【ライブレポート】梶原岳人、2ndワンマン開催「10年先も20年先もこうして会えるように」

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梶原岳人が2ndミニアルバム『ロードムービー』を引っ提げての、<2nd ONE MAN LIVE 「ロードムービー」>を11月26日に東京・竹芝ニューピアホールにて開催した。

◆ライブ写真

雨戸をたたく雨のポツポツという音の演出からライブが始まり、1曲目にはデビューシングルの「A Walk」を披露。自身が出演するテレビアニメ『ブラッククローバー』の第12クールEDテーマで、何者でもない“少年A”が夢に向かって名前のある人物に成長していくという、梶原自身と、『ブラッククローバー』の主人公・アスタ両方の成長を歌った歌詞を、疾走感溢れるメロディにのせて力強く歌い上げる。


続いて「海のエンドロール」「君と僕と、僕たちのキセキ」「otona」「ぼくらのメロディ」と、ライブタイトルにもなっている、2ndミニアルバム『ロードムービー』の楽曲をライブ初歌唱。本アルバムは1曲1曲が人生をなぞっていくような楽曲になっており、梶原も「今回のミニアルバムでは、少しずつ、僕が皆さんに聞いてもらいたい音楽が届けられるようになったかなと思っています」と語った。落ち着いているが、思わず体が動き出すようなシティ・ポップ系の楽曲が多く、「自分の思うように体を動かして、一緒に楽しんでもらいたい」と語り、クラップしたり、手を振ったりとファン一人一人が楽曲を楽しんだ。

「ぼくらのメロディ」は梶原自身が、作詞作曲を行った楽曲で、3カ月ほどをかけて制作し、何度も考え直し、メロディを楽しめるよう作ったという、思い入れの強い一曲。ステージセンターの椅子に座って歌っている様子は、歌詞にもある「暗い部屋」を連想させ、演出のこだわりを感じさせた。


続いて「魔法が解けたら」を披露。「魔法が解けたら」はSaucy Dogの石原慎也書き下ろしで、梶原本人と石原が直接会話をし、その中から石原が感じたことを歌にしたもので、こちらも梶原本人にとって思い入れの強い楽曲。「テレキャスの音が凄く合う曲だなぁと思っていて、今回弾かせて頂く運びとなりました。いつかライブハウスを回ってライブが出来るようになったら、また、皆に聞いて頂きたい」と夢を語りエレキギターを演奏しながらの歌唱を。そして、「橙」「君ドロップス」と披露し、最後に自身も出演していたテレビアニメ『オリエント』第2クール淡路島激闘編のEDテーマ「色違いの糸束」を叫ぶような力強い歌声で歌いあげた。


アンコールでは、「わすれないように」を披露。学生時代に自主制作映画用に書き下ろした楽曲をアルバム収録用にアレンジした楽曲で「大事にしたいもの、昔から変わらずに大事にしてるもの。いろんな思いが詰まった曲になってます。皆さんにも大事なものを。思い浮かべながら聞いてほしいです」と語り、こちらも見事に歌いあげる。

最後に「歌手としても役者としても、やりたい事や、皆さんと一緒に見たい景色が沢山あって、めげそうになる事もありますけど、皆さんの顔を思い浮かべて、頑張れる力に変えていきます。皆さんもしんどいことがあったら、ライブに来たり、音楽を聞いたり、色々な好きなものに触れて、楽しく生きて欲しいです」と自身の夢と来場者への感謝を語り、本公演の幕が下ろされた。


その翌日11月27日には、<Acoustic Live & Birthday Event 「ロードムービー」>が開催された。こちらは「10年先も20年先もみなさんと、こうして会えるようにこれからも頑張りたい」と、支えてくれる全てのファンへ感謝を伝える温かいイベント2公演が行われた。

ギターとキーボードのバンドメンバーと共にアコースティック編成で、『ロードムービー』リード曲「otona」からライブはスタート。昨日の2nd ONE MAN LIVEとステージの雰囲気がガラっと変わり、大人な雰囲気の会場内に客席からクラップが鳴り響く。続く2曲目の「海のエンドロール」では青い波のようなライトに照らされながら、新たな始まりを感じさせる本楽曲を爽やかに届ける。


MCでは、梶原が「いっしょになって、このライブをつくりあげられたら嬉しいです」とファンへ呼びかけると、「色違いの糸束」を初めてのアコースティックver.で披露。少ない楽器でシンプルながらも、原曲とは違った楽曲の色をみせて会場を魅了し、客席も様々なカラーのペンライトを振って応える。1stミニアルバム『何処かの君に』から披露した「魔法が解けたら」では、本楽曲を描き下ろしたSaucy Dogの石原慎也と制作段階から沢山話し合って共につくり上げたことや、自分の想いが詰まっているとても大事な曲であること語り、梶原の感情のこもった力強くも優しい声が会場に響き渡った。また、本楽曲のアコースティックver.のミュージックビデオも新たに撮影しており、近日公開されることも発表された。

