ジョージ・リンチ、リンチ・モブのバンド名使用を再開

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ジョージ・リンチは、2020年に「この名前はいつだって問題があった。いま、この名前を維持するのは不適切だ」とリンチ・モブの名を捨て、エレクトリック・フリーダムとして活動してきたが、最近、リンチ・モブの名義を復活させたそうだ。

◆ジョージ・リンチ動画

『Metal Sludge』は今月初め、リンチが自身とGabriel Colon(Vo)、Jimmy D‘Anda(Dr)、Jaron Gulino(B)のラインナップで、リンチ・モブとしてドッケンの北米ツアーに参加したと伝えていた。

リンチはバンド名を復活させたことについて、『full in bloom』のインタビューでこう説明している。「僕が30年以上にわたり、確立してきたブランドだ。完璧なものなんてない。ネガティブな意味合いがあり、多分、この先ずっと釈明し続けなくてはならないんだろうって事実を僕は受け入れることにした。説明しなくてはいけないのは、気にならない。僕が築いたブランドだ。それを堅持していくよ。マーケティング、ブランド、ビジネス、活動の面で、メンバー達が動きやすい。ファンもハッピーだ。道理にかなってる」

「エレクトリック・フリーダムって名を選んだのは、不本意だった(笑)。リンチ・モブより抵抗感があった。誰も気に入っていなかったし、居心地悪かった」「35年間、(リンチ・モブと言う名に)批判は何度かあったが、多分、最も批判的だったのは自分だった。エレクトリック・フリーダムの方がもっと批判されてきた」

リンチは2020年、リンチ・モブの名を捨てるに至った理由をこう説明していた。「この名前は第1日目からずっと問題だった。リンチ・モブを結成した最初の年、『The Village Voice』のインタビューを受けたときのことを覚えてる。ジャーナリストは若い黒人の女性で、僕がこの名前を使うことにすごく困惑していた。だから、僕は説明しようとしたんだ。でも、自分でも上手く説明できていないことに気づいた。僕の主張が十分でないのはわかってた。自分の苗字だからって主張できるが、あの言葉が象徴するものはわかっているから、大半の人がそう思わないことも承知している。若いときは、自分は正当化できるって思ってた。“大丈夫だ。大半の人は、あのリンチとは関係ないって理解してくれるだろう。僕の名前なんだ”って。議論はあったよ。くだらない、自分から買って出るようなものじゃなかった。でも、あのインタビューではどれだけ論理的になろうと努めても、彼女から追い詰められた。申し訳なく思ったよ。でも、改名するほどではなかった。だから使い続けたんだ。30年間もね」「でも、時が経つにつれ、どんどん気まずさを感じるようになっていった。もちろん、今、最近では正当化することなんてできない」


Ako Suzuki
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