【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「カポタスト」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの知ってるわい!的なものから、古楽器のレアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第73回のお題は「カポタスト」です。

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カポタスト(略称:カポ)とは、ギターのネックに装着し、簡単なコードの押さえ方でも音を高くすることにより移調を可能にしたアクセサリー。押さえやすいコードに変換して演奏することが可能だ。オープンチューニングで低音を下げ、カポでメロディの高さを保つ、という使い方も。

コードは、同じものでもさまざまな押さえ方があり、それぞれによって音の高さや構成音、展開形などが異なる。複数のギターを用いてコードを主とした演奏を行う場合、それらニュアンスの異なるものを組み合わせて音に独特の厚みを加えることができる。往々にしてハイ・ポジションの物も多く用いられるため、その際にカポタストが威力を発揮するのがメリットと言える。

一方、デメリットとしてカポタストによって1〜6弦までが常にセーハされるため、ギターの発音できる最低音自体が上がってしまい、演奏に制約が加わることがある。また音質に関しての好みの問題も。さらにコード譜は移調式の表示になり、例えばcapo2でEmと表示されている場合、実際に鳴る音は長2度上に移調してF#mとなり、コードをポジションではなく音で認識している絶対音感の保持者などは慣れるまで混乱しやすいことが挙げられる。なお装着時にはチューニングが狂う場合があるので注意されたし。

バネ式、テコ式、ゴム式、クリップ式などがあり、それぞれメリット、デメリットがあるので、好みで選んでいただきたい。

文:BARKS編集部



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