バラエティコーナーでは、昨年11月に開催した<1st ONE MAN LIVE「此処にいる君に」>を映像と共に振り返るコーナーを実施。お気に入りシーンとして選ばれたのは椿屋四重奏のカバー曲「紫陽花」から、次の曲「魔法が解けたら」に繋がるシーン。「紫陽花」の終わりのコードと「魔法が解けたら」のサビ頭のコードが一緒だったことから、曲の繋がりがとても綺麗で好きだったと語った。続いて緊張シーンとしてあげたのは、昼公演の「A Walk」イントロでのワンシーン。本来イントロでバンド紹介をする予定が、あまりの緊張に紹介を飛ばして1曲を丸々歌いきってしまい、終わった後に「あれ!?バンド紹介したっけ!?」と慌てる梶原のお茶目な映像が流れると、会場からは笑いが起きた。


事前にファンから募集した質問に答える「梶原岳人に聞いてみよう」のコーナーでは、梶原が好きな「ブラックコーヒーの魅力とお供は何がオススメですか?」という質問に、「先輩にいただいたコーヒーミルでよくコーヒーを淹れるのですが、香りとかのテイストが素晴らしくて毎日のルーティンになっています』と魅力を語り、ブラックコーヒーのお供は「からあげ」と独特な組み合わせを答え、バンドメンバーからは「トリッキーすぎない!?」と突っ込まれる場面も。

「歌を歌う時に意識していることは?」という質問には、「歌詞を出来る限り日常で喋るように、聴いている方に向けて語り掛けるように歌うことを心がけています」と声優らしい回答。「初めてギターを買った時に、最初に練習した曲は?」という質問には、「中学2年生の時に初めてギターを買ってもらい、当時よく聴いていたMr.Childrenの「しるし」にチャレンジしたのですが、初心者にはコードが難しすぎて早々に挫折しました」と初めてギターを練習したときの思い出も語られた。


「今回のLIVEのリハーサル秘話はありますか?」という質問には、バンドメンバーより「がっくん自ら色々なアイディアを出してくれる」と、アイデアマンの一面があることが明かされた。バラエティコーナーが終わると、Happy Birthday to Youのピアノのメロディと映像に合わせて梶原がデザインしたカエルのイラストがプリントされたサプライズケーキが登場。会場は大きな拍手の音に包まれた。

再びライブコーナーが始まると、梶原が敬愛しているMr.Childrenの「Simple」カバーを披露。「Mr.Children さんの30周年ライブに行った際にこの曲を聴き、歌詞にある“10年先も20年先も君と生きれたらいいな”という歌詞が自分にとっての色々な大切な人・ものに対して言える言葉だなと思い、とても心に残って自分でも歌いたいなと思った」と、自らライブでカバーしたいと提案したことを語り、一人一人に語り掛けるように歌った。


続けて「紫陽花」と「僕らのメロディー」ではを柔らかなライトに照らされながら切なくも優しい声を響かせ、心地よいアコースティックの音と梶原の声に全員が聴き入る。「わすれないように」では、「生活してる中で色々な人に支えられているなと常々思っていて、家族、友達、ファンの皆さんなど沢山支えてくれている人たちに向けて、この感謝の気持ちを返せるようにと思ってつくった曲です。この曲は、自分の大切な人を思い浮かべながら聴いて下さい」と支えてくれる全ての方への感謝を語り、梶原自身もギターを弾き歌い上げた。

曲が終わると、「10年先も20年先もみなさんと、こうして会えるようにこれからも頑張っていきます。ありがとうございました」と伝え、沢山の温かい拍手に包まれながらライブは終演した。

公演概要・セットリスト

【日時】
11月26日(土)
(昼公演) 開場14:15/開演15:00
(夜公演) 開場17:45/開演18:30

【会場】
東京:竹芝ニューピアホール
(〒105-0022 東京都港区海岸1丁目11−1 ニューピア竹芝ノースタワー)

【セットリスト】
1 A Walk
2 海のエンドロール
3 君と僕と、僕たちのキセキ
4 otona
5 ぼくらのメロディ
6 魔法が解けたら
7 橙
8(昼) 君ドロップス
8(夜) Funny Bunny
9 色違いの糸束
10 わすれないように

【日時】
11月27日(日)
(昼公演) 開場13:15/開演14:00
(夜公演) 開場16:45/開演17:30

【会場】
東京:竹芝ニューピアホール
(〒105-0022 東京都港区海岸1丁目11−1 ニューピア竹芝ノースタワー)

【セットリスト】
1 otona
2 海のエンドロール
3 色違いの糸束
4 魔法が解けたら
5 Simple/Mr.Children
6 紫陽花
7 ぼくらのメロディ
8 わすれないように

◆梶原岳人 オフィシャルサイト
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