【インタビュー】yutori「ようやくバンドになれたのかなと思います」

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2020年に結成、音楽配信プラットフォーム「Eggs」にアップした楽曲「ショートカット feat.矢口結生」が話題となったことをきっかけにシーンに躍り出た4人組、yutori。その後も新曲をリリースするたびにストリーミングサービスやSNSで注目を集め、楽曲の総再生数はすでに700万回を突破、ものすごいスピードで活躍の場を広げている。

そんなyutoriがファーストミニアルバム『モラトリアム』をリリースした。これまでに配信してきた楽曲に加え、「WOWOW オリジナルドラマ早朝始発の殺風景」主題歌「モラトリアム」をはじめ新曲を2曲収録、現時点で彼らの姿をストレートに伝える1枚だ。

最初は1曲限りのプロジェクトとして出発した4人がいかにして「バンド」になっていったのか、そしてその中で掴んだyutoriのストロングポイントとは何か。初めてのインタビューとなる今回、ここまでのバンドの歩みと、その中で生まれた大きな変化について4人に語ってもらった。


──結成して1年半ちょっと、どんどん注目度が高まってきていますけど、そういう実感はありますか?

豊田太一:ライブの規模がデカくなっていくので感じますね。

内田郁也:うん、次に出るハコがこれだけ大きいんだっていうので感じたりはします。

太一:ライブの会場は広ければ広いほど好きなので、嬉しいですね。

浦山蓮:本格的にライブをやり始めてちょうど1年くらいなんですけど、キャパがどんどん大きくなって、しかもお客さんもちゃんと来てくれて。

佐藤古都子:対バン相手もメジャーのバンドだったり、尊敬している年上のバンドが多くなっていって。新曲をリリースしたときにエゴサしたりしても、初めの頃はそこまで反応がなかったんですけど。最近は「曲を一部公開します」とか「ラジオで先行で流します」みたいなのを告知するだけでバーっと反応が来るので、ありがたいです。


photo◎おおつぼゆうガ


photo◎おおつぼゆうガ

──そもそも組んだときは1曲だけで終わるつもりで、バンドとして続けていく気はなかったそうですね。

古都子:なかったです。1曲やったら解散、みたいな。

蓮:解散というか、結成してもない感じ。

古都子:うん。レコーディングしてリリースして、はいじゃあねっていう。

古都子:曲を作っている途中はそういうつもりだったんですけど、出すってなったときに「この曲、わりとよくできたな」って思って、とりあえず「組みます」って言ってリリースして。うまくいったらそのままやろう、ダメだったらそれはそれでいいかみたいな感じでした。

──じゃああの「ショートカット feat.矢口結生」を作っている中で手応えを感じたんですね。

内田:若干感じました。僕と浦山はその前にも「Eggs」で曲を出したことがあったんですけど、そのときは再生数が3000とか5000いったらいいよねぐらいの目標だったんです。でも「ショートカット」はいい曲だから「1万いったらいいよね」とか言ってたら、2日でその1万を超えて。

蓮:「ええー!」みたいな。それで「これはやったほうがいいよ」って、凄さがよくわかっていない古都子と太一を説得しました。

──そんなふうに伸びた理由はなんだったんだと思います?

内田:やっぱり古都子のヴォーカル力だと思います。曲についたコメントの8割は「このヴォーカル誰?」みたいな感じだったんで。

蓮:自分もyutoriを組んだときはもう1個バンドをやっていたので、あんまりモチベーションも高くなかったと言うか、とりあえずサポートで1曲やってみない?って言われたんです。でもヴォーカルがこの女の子なんだけどって聞いた瞬間に「これはやるしかない」って思いました。

──ということは、このメンバーが集まって始めたときは、こういうバンドにしていこうとかこういう音楽をやろうみたいな方向性も特になかったわけですよね。それはその後活動する中で徐々にできていった感じ?

古都子:特にそういうのは決めてはないんですけど、それぞれが根底で思っているものは同じだと思います。

内田:yutoriの3曲目として「君と癖」を出したときに、一番再生されて。そのときに「こういう音楽をやるのがyutori」っていう印象ができたのかなと思ったんです。それまでの「ショートカット」は結構激しい感じで、次の「午前零時」はゆったりした曲だったんですけど、世間から見られている自分たちは「君と癖」なんだというのがわかったので、そこからはそのイメージに沿って作るようになりました。「君と癖」からわりと自分たちの軌道ができたのかなと思っています。

──あの曲がある種自分たちの基準になったというか。

内田:そうですね。「君と癖」に比べてテンションを落とすのか、合わせるのか、結構基準にしています。なので、そんなyutoriらしさみたいなものを出したくて、今回のミニアルバムではあえて「午前零時」を外しました。


──自分では歌に対する自信はあったんですか?

