【速レポ】<SAI 2022>DAY1、Dragon Ash「入ってくるときより、帰っていくときのほうがいい顔で帰ってもらいたい」

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熱狂的なファンであるフットボールアワー・岩尾望の熱烈にして愛情たっぷりな紹介で呼び込まれたのは、本日のトリ前を務めるDragon Ash。幻想的な青い照明の中、バンドロゴが光ると、すでにスタンバイしていた楽器陣がステージに浮かび上がった。そのまま静かに入っていったのは「Entertain」。

◆Dragon Ash ライブ写真

コロナ禍になり、音楽やライブが、不必要かのような言われ方をされたこともある。しかし今までに音楽やライブに救われたヤツは多い。今日のオーディエンスにとっても必要不可欠。そんな音楽やライブに感謝と、これからに向けて気持ちを鼓舞させるのが最新曲「Entertain」でもある。


hiroki(G)、櫻井誠(Dr)、BOTS(DJ)、サポートベースのT$UYO$HI(The BONEZ / Pay money To my Pain)によるバンド・サウンドが厚みを増していくにつれ、元気を増すオーディエンス。サビになれば、Kj(Vo,G)と一緒に歌いたい気持ちでいっぱい。が、そこは代わりにメンバーがコーラスを歌い、オーディエンスは心をひとつにして腕を振り上げる。

こうして1曲目からガッチリと結びつきながら始まったライブ。Dragon Ashは今年デビュー25周年を迎え、9月からツアー<DRAGONASH 25th ANNIV. TOUR 22/23 〜ENTERTAIN〜>もスタートさせた。フェスでも意外な曲を持ってくることは当然予想もできたが、なんとこの日の2曲目は「Let yourself go,Let myself go」。Kjがラップのアプローチを取り入れたナンバーで、これがきっかけでDragon Ashは先取り感覚の若者たちの間で人気も知名度も、たちまち高まっていった。もう23年前のことだ。言わば初期Dragon Ashを代表する歌のひとつかもしれない。




今、これを感謝も込めて響かせていくと、会場では腕が左右に揺れ、Kjはその光景に優しい顔つきに。「For divers area」では、櫻井とBOTSの鳴らすサンバのリズムに、オーディエンスはもちろん、T$UYO$HIとKjは身も心も踊らせるライブ・パフォームを展開。スタンディングのアリーナでは楽しくも、しかしセキュリティも戸惑うほどの激しいノリも生まれ続けた。

「なんならコロナ禍のほうがライブ観やすかったかもしれないけど、俺はちっちゃいときからロック・バンドに憧れて、今でもやってるから。ギューギューで汗だくで、クソほど臭くなって、メイクも全落ちでさ。それでも入ってくるときより、帰っていくときのほうがいい顔で帰ってもらいたい」



こうしてライブ後半へ突入したが、これがまたキラー・チューンの連発ワザ。「陽はまたのぼりくりかえす」ではDragon Ashの放つ言葉や音符のたび、幸せな瞬間が膨れ上がっていく。「百合の咲く場所で」では、Kjはこう叫んだ。「みんなのコロナ禍の3年間どうよ。俺らをサンドバッグにしていいから。ケガすんなよ。ロックフェスはオマエらのもんだ!」

これを合図に激しく展開するから、ライブ好きなオーディエンスにとっての楽園だ。ハジける元気っぷりでDragon Ashの曲を浴び、その凄さにKjも親指を立てて喜ぶ。さらに激しさを増すオーディエンスと、熱さを極めていくDragon Ashのライブ・パフォームやプレイ。未だにライブやフェスにはいろいろなレギュレーションはあるものの、あちこちで起こり続ける激烈な光景に、何もかもが一気に始まった印象だ。


「365日、バンドマンでいてさ。それ掛ける25しないと…。25年間もロックバンドやって、こんなにACIDMAN好きな人がいるって、スゲーことだと思う。なんか、宇宙のことすぐ言うし、それとは裏腹にちょっとスケベだし。でも俺達は、バンドマンとしてACIDMANをリスペクトしているし、尊敬しています。最後の一音が鳴りやむまで、いい顔で、おめでとうって気持ちで観て帰ってやってください」

Kjらしい言葉でACIDMANの25周年を祝いながら、最後に持ってきたのは「New Era」。直訳すれば、新しい時代である。音楽やライブを愛するオーディエンスやバンドマンのみんなと切り開く、それぞれの新たな時代。この曲が力強く響いていく中、誇らしく、自信に満ちた表情が広がっていた。


取材・文◎長谷川幸信
撮影◎Taka“nekoze photo”

セットリスト

1. Entertain
2. Let yourself go,Let myself go
3. For divers area
4. 陽はまたのぼりくりかえす
5. 百合の咲く場所で
6. Fantasista
7. New Era

■<ACIDMAN presents「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022」>

2022年11月26日(土) さいたまスーパーアリーナ
2022年11月27日(日) さいたまスーパーアリーナ

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