【クロスレビュー】スカート最新作『SONGS』が描くもの

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澤部渡によるソロプロジェクト・スカートが、11月30日にメジャー4作目となるアルバム『SONGS』をリリースした。およそ3年半ぶりとなる本作には、映画『窓辺にて』主題歌の「窓辺にて」、テレビ東京ドラマ 25『絶メシロード Season2』主題歌「架空の帰り道」などのタイアップ楽曲 10 曲に加え、新録曲を含めた全13曲が収録されている。さらに初回限定盤には全楽曲の弾き語りCDが付属するという、大満足の仕様だ。

もちろん、仕様だけでなく、音楽的にも満足感が高い作品だ。心のどこかで感じていた思いを具現化してくれる楽曲や、すっと日常の風景に在ったような楽曲、心躍らせるポップロックな楽曲と、それこそたくさんの魅力が詰まった作品に仕上がっている。

この作品の魅力をより多くの人に伝えるため、今回BARKSでは布施雄一郎氏、宮本英夫氏、永堀アツオ氏、沖さやこ氏の4名の音楽ライターにそれぞれ本作をレビューしてもらった。ぜひアルバム『SONGS』を聴きながら読んでみてほしい。



■シンガーソングライター澤部渡という人間そのもの/布施雄一郎


スカートの最新作『SONGS』を聴きながら、ふと頭に浮かんだことが2つあった。

ひとつは、信用できる音楽だなということ。もうひとつは、これが現代の東京ローカル・ポップスなのかもしれない、ということだった。ただなぜ自分がそのようなことを思い、感じたのかは、すぐには分からなかった。その理由を探し求めるように、筆者は繰り返し『SONGS』を聴きながら、この数日を過ごすこととなった。

澤部渡、あるいはスカートという名前を筆者が初めて耳にしたのは、思い起こせばおそらくもう15年近くも前のことだったと思う。その後、ことあるごとにこの名前を見聞きするようになり、そのうちにいろんな場面で、存在感のある彼を見かけることが多くなっていった。自分の周りから彼の名前がよく挙げられ、自分が足を運ぶ音楽の場に度々彼がいるということは、自ずと彼の音楽的なルーツも想像できるようになってくる。

ただ、彼とはまだ一度も面と向かって会ったこともないし、言葉を交わしたこともない。だから、彼のパーソナルな側面はまったく知らない。そして、彼が作る音楽にじっくりと耳を傾けたのも、実はこの最新作『SONGS』が初めてだった。ただそれは、もしかしたら幸運なことだったのかもしれない。澤部渡という人間をよく知らずに『SONGS』を聴いたことで、より深く、彼の音楽性、さらには彼の人となりに触れられたような気がした。

繰り返すが、筆者は彼がどんな人間なのかはわからない。でも、少なくともこの音楽には嘘がないように感じる。もちろんポップスを歌っているのだから、彼は大衆(リスナー)ともきちんとコミュニケーションを図ろうともしているだろう。ただ大切なのは、その順番だ。昨今の音楽は、まずコミュニケーションが最優先されがちだ。平たく言えば、今のリスナーに受け入れられるかどうか。多くの場合、受け入れられそうな音楽ありきで、その大前提の中に自身のやりたいことをねじ込んでいく。

しかし彼の『SONGS』からは、何よりもまず先に、彼の好きなメロディ、好きなコード、サウンドが溢れ出ているように感じられる。それはつまり「自分はこういうシンガーソングライターです」というメッセージであり、どんな人間がこの音楽を生み出したのかという証でもある。その軸ありきで、じゃあそれをどれだけ広くリスナーに伝えられるかというアプローチで作られたポップス。そうしたメッセージは、もし10年前にリリースされていたとしても、あるいは10年後に聴かれたとしても伝わるであろう、信用たりうるものだ。