古都子:1ミリもなかったです。言われて「そうなの?」みたいな感じでした。

内田:最近になって歌のこだわりが出てきたよね。最初の曲なんて1テイクだけだったんで。

古都子:「ショートカット」はリハーサルスタジオでレコーディングしたんですよ。マイクがあって、後ろにメンバーが静かに立ってるんです。その威圧感がすごくて(笑)。誰も出してないと思うんですけど「早くして」みたいな圧を感じて…そのときはまだ会って2~3週間で、そこまで仲良くなっていなかったんです。今は蓮くんって呼んでますけど、そのときは蓮さんって呼んで敬語で話してましたし。距離感がうまく掴めてなかった。

蓮:そもそも名前がわからなかったから、「ヴォーカルの人」って呼んでましたし(笑)。

古都子:「ヴォーカルの人」呼びされてたんですよ(笑)。それくらいの距離感で歌を録ったので、早く終わらせなきゃやばいと思っていて。1回ツルッと録って「もうこれでいいです」みたいな。

内田:でも僕らもそれを見て「うまいですねえ」みたいな距離感だったから。

蓮:全員そんな感じだった。



──まだバンドにもなっていなかった感じですね。そもそもその「ショートカット」のプロジェクトはいったい何だったんですか?

蓮:記念?

古都子:え、なんの?

太一:バンドを組むのを手伝ってくれた方が、古都子さんの歌声をインスタのストーリーで見て、メンバーを集めたんです。

蓮:そう、「この子は世に出るべきだ」っていう。それで集まったのがこのメンバーなんです。

古都子:太一くんは私と同じ軽音部だったんです。やたらめったらベースがうまくて、メンバーを集めるというときにベースは当てがあるからと言って彼に声をかけて。「ちょっとバンドやりたくて、ベースを弾いてもらえる人がいないからもしよかったら」って言ったら「いいっすよ」ってめちゃくちゃ軽く返ってきて(笑)。それで彼になりました。

太一:でも当時は悩んでた。

古都子:悩んでたの?

太一:親にも相談しました。だって怖いじゃん、初めてバンドやるし、お金もかかるし。レコーディングのときも親にお金借りてやってたから、怖かったっていうのはありましたよね。

蓮:全員年上だしな。

古都子:確かにあのときって私ともそこまで親しくはなかったもんね。

内田:あんまり仲良くない女の先輩から呼ばれていったら知らない人がいるっていう。僕はそのとき金髪だったし。それは怖いだろうな(笑)。

古都子:私たち、学校の部活終わりにスタジオに行ったんですよ。そこで初めて2人と顔を合わせたんですけど、ちょっと電車が遅延していて、遅刻しちゃいまして。

蓮:そもそも僕以外全員遅刻だったもん。この3人やばいなって思ってた。遅刻してきて、みんな申し訳なさそうに入ってきて。2人は「すみません」みたいな感じなんだけど、太一くんだけ「遅れました!ごめんごめん」みたいな感じで来て(笑)。

古都子:太一くん、そのとき高1だったんだよね。そう考えるとすごいよね。

──実際に曲を作って出したら大きな反響があって。このまま続けていこうと決めて今に至るわけですけど、その中で4人の関係性はどう変わってきました?

内田:でもわりと全員コミュ障で。仲良くなれば打ち解けられるっていう感じなんですけど、その方向性もなんかふざけ合っちゃうみたいな感じになっていっちゃったんです。途中まではお互いを尊敬する気持ちが足りなくて、それによってお互いにずっと不満を抱えているような感じが続いていたんです

古都子:若干の気まずさがあったよね。

内田:不満をぶつけ合うほどの仲にもなれなくて。それがずっとあったせいでライブも上手くいかないこともあったり、なんかモヤモヤしてたんです。でも最近になってそういうのを全部ちゃんと言うようになって、音のまとまりも出たし、みんな一緒の方向性を見ることができるようにもなりました。


佐藤古都子


内田郁也


豊田太一


浦山蓮

──最近っていうのはいつぐらいの話ですか?

