【速レポ】<SAI 2022>DAY1、DOPING PANDA「こんな景色を作れるACIDMANの3人を心の底から尊敬します」

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東京スカパラダイスオーケストラに続き登場したのは、DOPING PANDA。結成25周年を迎えたACIDMANだが、DOPING PANDAも同じ年に結成したバンドであり25周年を迎える。2012年に解散、フルカワユタカ(Vo, G)はソロワークのほか、LOW IQ 01&THE RHYTHM MAKERSのギタリスト等でも活動してきたが、10年の時を経てこの2022年に再結成を果たした。

◆DOPING PANDA ライブ写真

DOPING PANDAの“<SAI 2022>開催に寄せて”のコメントによれば、ACIDMAN大木にはずっと再結成しろと言われていたという。インディーズ時代から常に一緒のフィールドで活動していたというわけではない両バンドだったが、同年代(同級生)で同じ3ピース形態で、なおかつフルカワも大木もギター&ボーカルでありながらギタリスト然とした卓越したプレイで魅せる者同士ということもあって、互いに一目を置いているところもあった。互いのツアーやイベントにも出演してきた。そして今年、DOPING PANDA再結成であり、今回の<SAI 2022>出演である。



しかしながらDOPING PANDAは、このステージで両者の間にあるストーリーを語ることもなく、ただただ盟友に最高の祝福をすべく、まっすぐにいい音楽、いいライブで魅せていった。

ステージにデカデカとバンド名が打ち出され、稲葉隼人(Dr)、北條太朗(B)、フルカワユタカが登場。拍手がいちだんと大きくなったところで、細やかなギターが鳴りスタートしたのは、今年3月にリリースした最新アルバム『Doping Panda』から「Imagine」。憂いあるメロディに力強いビートが冴え、フロアの観客が揺れる。



「ぶちかましていこうぜ!」というフルカワ。高らかに腕を突き上げた「The Fire」からは、ノンストップでグルーヴィに、またカラフルなサウンドで会場をダンスフロアに変えていく。背景のバンド名が無限大マークにも似たバンドロゴに代わり、“無限大ダンスタイム”へ突入だ。北條が観客を煽るように手拍子をすると、フロアもまた負けじと大きく手を叩く。曲が進むにつれて濃いグルーヴやタフさ、また気持ちのいいキレの良さでスピードを上げていく稲葉のビートを軸に、観客の興奮のバロメーターをステージから操っていくような、自在な緩急を生み出していくアンサンブルが最高だ。エレクトロな音響に、待ってました!とばかりにフロア内の温度が上がった「Hi-Fi」では、フルカワはマイクを手にステージを闊歩しながら歌い、またここぞという間奏パートではステージ最前線で華麗なタッピングを魅せる。

続くダンスチューン「beautiful survivor」では、多幸感の旋風を起こし、さらにフルカワの「いくぞ!」の声で「Transient Happiness」へと突入。「もっといけるだろ、いやもっといけるだろ!? 今日のメンツ見てみろよ、もっといこうぜ。俺たちはいくよ?」とフルカワ。この言葉を合図に、ダイナミックに開脚しながらギタープレイをし、鍵盤楽器でも奏でるようなタッピングでも観客を沸かせながら、パンキッシュでディスコティックなサウンドで踊らせていく。メンバーからこぼれる笑顔が、爽やかだ。


「MIRACLE」などライブ定番と言える、2000年代のライブシーンを盛り上げてきたキラーチューン連発の“無限大ダンスタイム”から、再び最新アルバムからの「Silhouette」を披露。曲中でようやく、「ありがとう、俺たちがDOPING PANDAです」(フルカワ)と自己紹介しながら、最新形のカラフルでキャッチーなダンスチューンを生み出していく。キラキラとした高揚感にどこか哀愁が滲み、よりエモーショナルに人生を走っていく。酸いも甘いもかみ分けた大人が、思い切りかき鳴らしていく甘美な青春がはじける。

後半まで一気に駆け抜けてきて、長く大きな拍手を送るフロアを笑顔で眺めたフルカワ。「DOPING PANDAです。バンドっていいよね、最高だよ、バンドは。でもバンドってすげえ大変で──俺が言うと説得力あると思うんだけど。でも本当にずっとバンドを続けてきて、こんな景色を作れるACIDMANの3人を心の底から尊敬します」(フルカワ)。そして「次は、俺たちが誘うから。ACIDMAN、対バンしよう!」と続けてラストに贈ったのは、「Crazy」。DOPING PANDAにとっては、このフェス出演が2022年ラストライブということで、その締めくくりともなる「Crazy」は、まさにクレイジーにフロアを駆け抜け、アップダウンするメロディとともにスピンして、観客を笑顔で踊らせていった。ラストは、高いジャンプを決めそのステージを締めくくった3人。あっという間の、それでいて多幸感に溢れたステージとなった。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎三吉ツカサ

セットリスト

1. Imagine
2. The Fire
3. Hi-Fi
4. beautiful survivor
5. Transient Happiness
6. MIRACLE
7. Silhouette
8. Crazy

■<ACIDMAN presents「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022」>

2022年11月26日(土) さいたまスーパーアリーナ
2022年11月27日(日) さいたまスーパーアリーナ

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