そのメッセージを彩るのは、心地よいポップスでありながらも、哀愁や喪失感がほのかに薫り、心に沁みてくる。巷に溢れる、ただただ明るく希望を歌うだけでもなく、かと言って悲しみや不安感を表現するだけでもないという、ポジティブでもネガティブでもない独特な感情の抑揚。そこにどことなく現代の東京ローカルな空気感が漂っているような気がした。ネットが普及し、物事が日本全国どこでも画一的に語られたり、あるいは年齢を基準とした“世代”で一括りに人々の思考や傾向が評価されがちな世の中にあって、彼の音楽には、彼自身が生活する身の回りの出来事、すなわち東京の日常というものが見え隠れしているように感じられるのだ。

例えば、九州の蒸し暑い陽射しの中で九州出身ミュージシャンの音楽を聴いたり、北海道の凛とした冷気の中で北海道出身バンドの音楽を聴くと、「ああ、そういうことなのか」と新たな発見をすることが多々ある。同じように(地方出身者である筆者が感じる)東京というローカルな“街”としての空気というのものは確実にある。しかし80年代以降、そこに誰も見向きもしなくなったのではないだろうか。しかし『SONGS』を聴いているときに、ふと一瞬、その匂いが漂ってきたような気配を感じた。それはもしかしたら、用いられている具体的な言葉や音色とは違えど、彼のルーツでもある、70年代に東京のミュージシャンたちも感じ、生み出した音楽に漂っていた空気を継承したものなのかもしれない。

そう考えていくとスカートの『SONGS』は、ある意味で彼の音楽的ルーツや東京ローカル感といったものが図らずとも自然と織り込まれながら、シンガーソングライター澤部渡という人間そのものが投影された、とてもパーソナルな作品のように思える。だからこそ普遍性を持つポップスとなり得たのだろうし、きっとこの音楽は今だけでなく、この先も時代を超えて、長く聴き続けられるものとなりそうだ。



■ポップ職人・バンドマン・シンガーソングライター、その絶妙なバランスに/宮本英夫


澤部渡の大きな体にはポップスへの憧れがいっぱい詰まってる。僕もあんなふうにいい曲が書けたらなあという、少年の初期衝動がそのまま残ってる。同じ憧れでも、ロックスターの称賛や人気者の特権を望む気持ちとはたぶん違う。憧れを探して、虹のふもとを探し当てるような気持ちで今日もきっといい曲を作ろうとしているんだろう。

たぶんそんな人だろうと想像するから、スカートの曲を聴く時はふんわりとうれしい気持ちになる。『20/20』は清々しいフォークロックと新世代シティポップの博覧会だった。『トワイライト』は前作の延長線上に少しうつむいた心象がしみじみと沁みる作品だった。『アナザー・ストーリー』はインディーズ期の楽曲を現在のライブバンドで再録音した、素敵な温故知新盤だった。ではメジャー4作目の新作『SONGS』はどんなアルバムか。

全13曲のタイトルを見て驚くのは、実に10曲がタイアップソングであることで、テレビアニメ『オッドタクシー』オープニングテーマ「ODDTAXI feat. PUNPEE」や、映画『窓辺にて』主題歌「窓辺にて」などヒット作、話題作がずらり。2020年6月、Official髭男dismと共に新レーベル・IRORI Recordsに所属してからのスカートは明らかにリスナー想定の幅を広げ、従来のマニアックな「不健康ポップ」というキャッチコピーから逸脱する動きを見せている。言い方を変えると澤部渡の並外れたポップ職人としての力量を、真っ向から世に問う方向にシフトしている。

『SONGS』を聴いてまず思うのは、ポップ職人としての匠の技と、バンドマンとしてのラフでダイナミックな音作りと、シンガーソングライターとしての詩的な表現力との絶妙なバランスだ。テープ回転の狂ったピアノの不思議なイントロから、スキップするテンポで力強く前進する「十月(いちおう捨てるけどとっておく)」、ヘヴィなギターリフがかっこいい「駆ける」と、アルバム冒頭の印象はざっくりとロック。ライブでお馴染みのメンバー、佐久間裕太(Dr)、シマダボーイ(Per)、岩崎なおみ(B)、佐藤優介(Key)はスカートというバンドとして完全に一体化している。まさにあうんの呼吸。

