【レポート&インタビュー】鈴木愛理、芸能生活20周年を体感できる“50曲”をライブ一挙披露。全国ツアー開幕

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鈴木愛理が11月5日(土)に全国ツアー<鈴木愛理 LIVE PARTY No Live,No Life??>の初日公演を東京・Zepp Hanedaにて開催した。

◆ライブ写真

2022年6月30日で芸能生活20周年を迎えた鈴木愛理。2002年に8歳でハロー!プロジェクトのキッズオーディションに合格したのち、2005年からは℃-ute、2007年からはBuono!にも参加してのアイドル活動を経て、2017年からソロ・アーティストとして今日まで歌い続けてきた。

そんな鈴木の20年間にわたる全音楽キャリアを一気に辿れるのが今回のツアーだ。生バンド演奏で歌で魅せる本ツアーは、同コンセプトによる2019年時のツアー名から「?」を一つ増やしての開催に。チケットがソールドアウトした初日公演に先駆け、鈴木の公式Instagramではセットリストを一部公開する異例の試みも行われた。インスタ投稿にはM1からスタートする異なるセットリストの紙が3枚公開され、ファンの間では様々な予想が飛び交っていた。

満員の観客がペンライトを手に待ち受ける中、紗幕に映し出されたオリジナルキャラ「すーさん。」のビジュアルがポップに動き回る演出でライブはスタート。そこからバンドの生音がホールを満たし、鈴木がソロ最新アルバム『26/27』の楽曲で冒頭を飾る流れが贅沢で楽しいひとときを予感させる。

そしてすぐに蓋を開けたのが「20周年メドレー」。バックスクリーンに映像が映し出され、2003年発売の“モーニング娘。とハロー!プロジェクトキッズ+後藤真希”名義で鈴木も参加していた「がんばっちゃえ!」がスタート。当時の映像を背に同じ振り付けでパフォーマンスする今の鈴木愛理の姿は20年という年月の厚みを感じさせるものだった。そこからハロプロキッズ時代の楽曲をさらに4曲、そして℃-uteの最初期曲「わっきゃない(Z)」、Buono!の1stシングル曲「ホントのじぶん」と、2002年から1年ずつ丁寧に足取りを追ってメドレーが展開されていく。

メドレーを披露し終えた直後、MCで笑顔とともに”メドレー(1)でした”と観客席に明かした鈴木。ソロ時代から鈴木愛理を知った人にも届けられるように厳選されたメドレーが、ライブの中で複数回用意されていることが明らかになった。さらに中にはSEで観客の歓声が響きわたるものも。これについてはBuono!ラストライブと℃-ute解散ライブの観客の声を録音したものを使用しているという。“リハの時にギリギリで頼み込んで入れてもらいました!”と明かす鈴木に、観客席からは嬉しそうにどよめきをこらえる観客の姿もあった。

期待されていたメドレー(2)はこのあと中盤に披露。2010年、鈴木にとっては非常に印象的な年となった“℃-uteが5人体制になった年”を区切りに、当年の「キャンパスライフ~生まれて来てよかった~」等の名曲が次々と披露されていく。5人体制になってからダンスナンバーに磨きをかけた℃-uteの当時の姿が濃い密度を伴って1年ずつ積み重なっていく。

そして、メドレー(3)では2015年から解散までの℃-uteナンバーが登場。鈴木が“感情を伴う区切りの曲を全部詰め込みました”と紹介したのに違わず、℃-uteラストシングル曲「ファイナルスコール」まで、ソロ活動の中では披露されてこなかった楽曲群も惜しみなくパフォーマンスした。そして一瞬の早着替えから、鈴木愛理ソロ曲もメドレーに含めて2020年までをメドレーで網羅。それぞれの活動で音楽的にどんな変遷があったかを鮮烈に刻むメドレーには観客もすっかり見入っていた。



アンコール明けのMCでは、本ツアーの追加公演が2023年1月9日(月・祝)KT Zepp Yokohamaで開催されることも発表された。一公演でも多く見たくなる特別なプログラムが年を跨いで開催される。"ここまで私が何曲歌ってきたかわかりますか? メドレー含めて49曲。次で最後の曲です”と鈴木が明かすと、会場のファンからは驚嘆とともに鈴木を讃える表情が次々に浮かんだ。

“私がステージに立ち続ける一番の理由、というかそれしか理由がないんですけど、ファンの方々がこうやって私の歌を聴いたり、私が笑ったから、歌ってくれたから、明日から頑張ってみよう。もう一日生きてみよう。って、そういうふうな言葉があるからだと思っています。この人生に出会ってくれたことに感謝しながら、これからもみなさんの人生の一日一日に少しでも私が支えとして存在できたらいいと思っています”と鈴木。

会場が多幸感で満たされる中、鈴木愛理の芸能生活20周年、そしてさらにその先を見据える形でツアー初日公演は締めくくられた。

◆鈴木愛理 ライブ直前ミニインタビュー
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