内田:今年、5月のフェス前ぐらい。

──めっちゃ最近じゃないですか。

古都子:それまではお互いに「こう思ってるけど、言ったら面倒くさいことになるから自分だけに留めておこう」っていうのがあって。でもこれじゃダメだってことで、メンバー全員でご飯に行って。そこで「わかった、じゃあ僕も直すから古都子も直して」って話になって。

内田:そこからはバンドが固まっていった気がします。ライブに久しぶりに来てくれた人とかが「全然違うね」って言ってくれたり。技量的な面じゃなく、バンドとして一体感が出てきました。自分たちでもそれはすごく思います。

──なるほど。ちょっとロマンチックな言い方をすれば、その瞬間にバンドになれたというか。

古都子:バンドらしくなったよね。今まで「バンド?」って感じだったけど。

──そうやって関係性が変わると、スタジオの空気だとか、曲作りの中でのコミュニケーションも変わっていきますよね。

蓮:だいぶ変わりました。

内田:お互い理解できて、どういう間で話せばいいのか、どれぐらい待ってもらえたらいいのかがわかるようになってからは、スタジオの空気も良くなりました。

太一:お互いに思いやりをもって向き合った結果、相手のことをわかって、それでまとまった感じですね。

──今回のミニアルバムにもそうなる前と後っていうのが同居している感じはあります?

蓮:ありますね。というか、このミニアルバムを作っている最中が一番ぶつかったというか。

内田:「モラトリアム」を作っているあたりが全員モヤモヤを抱いていた時期で。

古都子:。そういう中でこれを作って、作り終わった後にみんなでちゃんと話し合ったっていう感じなので。それも含めて「モラトリアム」はストーリー的にもサウンド的にも今の形になったのかなと思います。


蓮:1曲目と6曲目が新曲なんですけど、他の4曲はわりと円滑に進んだなって思うんです。でもその2曲は本当にしんどかった。全員エゴが強いから、「ここはこうしたい」っていうのがあって、「ここはこうでしょ」「いや、絶対こうでしょ」っていうのが毎週続いて。最終的にはちょっと埒が開かないから、妥協するところは妥協して、認めるところは認めてやっていって。そうやってできたのがこのミニアルバムなので、思い入れはすごく強いですし、これを今出せてよかったなと思います。今、この11月2日に出せるっていうので、4人が130%でガッツポーズできる気がする。本当にこれが1ヶ月、2ヶ月前だったらたぶん誰もここまで喜べてないし。

内田:自分たちのCDなのに自分たちで「これ手に取りたくなるね」となれたので。

蓮:そういう意見がメンバーからもパッと出たから、そういうアルバムなんだなって。本当に今出せてよかったなってすごく思います。

内田:僕らは集まって半月くらいの制作期間で曲を出したこともあり、下積みと呼べるような時期が全然ない状態でみんなに見てもらえるようになって。それもあって急激なスピード感についていけてなかったりもしたのかなと思うんです。

──そうかもしれない。自分たちは全然バンドになってないんだけど外から見たらバンドなわけで、そのギャップというか。

内田:そうです。それがようやくバンドになれたのかなと思います。

太一:でも誰にも聞いてもらえない下積みがあったら、もう解散していたかもしれないです。

内田:そうだね。今はこれだけたくさんの人がいて、その重みがちゃんとあるから前に進めたけど、そうじゃなかったら止まってたかもしれないよね。

太一:だからリスナーさんのおかげですね。モチベーションはそこしかなかったかな。

蓮:確かに、逆に一番助けられているのはこの4人かもしれないですね。

内田:見てもらえてるっていうのが逆によかったのかもしれない。

──そういう意味でも「モラトリアム」と「いない君へ」の2曲が本当に素晴らしいなと思うんです。他の4曲とは明らかに違う。この2曲だけ作詞作曲のクレジットも個人名義になっているんですけど、それは?

