【俺の楽器・私の愛機】1135「寄木細工風」

【Fender改】（沖縄県　メイクマン　昭和）


職場に有名所の元ギター職人の方がいて「変わったギター作りたいよね～」の一言からこのギターは生まれました。お互い意見を出して方向性を決めていったのですが、もうコレが纏まらない（笑）。材はアルダーだとかアッシュだとかコアだとマホがどうのこうの口論になりました！

そこで最終的に決まったのが、ボディー材はいろんな材を寄木で製作し厚さは若干薄く40ｍｍ、ボディシルエットはテレキャスター、バックコンター、エルボー加工etc。そして、コントロール配置、ピックガードとネックはストラト、ブリッジとRピックアップはUSテレキャス、FピックアップはThomsonP90ハムサイズ、コントロール結線はCTSとオレンジDでフライングVの２V1Tと同等。

要するに大まかに説明するとテレキャスとストラトのハイブリッドその他混ぜ混ぜの変態仕様です。

いざ作業を始めるといきなりボディ製作から困難を極めました。幾つもの木材を接着しその都度面出しし、やっと形になったら今度は切削で手こずり。また、いろんな材が入っているので導管の塗料吸い込み方も違ってくるし、常に何かしら問題が起き作業が止まりました…。その都度口論、もう喧嘩です（笑）。

なんだかんだ言って完成した時は感動というか安堵感というか喪失感というか…やっと終わったって感じでした。さすがに時間をかけて慎重に製作したので仕上がりはとてもきれいです！さすがプロって感じました。

さて音に関しては和音生音がかなり良いです アンプにつないでclean、更にコーラス利かすとサイコー鳥肌です。僕はまだまだ下手なので音についてはどうのこうの言えないのですが。只、SGより厚くストラトより薄い40ｍｍボディ厚が絶妙でこれが一番感動しました。

しかしこのギター、妻が勤めている会社の忘年会の抽選会景品でお渡ししてしまい、もう手元にはありません..。妻にそそのかされついつい酒の勢いで提供しまいとてもとても後悔しています。気を取り直して2号機シンラインテレジャガー作ります！！そして次は誰にも上げません！！





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おー、これはすごい。ひと目見て本格的に変態なやつってわかります。しかし、実際作ってみると大変なことがたくさんあるんですね。こういう寄せ木や素材がハイブリッドになっているギター製作動画もたくさん見ますけど、皆さんサクサクと特に問題なく（見えるような段取り）で上手に作っていらっしゃるので、こういう苦労話こそ貴重な情報です。でも次は…と懲りていないところが変態楽器人。しかもfホール付きのオフセットテレでしょ？頼もしい限りです。（JMN統括編集長 烏丸）



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