【インタビュー】WATWING、メジャー1stシングルに込めた音楽愛と個性「ありのままの僕らの生きざまを見てほしい」

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■つらいことや苦しいことも臆さずに出す

──グループで活動をしながら、倫太郎さんはドラマ「君の花になる」で一之瀬栄治役、隆太さんはドラマ「クレッシェンドで進め」で柳田役を演じるなど、ソロでも活動を広げていますね。

桑山:ありがとうございます。僕の演じる柳田は、合唱の伴奏でピアノを弾くシーンがあるんですが、3歳から10歳までピアノを実際に習っていたことも功を奏したのか、ご縁を頂けました。これまでの経験を活かして演じられることが嬉しいですし、グループで活動しているのとは違うチャレンジができるのもやりがいを感じます。自分ではなく、役に入って違う自分を見せるのは新しい感覚です。僕はあまり演技の経験がなかったので、楽しいですし、人生観が変わるくらいの経験でした。

八村:僕は、ドラマで8LOOM(ブルーム)というグループを組んでいるんですが、最初のうちはWATWINGの経験とごっちゃになりました(笑)。当然メンバーが違うから、8LOOMでWATWINGの自分が入ってしまうと調子が狂うんですよ。「俺って誰だっけ?」みたいな感覚に心が揺れて、苦しんだりもしました。それで、なぜそうなるんだろうって考えたら、WATWINGでの覚悟を8LOOMにも持ち込んでたからだなって。いまは、それぞれのグループで得たことをいい具合にミックスできるようになったかもしれません。



──演技のお仕事は、ご自分の活動にどんな影響をもたらすと感じますか?

八村:そうですね…。演技のお仕事以外では、日常で誰か別の人になることってないと思うんですよ。アーティスト活動では、僕のまま僕自身を表現している。ただ、ドラマで、一之瀬栄治はどんな人物なんだろうと役と向き合うことは、自分をより掘り下げることにもなるんですよね。たとえば、自分は栄治と違ってポジティブな人間だと思っていたけど、自分にもネガティブなところがあるんだなとか。吐き出し方が栄治とは違うんだなと気づきました。新しい自分に出会えるのが演技の仕事だと思いましたし、それはWATWINGにもいい影響を与えていくんじゃないかなと思います。

桑山:他のメンバーも、グループとは別の仕事をしてWATWINGに戻ってくると、何か変わったなと感じることがあります。(福澤)希空は、舞台「呪術廻戦」で吉野順平役をやったんですが、舞台をやり終えてから見た目も大人っぽくなったと感じたし、中身にも責任感とかそういう自覚が芽生えてきた気がしました。発言もしっかりしてきたので、僕も負けずに成長したいなと刺激を受けました。僕もドラマの現場に携わらせていただいて、たくさんの人に囲まれながら仕事をしていると、コミュニケーションや観察力がつくなって感じます。現場の皆さんがすごくいい方たちばかりなので、いろいろ学びたいです。

八村:僕はおせっかいだから、他の人から見たら押しつけがましいくらい「これ、いいから、やってみてよ」って言いたくなっちゃうタイプなんですよ(笑)。でも、そうじゃなくてメンバーに「最近、倫太郎は成長したな」って思ってもらえるようになりたいなと、今の話を聞いて思いましたね。

──グループとソロ活動の両輪で、WATWINGというグループの可能性を広げていると思いますが、ご自身たちは「WATWINGの強み」をなんだととらえていますか?

八村:いつもそこを考えていて、メンバー同士でもよく話し合います。模索しているし、大きなテーマですね。シングル「Honey, You!」も、僕らだからこそ出せる音楽性とか個性を届けたいと思って作りました。インスタグラムで、ファンのみんなに「僕らのいいところってどこですか?」って教えてもらったこともあったよね。

桑山:そうそう。「WATWING、悩んでるのかな」って心配かけちゃうところもあったと思うんですが、素直に聞いてしまうところもWATWINGらしさかも(笑)。

八村:たしかに(笑)。ファンの皆さんはすごくよく見ていてくれていて、僕の力強いダンスが好きとか、MCがいいとか、英語の発音がきれいとか、そんなところも見てくれているんだとうれしくなりました。それに、そうしたことが強みになることに気づかせてもらえたのも大きかったです。



桑山:自分の性格とかを認めてもらえると嬉しくなるし、小さなことも武器になるんだなって教えてもらった気がしました。

八村:そうだよね。僕らは、根っこがまっすぐというか。一緒にいると不満も出てくるけど(笑)、みんないい奴ばっかりなんです。そういう6人が集まって、素直に、誠実に、一生懸命音楽をやっている。伝わりにくいかもしれないけど、それがWATWINGの強みなのかなって。

桑山:まっすぐなグループだなと僕も思います。

八村:うん。嬉しいこともそうだし、つらいことや苦しいことも変に隠さず、臆さずに出す。そうすることで、初めて目の前のファンの皆さんとちゃんとした対話、コミュニケーションができるのかなと思うんです。そうした等身大の、ありのままの僕らの生きざまみたいなところを見ていただけたら嬉しいですね。

──年明けには<WATWING TOUR 2022>(2023年1月4日(水)@大阪・Zepp Osaka Bayside&1月5日(木)@東京・Zepp DiverCity(TOKYO))も決まりました。WATWINGの理想とするライブとは?

八村:僕は音楽が好きで、ライブを見るのも好きなんですが、ライブを見ると「明日から頑張ろう」と、元気や勇気をもらえるんです。僕らのライブに来てくださる方も、いろんな場所でそれぞれ頑張っていると思うので、そうした一人ひとりに「今日のライブ最高だった」「明日からまた頑張れる」って思っていただけるようにしたいです。

桑山:そのためにも、嘘のない、ありのままの自分をできるだけ届けられるようにしたいなと思って、ステージに立つようにしています。お客さんに楽しんでもらいたいという気持ちは当たり前ですが、それ以前に僕らが楽しめないと楽しいステージにならないと思うので、まずは自分たちが心から楽しもうと思います。

取材・文:橘川有子
撮影:TOYO

  ◆  ◆  ◆

1st Single「Honey, You!」

10月12日リリース
初回生産限定盤A (CD+DVD) TFCC-89740~89741 2200円(税込)



初回生産限定盤B (CD+DVD)  TFCC-89742~89743 2200円(税込)



通常盤 (CD)  TFCC-89744 1400円(税込)



収録内容
(CD)
1.Honey, You!
2.WAIT A MINUTE!
3.WATW “ing”
(DVD)
初回生産限定盤A:「Honey, You!」 Music Video
初回生産限定盤B:「Honey, You!」 Live ver. Music Video

CDリリース店舗別特典情報
■楽天ブックス:缶バッジ
■amazon:メガジャケ(形態別に別絵柄)
■HMV:ブロマイド6種ランダム(印字のメンバーサイン+メッセージ入り)

<WATWING TOUR 2022> ※2022年4月の延期公演

2023年1月4日(水)大阪・Zepp Osaka Bayside 17:00開場 / 18:00開演
2023年1月5日(木)東京・Zepp DiverCity(TOKYO) 17:00開場 / 18:00開演

チケット:全公演全席指定 ¥7,500(税込 / 入場時ドリンク代別途要 / 未就学児入場不可)

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