「ODDTAXI feat. PUNPEE」はこれまでにない路線で、ラップとホーンを配したソウルフルなダンスチューン。PUNPEEの尖ったワード使いに刺激されたか、珍しくリリックには棘があって感情的。フォークロックとシティポップの中間地点のような、大人びたたたずまいが魅力的な「粗悪な月あかり」も歌詞に耳が行くが、こちらはもっと優しい。“君も僕も大人になれないままスピードだけがあがってしまう”。素晴らしくせつなく身に沁みる最高の一節。

いかにもスカートらしいノスタルジーをたたえた「この夜に向け」のあと、「標識の影・鉄塔の影」「架空の帰り道」は『テレビ東京ドラマ 25「絶メシロード』のシーズン1とシーズン2の主題歌。どちらもタイアップ曲らしいキャッチーな人なつこさがありつつ、どちらにも共通する“帰り道”というワードの意味が違うのが面白い。作家的な楽しみだろう。「Aを弾け」はアルバムの中で随一の筋肉質なロックチューンで、ドラムやギターのアタックの強さに驚かされるが、熱さよりもなぜか落ち着きを感じさせるのは歌声のせいだろう。ハイトーンで力強く歌っても、ピュアな透明感を失わない独特の声。

「私が夢からさめたら」は、うっすらとバロックポップの香りがする佳曲。どことなく65,6年頃のビートルズを彷彿させるムードは、「十月(いちおう捨てるけどとっておく)」「標識の影・鉄塔の影」あたりにも感じるが、スカ―トの音楽性の中に自然にある要素だろう。「背を撃つ風」はやや陰りを帯びつつも溌剌と、「しるしをたどる」は70年代の日本語ロックやフォークの残り香を感じさせてノスタルジックに。叙情味たっぷりのピアノが素晴らしい。

監督・今泉力哉、主演・稲垣吾郎の映画『窓辺にて』は未見だが非常に評判がいい。淡々とした感情表現と詩的な映像美が称賛されているが、だとすればスカートの音楽はぴったりだ。「窓辺にて」の繊細に揺れ動くメロディともの悲しいムード、情景描写に徹した歌詞は優れて映像的。感情的にはこの「窓辺にて」がアルバムのラストシーンにふさわしいと思うが、アンコールのようにもう1曲「海岸線再訪」で明るい高揚感いっぱいに盛り上がる、アッケラカンとした終わり方もまた楽しい。全13曲だがほとんどが2、3分で、一瞬の心象スケッチのような曲が多いのでさらりと聴ける。そしてあとからじんわりと感動が押し寄せる。

スカートの音楽は、1作ごとに極端な進化を遂げて驚かすタイプではないから、最高傑作という言葉は使いづらい。今回もやっぱりいいねと思いながら、リズムが強いとかギターが激しいとかこの歌詞の感情は珍しいとか、細かな差異を愛でるのがスカートの楽しみ方。『SONGS』というタイトルも、リスペクトを込めて70年代のあの名盤になぞらえているようで頼もしい。必聴。



■アルバムを聴き終えて浮かぶストーリー/永堀アツオ
▲ジャケット

澤部渡のソロプロジェクト、スカートのメジャー4枚目のアルバム『SONGS』のジャケットを見てください。これが何に見えますか? 38分足らずという短さながらも、音楽的な豊かさに満ちたアルバムを聴き終えた僕の目には、夜の空に浮かぶ月と街並み、森や海、標識と道路、そして、ヘッドライトの灯りに見えます。車のハンドルを握って、どこかに向かっている、ひとりの男が道中に見た景色を集約して図形化した絵に見えるんです。

本作に収録された全13曲のうち、実に10曲にタイアップがついています。おそらく、『SONGS』というタイトルは、舞台やドラマ、映画、CMのために書き下ろした楽曲を集めたという意味で、つけたのではないでしょうか。確かに、それぞれの楽曲は、ダウ90000の第4回演劇公演「いちおう捨てるけどとっておく」のエンディングテーマ「十月(いちおう捨てるけどとっておく)」や、稲垣吾郎主演の映画『窓辺にて』の主題歌「窓辺にて」のように、作品のテーマやコンセプト、題名ともリンクしてるのですが、アルバムを通して聴くと、また違ったストーリーが浮かんできます。