蓮:自分は「モラトリアム」を作詞作曲したんですけど、それまでは別に表記はyutoriでもいいかなと思っていました。でもドラマの話をいただいて、「モラトリアム」を書くってなったのが去年の12月ぐらいで、曲を作り始めてまだ1年経っていないぐらいだったんです。そういう段階でドラマに楽曲を書き下ろすというのがかなりプレッシャーで。それを経て出来上がった楽曲を、いろいろな人が「いい」と言ってくれたことが自信になって。それで個人名義にしたいっていう話をしました。

──だからそれまでの曲とちょっと出どころが違う感じはしますよね。「いない君へ」はどうですか?

古都子:私は蓮くんみたいに追い詰められて書いたというわけではないんですけど、yutoriの他の曲よりは歌詞の内容が重いんですよね。

内田:恋愛を2人に書かせると、今まではわりときついことがあっても、吹っ切って前を向いていこうみたいな歌詞が多かったんですけど。

古都子:この曲はネガティブなんですよね。

内田:そういう部分が出ているので。そういうよさはyutoriというよりも佐藤古都子の強みだなと思ったので。それで「個人名義にすれば?」ということになりました。



──「モラトリアム」も「いない君へ」もyutoriというバンドの自己紹介みたいな曲だと思うんですよ。そういう曲をバンド名ではなく個人名で出せるというのは、逆にいうとそれだけバンドとして固まっているからだろうなと思うんです。それ以外の曲に関しても浦山さんが基本的には作っているんですよね?

蓮:そうですね。僕が歌詞を書いて、弾き語りして、みんなに送って「どう?」って。それが「いいんじゃない」ってなったら、1回古都子に歌ってもらい、キーの調整をしていきます。

──歌詞を書くときも彼女が歌うということが前提になっている感じはありますか?

蓮:そうですね。でも最近は一人称をたまに「僕」にするんですけど、「僕」も「私」も歌えるのが古都子の強みだなと思っていて。「僕」という歌詞でも感情移入してちゃんと歌っているのが伝わってくるから。

──古都子さんは浦山さんから曲を受け取って歌っていくときに、どういうことを意識していますか?

古都子:曲によるんですけど、たとえば「モラトリアム」だったら恋愛じゃないから、どういう風景、主人公はどういう子なのか、プロフィールみたいなものを蓮くんに聞いたりして考えて。それで感情を想像して歌ってみようかな、みたいな感じですね。

──そこに自分自身を重ねていく感じ?

古都子:重ねられるところは重ねてみたり、でも重ねられるけど重ねない方が重くならないなっていうところはあえて重ねないで、別人格を自分の中に入れて歌ったりしています。

──みなさんおっしゃる通り、やっぱりこのバンドの武器は彼女の歌で。じゃあどういうところがすごいのかというと、楽曲の物語との距離感みたいな部分だと思うんですよね。自分にべったりでもないし、でも他人ごとにもならない絶妙な感覚があるなって。

古都子:基本的にその物語にいるわけじゃなくて、自分はその世界をちょっと遠くから見ているイメージなんです。第三者の視点というか。だからその一点だけをずっと見るんじゃなくて、他のところからわりと広い視点で見る感じで。そうやって「この子は今どういう立ち位置にいるんだろうな」みたいなことを考えながら歌っています。


──歌い方とか歌い回しとかについては話し合ったりするんですか?

蓮:結構します。

内田:初期は「ここ違うんじゃない?」っていう部分があったら言うようにしていて。それを経て「こういう曲はこういうふうに歌ったほうがいい」っていう共通認識を持てたので、最近は任せている部分もあります。でも何かこっちに要望があるときは、「ここ、もう少し爽やかに歌える?」と頼んだりはしてます。

蓮:yutoriを傍目から見たときのイメージって、強い感じがすると思うんです。なんか鋭いというか。みんな仲間っていうよりは「ついてきてください」みたいなタイプで。どちらかというと恋愛でも葛藤している歌詞でも、少しでも寄り添いたい、リスナーの人が聴いて共感なのか救われたのか、そういうものを感じてほしいんです。その共通認識があるから、今ちょっとずつ大きくなれてるのかなと思います。

──それは自分でもそういうふうに思いますか?

古都子:そうですね。yutoriはリスナーの皆さんから見たときにかっこいい部類にいるバンドで、そのヴォーカルだからそっちにいこうっていうのは意識しています。

──それはyutoriだからだっていうことなの?それとももともとそういう人なんですか?

