【ライブレポート】Def Tech、ポジティヴでエバーグリーンな楽曲とハーモニー

ツイート

9月にスタートした3年ぶりとなるDef Techの全国ツアー<Look to the Stars“Def Tech Live Again Tour”>が10月29日、東京・豊洲PITでファイナルを迎えた。結成20周年&デビュー15周年のアニバーサリーイヤーを迎えたのが2020年、コロナ禍の只中ということで大規模なツアーを開催することは叶わなかったが、この日、会場を見渡して感じたのは長くふたりを追いかけてきたファンや、ファミリーで来場している人はもちろん、若いファンの姿も多いこと。



2020年11月にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に出演しDef Techのはじまりの曲である「My Way」(2005年)を披露し、公開4日目で300万回再生を超える好評を受け、翌月に早くも再登場し「Like I Do」を披露した。一発撮りのパフォーマンスをするこのコンテンツで、ポジティヴでエバーグリーンな楽曲とShenとMicroの無二のハーモニーの魅力とを再確認した人も多く、またコメント欄ではこのタイミングで初めて曲に出会った感動を熱く語るリスナーもいた。またライブが復活してきた今夏は多くのフェスやイベントにも精力的に出演し、新曲「2 Good 2 Be True」では“#デフテックチャレンジ”と題してTik Tok等SNSでダンスチャレンジをし、大きな反響を得た。こうした活動がツアーに還元され、フロアを埋めた老若男女とともに、祝祭的でエネルギーに溢れた一夜となったのはまちがいないだろう。


オープニングからレーザーがきらめいて、バンドメンバーとShen、Microのふたりが元気に登場。会場のボルテージが一気に跳ね上がったところで、息を整えスタートしたのはアカペラのハーモニーが美しい「Like I Do」だ。登場に湧き上がった興奮を抑えるようにふたりの歌に聴き入り、再び大きな拍手でライブがはじまったその喜びを表現しと、観客の情緒も忙しいがそれくらい待ちに待ったライブだ。




Microは、3年ぶりとなったツアーがこの日で終わってしまうと言いながら「みんなをハワイやカリフォルニア、世界中に、この音楽で旅をさせるので」というMCから、「Journey」や「High on Life」で軽やかに観客の体を揺らせていく。ふたりもアコースティックギターやウクレレを奏で歌い、また「High on Life」のアウトロではエレキギターの磯貝一樹のロックで熱いプレイとともにダイナミックなアンサンブルで魅せ、「東京、踊るぞ!」(Micro)と「KONOMAMA」でダンスさせたりとボリューム感たっぷりだ。さらにここで「My Way」も披露され冒頭から最高潮を更新していく勢いがある。


「Face 2 Face」でスタートした中盤はまたガラリと趣を変えて、ダンサーが登場してステージを彩っていく。続く最新曲「2 Good 2 Be True」はダンスチャレンジでも話題のファンキーでノリのいい、またメロウな歌がどこか郷愁を誘うエモーショナルな曲だが、ライブでは曲の持つ高揚感がより引っ張り出される感覚だ。気持ちよく身体を揺らしながら会場が一体となっていく、個々の喜びがここで大きな渦を巻き起こしていくのを肌で感じる。そんなソウルフルな曲から、「Talkin’2 You」「Instabation」、そして「Marathon」という流れではストリート感のあるステージングで、ふたりはアグレッシヴにラップや歌でフロアの温度をダイナミックに指揮し、ダンサーたちはステージを自由に跳ね回る。


「2 Good 2 Be True」のMVでMicroの子ども時代を演じた天野真弦を始め、未来を担うキッズから大人まで個性豊かなダンサーが揃ってこのステージを作り上げているのも、フレンドリーなDef Techらしいライブだ。憂いある歌心が心にしみる「Town & Country」から緩やかにバンド・セッションへと繋いで、ダンサーそれぞれの見せ場も作った。


華やかなステージから一息おいて、会場には波音のSEが流れる。シーンが切り替わってここからは観客と肩を並べて語らうかのような、よりパーソナルな空間を紡ぎあげていく。「Surf Me To The Ocean」、「Catch The Wave」の心地よいバイブに乗り、「I Like Me」では親密な温度を作り上げる。そこに続いたのは「Rays of Light」。一度は解散をしたふたりが再びDef Techとして歩んでいくことになった、きっかけの歌だ。Shenに子どもが生まれ、Microが会いに行ったことが曲の誕生に繋がったが、その子も今年13歳になったという。大きくあたたかな拍手のなか歌われた「Rays of Light」、そして希望を繋いでいくように歌う「Be The One」がじっくりと会場に染み渡っていった。


「楽しんでますか」(Shen)、「みんな見えてる?」(Micro)と会場を隅々まで見渡して笑顔を見せるふたり。そのなかに肩を寄せ合い聴いているカップルの姿を見つけたようで、Microが「次の曲は、ラブラブなふたりに送ろう」と言ってプレイしたのは「One Day」。Nagacho(G)がピンスポットを浴びてアコースティックギターを奏で、ShenとMicroは仲のいいカップルにも負けじと肩を組んで歌ったりしながら、ふたりならではのハーモニーを聞かせて観客を笑顔にしていった。



そしてマーチングビートが会場に響きわたって、朝焼けのような照明と、闇を切り裂いていくようなレーザーがフロアを照らしてスタートしたのは、「Bolero」。2013年にリリースされた曲だが、この曲もまたどんな時代に聴いても、夜明けを迎える美しさを感じさせてくれる。アンコールまで含めて華やかなショーだったことはもちろん、この先にも続いていくささやかで確かな日常を祝するようなアンセミックな調べで、3年ぶりとなった全国ツアー<Look to the Stars“Def Tech Live Again Tour”>を締めくくった。



写真◎石川駿人
文◎吉羽さおり


Digital New Single「Save Me Tonight」

2022年11月25日発売


Def Tech「Save Me Tonight」


◆Def Techオフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報