【インタビュー】WATWING、メジャー1stシングルに込めた音楽愛と個性「ありのままの僕らの生きざまを見てほしい」

■WATWINGにとって新しい風を吹かせてくれた

──カップリング曲でコラボ第2弾、chelmicoさんによる「WAIT A MINUTE!」を最初に聴いたときの印象は？

桑山：WATWINGにとって新しい風を吹かせてくれた感じがします。コラボ企画でchelmicoさんとご一緒できると知って、曲を聴かせていただいたんですが、ヒップホップかつ明るくてハッピーだなと思ったんです。それは僕が今まで聴いたことがない音楽だったので、新鮮に感じました。元気をいただける曲だと思ったし、自分自身の音楽の幅さえも広げてくれる感じがしました。

八村：僕は、大学入ったばかりの頃に、いろんな音楽を探している中でchelmicoさんに出逢いました。「ずるいね」という曲が特に好きだったので、今回ご一緒できると分かってめちゃめちゃうれしかったです。あのお2人だからこそのヴァイブスと、WATWINGとがかけ合わさったらめちゃめちゃハッピーになりそうだなって思いました。

桑山：うん、そうだね。

八村：隆太をはじめWATWINGのメンバーって、ほんとピュアな集団なので、ヒップホップに憧れるけど、オラオラな感じはちょっと違うのかなとも思っていて。でも、かっこいい曲やヒップホップにも挑戦したいという気持ちもあって。その両立を、chelmicoさんだからこそ自然にできたし、「WAIT A MINUTE!」を形にできたことは今後のWATWINGにとっても大きな一歩だったなと思います。

──レコーディングではうまくラップに取り組めましたか？

桑山：レコーディングには、chelmicoさんが立ち会ってくださって、とても雰囲気を盛り上げてくださったんですよ。だから、すごくやりやすかったです。

八村：うん。僕は今までのレコーディングで一番リラックスして臨めました。だって、好きで聴いてたアーティストさんから、最初から「めっちゃいいよ！」って褒められたら気持ちが自然と上がるじゃないですか（笑）。それを分かっててくださって、導いてくださったんだろうなと思います。

──MVはWATWINGのダンスの魅力が映像にふんだんに盛り込まれていますね。

八村：ありがとうございます。聴いてくださる人が笑顔になれる感じの曲だと思ったので、MVもかっこよさと楽しいところとのバランスがいい感じに取れるものになったと思います。

桑山：みんなでカラースーツを着たのも嬉しかったです。

八村：僕も、スーツ着たいなって思ってた。

桑山：撮影では、楽しさを伝えたいと思っていたので、動きと表情で表現できるように意識しました。ダンスを前面に出せたので、僕らの本来の姿を見ていただけるのも嬉しいですね。


──3曲目「WATW “ing”」は、いわゆる自己紹介ソングです。歌詞に書かれている内容はどのように決まったのですか？

八村：今回は、JUQIさん、BAOBAB MCさん等とご一緒させていただきましたが、僕らの人となりを知っていただくために、みんなで話を聞いてもらったんだよね。

桑山：うん。あのときは、3時間は話してたと思う。

八村：僕ら、しゃべるのが好きだから（笑）。実は、はじめは自分たちで歌詞を書こうと思っていたんです。だから、正直なところ歌詞を書いていただけると聞いたときは、少し悔しさもありました。でも、めちゃめちゃかっこいい歌詞だから、「これは、僕らには書けないね」ってみんな納得できたんです。

桑山：そう、複雑だけどって。

八村：僕は自分で曲を作ったりしているから、少し甘く見ていたところがあって（苦笑）。でも、トラックをいただいて試しに書いてみたけど「あ、無理だな」と（笑）。

桑山：うん。ハードルが高いと思いました。

八村：ただ、書いていただいた歌詞にはしっかりと僕らの魂が入っています。ライブでしかまだ披露してないので、聴いただけでは歌詞がわからない部分もあると思うけど、このシングルに入ったから、歌詞の意味もより理解できるし、「こことここは韻を踏んでるんだ」とか、いろいろ発見できて楽しいと思います。

──歌詞を書く前に、どんな話をしたか覚えていますか？

桑山：なんて言ったかなぁ。たぶん、僕は「普段はクール。中身はすごく純粋」…みたいなことだったと思います（照れ）。それが歌詞では、「受け取ったHATEをLOVEで返そう」っていうかっこいい言葉になっていた。僕は“優しい”とか“純粋”“真面目”と言われることが多いので、ヘイトすらも愛に変えていけるというラインにすごく共感出来ました。

八村：そのあとに続くリリックもかっこいいんですよ。

桑山：クールに見えるけど中身は熱いものがあるということを、言葉にしてもらえたのが嬉しかったです。

八村：隆太は僕以上に真面目だから、自分は遊びがないみたいに受け取られてるんじゃないか…と悩んでたときもあったよね。

桑山：それ以外に僕の長所ってないのかなって…。

八村：でもそれって、本来はすごくいいことだと思うから、この曲で「まじめだけど、それがサイコーに熱い」みたいに、かっこいい歌詞にしてもらえたのはすごくよかったなって。しかも、歌の中だから隆太が堂々と表現できると思うと、僕の中でもすごく熱い出来事なんですよ。

桑山：ありがとう。倫太郎のパートも、とても倫太郎を表してもらえているって思います。

八村：曲調もかっこよくて。この曲みたいにゴリゴリした感じのヒップホップもやってみたかったんですが、さっきも言ったようにいきなりは難しいかなって思っていました。でも、このシングルでchelmicoさんと明るいヒップホップに挑戦して、この曲は自己紹介ソングという特別なものだから、今ならやれるかもなって。実際にライブで披露すると、今までとは違うノリ方で、お客さんも楽しんでくれてるなって感じるし、僕らも堂々とかっこつけられるからライブの幅が広がったなって感じます。

桑山：はじめてこの曲を披露したのがワンマンライブのアンコールだったんですが、はじめて聴くはずなのに、ものすごく盛り上がってくれたので、驚きと嬉しさがありました。ペンライトを振ったり、手拍子してくれたんだよね。

八村：そうなんです。ノリ方をわかってるから、「もしかしてもう100回くらい聴いてきたの？」って（笑）。

桑山：僕らのことをちゃんと言葉にしていただいたので、僕らも違和感なくラップできたし、聴いてくれたみんなにも共感してもらえたのかなと思います。

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