古都子:yutoriだからですね。もともと自分は女の子っぽいものとかが結構好きで。だから最初は「ちょっとその声はかわいすぎる」って言われると「うーん」って思っていたんですよ。でも今考えると確かにこっちの路線のほうが合ってるなって。

──だからそういう部分があったんだと思うんですよね。それがいろいろな巡り合わせでこのバンドで引き出されているというか。だからこそ「いない君へ」みたいな曲が出てくるんだろうし。

古都子:そうですね。何曲か候補があったんですけど、どれも今のyutoriには求められてないようなフレーズとか単語だったので「ちょっと違うね」ってなって。残ったのが「いない君へ」だったんです。

──あと、古都子さんの歌って歌詞に頼りすぎない感じがするんですよね。言葉にならないところの声色の表現だとか、ブレスの入れ方だとか、そういうのがすごく上手ですよね。

内田:それはもう最初からずっとあるものだなと思います。専門的な音程がどうとか技術がどうとかよりも、そこの表現力に惹かれたっていう部分はありますね。

──だからどんな歌詞を歌ってもyutoriになるんだろうなって思う。

蓮:それはすごい強いなと思います。恋愛だけじゃなくて、葛藤してるのも歌えるし、誰かを励ますような曲も歌える。



──「モラトリアム」もyutoriにとって新しい世界だと思うんですけど、それでもそんな古都子さんの声のパワーもあってちゃんとyutoriの曲になった感じがします。それは今後に向けても大きいですよね。

蓮:はい、今はこういう曲を出したいからって出すのが「モラトリアム」なので。反応はすごい気になりますけど、どうであれ大事な曲であることには変わらないので。今後も生きていく曲なのかなって思いますね。

──でも、「モラトリアム」は恋愛の曲ではないけど、なんらかの喪失感とか欠落感を謳っているという意味では失恋の曲と通じる部分もありますよね。そういうのが出てくるのはどうしてだと思います?

内田:それはたぶん、この4人全員完璧じゃないからなんだと思います。みんな別のベクトルで変なんですよね。そういうコンプレックスみたいなものがあって、それが曲になっているのかなって。

蓮:思いを寄せる人とか、愛する人が出てきても、絶対に一緒にいられないですもんね、yutoriの曲では。

内田:確かに。ずっと一緒にいる曲書いてみる?

古都子:いや、たぶんそういう曲でも最後は一緒にいられなくなるんじゃないかな。

──浦山くんがそういう人なんだっていうことなのかなと思ったら、古都子さんが書いた「いない君へ」もまさにそういう曲なんですよね。みんなそうなんだなと思って。

太一:でも僕はたぶん明るい結末を書くと思います。僕だけ違うんですよね。

内田:太一はめっちゃポジティブでメンタル強いんですよ。それがバンド内でぶつかっていた時期を乗り越えたひとつの理由かなって思う。

古都子:彼なりに思うところもあったと思うけど、太一くんだけはたまに変なこと言ってきたりして、それで全員笑ったり。空気を和ませてくれるんです。

太一:そうですね。深く考えすぎてないというか。だから僕が曲作るってなったらたぶん他の3人とは違う曲になるんだろうなと思います。


内田:じつは「スイミー」を出すときに太一の曲も候補になっていたんです。それもいい曲なんですけど、今のyutoriでだす曲じゃないなっていう話になって延期になったんです。

古都子:どんな歌詞を乗せてもこれは聴き手にとってポジティブな曲になるなって。

内田:これからタイミングを見て、そういう曲も出したいなと思っていますね。

蓮:まだ活動し始めてから2年経っていないぐらいだし、まだ焦る必要ってそんなにないんじゃないかなって思うんです。曲は書くけど、その見せ方は、もうちょっとyutoriというバンドのイメージを固めてからでもいいのかなって思っています。

写真◎Ryohey
取材・文◎小川智宏



yutori『モラトリアム』

2022年11月2日発売
1.モラトリアム
2.君と癖
3.音信不通
4.キミニアワナイ
5.スイミー
6.いない君へ

<yutori 1st ワンマンライブ「大人になっても」>

2022年11月12日(土)東京・渋谷O-Crest
2022年11月23日(水・祝)大阪・梅田varon
2022年12月12日(日)東京・SHIBUYA eggman
2022年12月21日(水)名古屋・ E.L.L.
2022年12月23日(金)大阪・OSAKA MUSE
2022年12月27日(火)仙台・enn 2nd
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