家族に疎まれているサラリーマンが週末に車中泊の旅を楽しむドラマ『絶メシロード』の主題歌「標識の影・鉄塔の影」。同じくドラマ『絶メシロード Season2』の主題歌「架空の帰り道」。個人タクシー運転手のセイウチが主人公のハードボイルドなノワール・アニメ『オッドタクシー』のオープニングテーマ「ODDTAXI feat. PUNPEE」が収録されているせいかもしれませんが、音盤の中の主人公が運転している姿が目に浮かぶんです。

アルバムのオープニングを飾る「十月(いちおう捨てるけどとっておく)」で、主人公は、かつて同じ時間と空間を過ごした“君”が大切な存在であったことに気づきます。“君”は昔の恋人や元妻かもしれないし、喧嘩別れしたまま長い時を経てしまった友達や家族かもしれない。そして、“欠ける”と“掛ける”と“駆ける”のトリプルミーニングとなっている「駆ける」で、前を向いた “私”は、アスファルトを駆けて、“君”に会いにいくことを決意します。ドアを閉め、エンジンをかけ、カーステレオから流れてきた「ODDTAXI feat. PUNPEE」を聴きながら、“掛け違えた記憶”を思い起こし、「粗悪な月あかり」で脆い月を眺め、「この夜に向け」で切り絵のような夜の街を抜けていく——。

「標識の影・鉄塔の影」の“急ぐ理由なんてあるかな”や、「架空の帰り道」で“急がなくたっていい”と歌ってるように、車のスピードは緩やかです。高速道路を急いでビュンビュンとばすのではなく、下道でゆっくりと向かう。大切な人のもとに車で向かっている、その時間も必要で、ゆっくりと進まなければ見えてこないものもあるんでしょう。聴けば聴くほど心が澄んでくるようなサウンドスケープや味わい深いバンドアンサンブル、心地よく濃密なグルーヴも含めて、大人の良質なロック&ポップミュージックだなとしみじみ感じてしまいました。

続く、「Aを弾け」では、“私は/今でも君のこと/許せてはいないんだ”という独白があります。私が君のことを許すための自己表現として、遠くに住む“君”に時間をかけて会いにいく必要があったのではないでしょうか。「私が夢からさめたら」で通り過ぎてきたカーブや坂道を振り返り、「背を撃つ風」で強風に煽られながらも前進し、「しるしをだどる」で未来の旅の地図を手にする。そして、「窓辺にて」で、“空白を迎えようにも/ひとりじゃ抱きしめられない”とひとりごちた時には、君のことも、自分のことも許せたのでしょう。心から許すこと、それはおそらく愛です。愛に気づき、愛を求める主人公は、「海岸線再訪」で、誰にも知られずに“大切な人”のもとへと辿り着き、“元には戻りそうもないけど 続けようか”と語りかけます。窓辺の花は枯れてしまっているが、空には夕焼けの光芒がさしてる。ふたりがこれからどうなるかわからないですが、ひとりではなくなっていることだけは確かで、スカートの歌や言葉、演奏が想起させてくれたストーリーに静かに熱く感動してしまいました。



■音楽家として、ひとりの人間としての生き様やポリシーがたおやかに舞う作品/沖さやこ


まったくもって難儀した。レビューを書こうとしてスカートの最新作を再生するものの、そのたびに物思いに耽ってしまい、一向に筆が進まない。それもこれもスカートの音楽が、時間に追われて見過ごしていたこちらの感情や思考を一瞬で射抜いてしまうからだ。彼の音楽を聴いて自分の記憶に没入してしまうのは不可抗力なのだ。

と、のっけから失礼千万な物言いをしてしまったが、スカートの音楽はいつも、大切にしたいのに大切にしきれなかった気持ち、誤魔化してうやむやになってしまった気持ちにピントを合わせてくれる。だから聴いていると陽だまりに包まれるような穏やかさを得られるし、押し殺してきた悲しみや憤りと健全に向き合うことができる。今作『SONGS』も、ちょっとひねくれていて、どこか居心地が悪そうで、なんだかセンチメンタルで、ふとした瞬間に危うさが零れる、愛おしいポップソングが揃った。

