ブライアン・ジョンソン「マルコム・ヤングがバンドを離れたとき、AC/DCの心臓は止まった」

AC/DCのブライアン・ジョンソン(Vo)が、先週出版した自伝『The Lives Of Brian』の中で、元バンド・メイト、マルコム・ヤングを喪った悲しみを吐露しているという。
◆AC/DC画像
ブライアンはこう綴っているそうだ。「数年間闘ってきた認知症がとうとう彼を制したとき、彼はまだ64歳だった」「真に最悪な日だった」「2014年にマルコムがAC/DCを離れたとき、このバンドの心臓は鼓動を止めた。いまでも、僕は言葉にできないほど彼のことを恋しく思っている。彼は、バンド・メンバーのパフォーマンスからクルーの健康に至るまで、どんな小さなことも見逃さなかった。どうしてそんなことができたのか、僕にはわからない。彼にも悪癖はあったが、彼はそれを打ち負かした。彼のギター演奏は名人級だった。あのパワフルなサウンドの裏には、批評家には決して理解できない繊細さがあった。ステージで彼の右側に立っていて、僕は彼には感嘆するしかなかった。でも、僕はその称賛の気持ちの大半を自分の胸に秘めていた。なぜなら、彼は賛辞を受け取り悦に入るタイプではなかったから」
「アンガスがあれほどの悲しみに向き合わねばならないのを見るのは辛かった。彼とマルコムは双子ではなかったが、そうであってもおかしくなかった」
『The Lives Of Brian』は英国で10月13日に出版され、アメリカでは25日を予定している。
マルコム・ヤングは2017年11月18日に64歳で死去。AC/DCはブライアン・ジョンソンが復帰し、2020年にニュー・アルバム『POWER UP』を発表したが、ライヴ・パフォーマンスは行っていない。
Ako Suzuki
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