAS」にもラップはあったけど、語りに近かったんです。でもこの曲はTHEラップという感じだったし、英詞も沢山あったので、ひたすら意味を調べてひらがなを振りながら覚えました。ラップは不安でしたけど、収録後スタッフさんたちが拍手をしてくれたので、KARAKURIの魅力を引き出すことができたのかなって思い、ホッとしました。

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