オリジナルアルバムとしては約3年半ぶりとなる同作にはタイアップ楽曲 10 曲に加え、新録曲を含めた全13曲収録。“スカートとPUNPEE”名義でリリースした「ODDTAXI」は、『SONGS』の世界により溶け込むアレンジで再録され「ODDTAXI feat. PUNPEE」として生まれ変わった。PUNPEEのリリックも“このアニメ参照のほど”が“このSONGS参照のほど”へとさりげなくリライトされるなど抜かりない。

こう書くとスカートの非常に順調な3年半の音楽活動をコンパイルした作品とも捉えられるだろう。だが澤部渡本人がライヴのMCなどで語っていたように、彼は2020年のコロナ禍で曲が書けない時期が続いた。シングル版「ODDTAXI」は、スランプの渦中での制作だったそうだ。だが2021年の春、彼は新しいギターを購入。時を同じくして起きた出来事などから心境の変化や気付きがあったことでスランプを脱出し、シングル『海岸線再訪』の3曲を完成させた。

『SONGS』にはそんな彼のリアルな人生物語も反映されているだけでなく、「標識の影・鉄塔の影」と「架空の帰り道」という同じシリーズのドラマの主題歌2曲が続く箇所や、不安や卑屈さ、苛立ちなどが美しく描かれた「粗悪な月明かり」や、夜の優しさと寂しさを投影した「この夜に向け」と様々な“夜”を描くセクションなど、様々な物語が交差しているのが特徴的だ。1曲目の「十月(いちおう捨てるけどとっておく)」がダウ90000の第4回演劇公演のエンディングテーマであることに着目すると、アルバム全体が演劇作品の世界のその後や、劇場を出た後のそれぞれの生活の始まりのようにも見える。視点を変えると違う物語に感じられるのは、なんだか万華鏡のようだ。

そんなふうに様々な物語が描かれている同作だが、それは裏を返すと「物事の続き」を描いていると言い換えられる。澤部がスランプに陥ったように、コロナ禍前と後で生活が断絶されてしまった感覚を得た人は多いだろう。だが歩みを止めたからこそ自分の心と向き合うことが増え、時間が経過するごとに知恵もつき、これまでと違う歩き方にも少しずつ慣れてきた。ふと振り返ってみると自分の後ろにはこれまで歩んできた道がつながっていた。途絶えてなどいなかったのだ。内省的な「窓辺にて」から、スランプを抜けて制作した力強い「海岸線再訪」へとつながるラストは、その象徴のようにも聞こえる。

我々はこの3年間、時間だけがむなしく過ぎていくような感覚に陥りながらも、様々な思いを抱えながら一つひとつの物事をつなげ、物語を生んできたのだ。そんな我々の抱えてきた気持ちを取りこぼさず、スカートが丁寧に音楽へと落とし込んだのが『SONGS』なのだろう。聴き終えた後に残ったのは、すがすがしさだった。それもすべて、スカートが自分自身をごまかさず、現実と向き合って音楽制作をしたからに他ならない。音楽家として、ひとりの人間としての生き様やポリシーがたおやかに舞う作品だ。

最後にこれだけ。「この夜に向け」の“抱え込んだ不自由を ここで手放そうよ”というライン。“大きなサイズの店”のCMソングとしてこれ以上に切実でユーモアにあふれた歌詞はないと、履ける靴がなく日々苦しむ足でか女は思うのであった。

4thアルバム『SONGS』

発売日:2022年11月30日(水)
配信リンク:http://physical.lnk.to/SONGS

形態/品番/価格:
・初回限定盤(2CD)/ PCCA.06170/ 3,850円(税込)
・通常盤(CD Only) / PCCA.06171/ 2,860円(税込)

