第59回「レコード・アカデミー賞」大賞を受賞した巨匠アンドラーシュ・シフ、最新作『J.S.バッハ:クラヴィコード』が2023年1月発売決定

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(C)Barbara Klemm / ECM Records
誠実にキャリアを重ね、円熟の時を謳歌するピアノの巨匠アンドラーシュ・シフ。

◆アンドラーシュ・シフ 関連画像

前作『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番&第2番』は第59回(2021年度)「レコード・アカデミー賞」大賞を受賞。先日開催された来日ピアノ・リサイタルも話題となる中、ニュー・アルバム『J.S.バッハ:クラヴィコード』が2023年1月27日(金)に世界同時発売されることが発表された。

今年6月に独ライプツィヒ市よりヨハン・ゼバスティアン・バッハ作品の普及に貢献した者に贈られる「バッハ・メダル」を授与されたシフだが、新作は全編クラヴィコードによるバッハ作品集となっている。バッハが最も好んだ楽器と言われるクラヴィコードの音色についてシフは次のように語っている。「新しい世界、騒がしい現代における静かなオアシスへと誘ってくれる。クラヴィコードのおかげで、私はバッハを以前とは違ったふうに、より精緻に、より明解に聴き、演奏するようになった」。

シフにとって初のクラヴィコード集である今回の作品は、バッハ初期の鍵盤作品を中心に録音されており、バッハの時代の音色、そしてクラヴィコードの「カンタービレ芸術」を味わうことができる。アルバムは2枚組で、「カプリッチョ《最愛の兄の旅立ちに寄せて》」で幕を開け、「インヴェンション」と「シンフォニア」などを経て、ラストの「半音階的幻想曲とフーガ」まで、作品への深い洞察に基づいた圧巻の表現が収められている。

今回の録音でシフは、ベルギーの楽器職人ヨリス・ポトフリーへが製作した1743年製スペッケンのレプリカを演奏。録音は独ボンのベートーヴェン・ハウスの室内楽ホールで行われ、プロデュースはECMレーベルのオーナーであるマンフレート・アイヒャーが担当している。

なお本日、アルバムから「3声のリチェルカーレ~《音楽の捧げもの》BWV 1079より」が先行デジタル配信されている。


『J.S.バッハ:クラヴィコード』

2023年1月27日(金) 世界同時発売
SHM-CD:UCCE-2100/1 ¥5,280(税込)
購入・試聴はこちら:https://Schiff.lnk.to/ClavichordPR

[収録曲]
CD 1
1-6. カプリッチョ《最愛の兄の旅立ちに寄せて》BWV992
7-21. インヴェンション BWV772-786
22-25. 4つのデュエットBWV802-805
26. 3声のリチェルカーレ~《音楽の捧げもの》BWV 1079より

CD 2
1-15. シンフォニア BWV787-801
16-17. 半音階的幻想曲とフーガ BWV903

アンドラーシュ・シフ(クラヴィコード)
録音:2018年7月 ボン、ベートーヴェン・ハウス

◆アンドラーシュ・シフ ECMサイト
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