【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「アグラフ」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの知ってるわい!的なものから、古楽器のレアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第69回のお題は「アグラフ」です。
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フランス語で“留め金”を意味するピアノのパーツ。その名の通り、主に弦を押さえる役割を果たす。1809年にピアノ製造技師のセバスチャン・エラールによって考案された。一般的にはグランドピアノで使用されるものだが、一部のアップライトピアノにも使われている。
ピアノの弦は、中音部から高音部にかけて音量を稼ぐために1つの鍵盤に対して複数の弦を用いる仕組みになっている。アグラフは穴が開けられており、そこに弦を通してその複数の弦の長さ、高さ、間隔を均一に揃える。それによって、各鍵盤の音量と音質のバランスをとっている。
アグラフは真鍮で作られたものが一般的だが、塗装やメッキを施したものもある。
文:竹内伸一
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