収録曲
1. 十月(いちおう捨てるけどとっておく) ※ダウ90000 第4回演劇公演「いちおう捨てるけどとっておく」エンディングテーマ
2. 駆ける ※サッポロビール「第96回箱根駅伝用オリジナルCM」CMソング
3. ODDTAXI feat. PUNPEE ※テレビアニメ「オッドタクシー」OPテーマ
4. 粗悪な月あかり
5. この夜に向け ※「大きなサイズの店 フォーエル」 CMソング
6. 標識の影・鉄塔の影 ※テレビ東京ドラマ25「絶メシロード」主題歌
7. 架空の帰り道 ※テレビ東京ドラマ25「絶メシロードSeason2」主題歌
8. Aを弾け
9. 私が夢からさめたら
10. 背を撃つ風 ※Paraviオリジナルストーリー「最愛のひと~Th
e other side of 日本沈没~」イメージソング
11. しるしをたどる ※テレビ大阪開局40周年「名建築で昼食を 大阪編」エンディングテーマ
12. 窓辺にて ※映画「窓辺にて」主題歌
13. 海岸線再訪 ※JBL『Tour Pro+ TWS』WEB CMソング

[初回限定盤 特典CD収録内容]
「SING A SONGS」
アルバム全編弾き語りヴァージョンを収録

▼CDショップ 予約購入先着特典
タワーレコード:ジャケットイラストステッカー
セブンネットショッピング:缶マグネット
Amazon:メガジャケ
楽天ブックス:アクリルキーホルダー
その他法人:A5クリアファイル

※全国のCDショップにて2022年11月30日(水)発売 スカート『SONGS』をご予約・ご購入のお客様に、先着で上記オリジナル特典をプレゼント。
各店舗でご用意している特典数量には限りがございますので、お早目のご予約をおすすめいたします。
※特典は数に限りがございますので、発売前でも特典プレゼントを終了する可能性がございます。
※一部取り扱いの無い店舗やウェブサイトがございます。ご予約・ご購入の際には、各店舗の店頭または各サイトの告知にて、特典の有無をご確認ください。

<スカートワンマンライブ“eleven matchboxes, ninety-six cigarettes”>

2022年12月18日(日) 大手町三井ホール
OPEN 17:00 / START 18:00

座席指定 5,800円 +DRINK代
https://eplus.jp/skirt1218/
⼀般発売中

注意事項/備考
※枚数制限 :先行2枚/一般2枚(ダウンロードは3日前、同行者情報は分配時に取得)
※入場時、別途ドリンク代徴収させていただきます。
※電子チケットのみの取り扱い、店頭販売なし
※危険行為・迷惑行為の禁止
※小学生以下入場不可、中学生以上チケット必要
※購入者以外の入場はお断りさせていただきます。
※開催時の情勢により、客席のレイアウト、レギュレーションなど変更になる可能性がございますのでご了承ください。

<スカートライヴツアー2023“SONGS">

2023年3月20日(月)梅田 CLUB QUATTRO  
OPEN 18:00 / START 19:00

2023年3月21 日(火祝)名古屋 CLUB QUATTRO  
OPEN 17:00 / START 18:00

2023年3月25 日(土)渋谷 CLUB QUATTRO  
OPEN 17:00 / START 18:00

・チケット料金(ドリンク代別) 4,500円
券種オールスタンディング
【抽選制】封入先行 11月30日(水)12:00〜12月11日(日)23:59
【抽選制】オフィシャル1次先行(イープラス) 12月13日(火)18:00〜12月26日(月)23:59
【抽選制】オフィシャル2次先行(イープラス) 1月3日(火)18:00〜1月15日(日)23:59
⼀般発売1月28日(土)10:00
イープラス受付URL(先行、⼀般共通) https://eplus.jp/skirt2023/
ツアー日程スカート HP http://skirtskirtskirt.com/

※枚数制限 : お一人様1公演につき2枚まで
※電子チケットのみの取り扱い、店頭販売なし
※危険行為・迷惑行為の禁止
※小学生以下入場不可、中学生以上チケット必要
※開催時の情勢により、客席のレイアウト、レギュレーションなど変更になる可能性がございます。

◆スカート オフィシャルサイト
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