【ライブレポート】路上に初めて立ってから半年、安藤祐輝のLINE CUBE SHIBUYAワンマン

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路上アーティスト安藤祐輝が10月13日(木)、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にてワンマンライブを開催した。オフィシャルから届いたライブレポートを掲載する。

◆ライブ写真

半年前から路上ライブをスタートした安藤。ファンが投稿したTikTok動画が「イケメン過ぎる」とバズり、フォロワーが急増したことで注目を集めている。そんな彼がなぜ、大型ホールでのワンマンライブを開催したのか?実は今回、本番17日前にLINE CUBE SHIBUYAでのワンマンライブの話を持ちかけられるという異例な事態にもかかわらず、迷いなく開催を決めたのだと安藤は語る。「超緊急」と題してライブ当日まで2週間を切る中で告知を行うなど、新人アーティストでは前代未聞ともいえるスケジュールであった。

今年8月にライブハウスで行ったワンマンライブでは100人ほどの集客だったにもかかわらず、日々路上ライブ後の手売りや、長時間に及ぶライブ配信といった努力が実を結び、満席には届かないものの1000人ほどの観客が集まった。「今皆に伝えたい歌」をテーマに構成されたというセットリスト。サポートメンバーとして美里芽玖(Key)、Masaki.(Dr,E.G,Key,Sax)が加わり、路上ライブでは見られない3人編成での披露となった。

ライブが幕を開けると、安藤はこの日の為に自身で選んだというイエローのセットアップ衣装を身にまとい、爽やかな笑顔でステージに登場。同時に観客はイエローのペンライトを点灯し、安藤のイメージモチーフであるひまわり畑を想像させる幻想的な光景が広がる。ステージ上には一本のスポットライトが照らされ、普段路上ライブでファンに囲まれる安藤とはまた違った、アーティストとしてのオーラを更に引き立てた。



序盤から「皆さん立ってください!タオル持ってる?」と観客を煽り、ボルテージは最高潮に。そんな客席の盛り上がりに、「やばい!凄い人!みんなありがとう」とマイクを忘れて喋り出すお茶目な一面も見受けられた。「マイクがなくても声が通っちゃうのさ」と、大きな会場に立っても親しみたっぷりだ。



この日は、安藤史上最多となる全17曲を披露。安藤初オリジナル曲となる「追焚」とセカンドオリジナル曲「もしも僕が幽霊だったら」では、切なくしっとりと歌い上げる安藤の姿に観客は酔いしれた。「追焚」は、何気ない日常の中にいる恋人との関係と、お風呂の「おいだき」を重ねた切ない一曲。同じく切ないラブストーリーである「もしも僕が幽霊だったら」は、まるで幽霊のように生きる主人公がどんなに思っていても伝わることはない恋に苦しむ一曲だ。曲の合間には、路上ライブさながらに撮影タイムも設けられた。観客からはシャッターの音が鳴りやまず、安藤がどれほどファンに愛されるのか伝わってくる。





続いて自身の姉の結婚式のために作ったという楽曲「おめでとう」を引っさげ、エピソードを語る場面も。「高校生の時に一緒にカラオケに行った姉から歌がへたくそだと言われて、悔しくて練習して歌が大好きになったのが音楽を始めたきっかけなんです。そのおかげでここに立っています」と姉に感謝を伝えた。結婚に続き今回は妊娠というおめでたい報告を受け、会場中がハッピーオーラに包まれた。

後半に差し掛かり、代表曲ともいえる「トイプードル」を披露。ギターの音が聞こえないハプニングに見舞われながらも暖かい拍手が送られ、ファンと安藤の絆を感じたシーンとなった。歌詞にある「路上ライブをしても誰も立ち止まってくれなかった、ぼろ雑巾のような犬がスーパースターになりたくて強く吠えた」というストーリーに、会場は感動に包まれた。



ラストに近づき、開催2週間前から準備・挑戦したという今回のライブについて自身の想いを語った。「今回、LINE CUBE SHIBUYAでのライブを持ちかけられた時、音楽を始めたばかりで会場の大きさを知らなかったんです。キャパを聞いてびっくりしたけど、スタッフの皆さんがやろうぜって後押ししてくれて開催することを決めました。ファンのみんなはSNSで一生懸命拡散してくれて、Twitterトレンド入りもできて、ニュースにも取り上げられました。そのおかげで、今日はこんなにたくさんの方が集まってくれて本当に嬉しいです。ありがとうございます!」





新人アーティストとしては異例の挑戦となったが、2週間で1000人を集め、これだけの盛り上がりを見せたことは偉業といえるだろう。観客はキャパシティの半分ほどという結果になったが、満員に感じられるような盛り上がりを見せたのではないだろうか。

「もっと大きな舞台に立ちます。絶対スーパースターになります!」そう強く宣言し、ライブは幕を閉じた。

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