【ライヴレポート】スターベンダーズ、ジャパンツアー開幕“新たな伝説誕生を見逃すな”

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11月19日、東京は渋谷・WOMBにてスターベンダーズにとって3度目のジャパンツアーが幕を開けた。前回の日本上陸から3年半もの月日が流れているが、言うまでもなくそれはパンデミックの影響によるもの。本来ならば、2020年春に世に出た最新アルバム『LOVE POTIONS (恋のラブポーションズ)』を携えながらの来日公演がとうに実現しているはずだった。当日の会場にはこの機会を待ち焦がれてきたコアなファンのみならず、この時間経過の間に彼らに興味を持ち始めたものとおぼしき人たちの姿も数多くみられた。

◆STARBENDERS 画像 / 動画

開演前にバンドに話を聞くと、キミ・シェルター(Vo, G)は、「この3年半は私たちにとってすごく長い時間だった。ジャパンツアーの話が決まっては中止せざるを得なくなるという繰り返しには落胆させられもしたわ。だけどこうしてようやくそれを実現することができてとても嬉しく思っています」と語り、クリス・トカジ(G)、アーロン・レセイン(B)、エミリー・ムーン(Dr)も笑顔で同意の言葉を重ねた。





11月18日の空港到着時には、入国審査を済ませてゲートから出てきた途端、某有名TV番組のクルーにカメラを向けられコメントを求められるというハプニングもあったが「今回のツアーの面白い幕開けになった」と語る彼ら。パンデミック中も創作意欲が止まることはなく、『LOVE POTIONS』以降もコンスタントにシングルの発表を重ね、さらにはミュージックビデオも次々と制作してきた。マネージャーからの勧めもあってのことだったそうだが、新たな映像に対する反応を得るたびにファンとの繋がりを実感することができたのだという。そうしたビデオを通じてこのバンドの個性的な存在感がさらに強調され、認知の広がり繋がった部分もあるに違いない。

しかしスターベンダーズは映像上の存在ではなく、とにかくライヴが素晴らしいバンドだ。このツアー初日のステージは、全公演でオープニングアクトを務めるtokyo honey trap、スサシの愛称で知られ刺激的ライヴに定評のあるSPARK!!SOUND!!SHOW!!の熱演を経てスタート。これから12月1日までツアーが続くだけに具体的なセットリストは掲載せずにおくが(とはいえ彼らのライヴが毎晩同じ内容であるはずはないのだが)、『LOVE POTIONS』からの楽曲はもちろんのこと、それ以前のEPからの楽曲も、さらには現時点での最新シングルにあたる「Blood Moon」に至るまでも盛り込まれた充実の演奏内容だった。





スターベンダーズの音楽自体もそうだが、そのライヴパフォーマンスには、さまざまなロックの歴史の断片が感じられる。しかも懐古趣味的なわけではなく、グラマラスでありながら往年のグラムロックとは異なり、パンキッシュでありながら単なるパンクロックではなく、メタリックな側面が感じられる楽曲さえもある。いわゆるクラシックロックを血肉としながらあくまで今日的なものを作り上げているのがこのバンドのユニークな点といえるし、ライヴにおいては地下のライヴハウスやガレージの匂いと、巨大アリーナで観ているかのようなカラフルさとスケール感を同時に味わうことができるのだ。

ライヴ終了後のキミ・シェルターに、第一夜終了の手応えを尋ねると「私自身とても楽しかった。大声で叫んだりできない状況なのは残念だけど、みんなの気持ちが高揚していることは演奏していても実感できたし、客席に見覚えのある顔をいくつも見つけることができてとても嬉しかった。この先のライヴでもっといろいろな再会があるはずだし、新しい出会いもたくさんあることを期待しているわ」と語っていた。


本日11月20日は、昨夜と同じく渋谷・WOMBにて、DURANをスペシャルゲストに迎えてのツアー第二夜となる。そして明日以降も京都、名古屋、東京での公演が控えており、各公演でTHE BOHEMIANS、HEESEY、八十八ヶ所巡礼、WOMCADOLE、Suspended 4thといった多彩な顔ぶれとの対バンが実現することになる。筆者の独断で言えば、スターベンダーズをこうした形で観られる機会は、今回がおそらく最後になるはずだ。それはこのバンドのライヴを観た人すべてが感じることだろう。未来の伝説となるべきこの稀有なライヴバンドと親密な空間で向き合うことのできるこの貴重な機会を、絶対に逸して欲しくない。

文・撮影◎増田勇一



■<スターベンダーズ -B.I.J.Records.- Japan Tour 2022>

11月19日(土) 渋谷 WOMB vs SPARK!!SOUND!!SHOW!!
11月20日(日) 渋谷 WOMB vs DURAN
11月21日(月) 京都 磔磔 vs THE BOHEMIANS
11月22日(火) 京都 磔磔 vs HEESEY
11月23日(水) 下北沢 Que vs THE BOHEMIANS
11月27日(日) 下北沢 Que vs 八十八ケ所巡礼
11月28日(月) 名古屋 SPADE BOX vs HEESEY
11月29日(火) 京都 磔磔 vs DURAN
11月30日(水) 京都 磔磔 vs WOMCADOLE
12月01日(木) 新宿 LOFT vs Suspended 4th
※全公演OP:tokyo honey trap (B.I.J.Records.)
平日:open17:30 / start18:30
土日祝:open16:00 / start17:00
※11月21日・22日・29日・30日はopen17:00 / start18:00
▼チケット
発売:9月10日(土)14時〜
【特設サイト】
サブスクリプションパス:25,000円
https://bijrecords.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2767108
【e+一般発売】
前売り券:4,800円 (9月25日14時〜各公演前日18時)
当日券:5,500円
https://eplus.jp/starbenders/
※チケットはいずれも税込価格です
※各会場規定のドリンク代が別途かかります

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