【インタビュー】パーカーズ、高い志と満面の笑顔と飛び抜けたポップセンスの4人の明日はどっちだ?

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誰もパーカーを着てないのにパーカーズ。高い志と満面の笑顔と飛び抜けたポップセンスがトレードマークのバンド、パーカーズの夢はPOPS日本代表。YouTubeとTikTokでのプチブレイクを経て、初の全国流通盤CD『君に会えるならどこへだって』で狙うのはビッグブレイク。初々しくも自信満々、4人の若者の明日はどっちだ?

■僕は一度聴いたら離れないメロディを作るのが目標
■全曲本当に自信があるので、とりあえず聴いてください


――パーカーズって、いつ頃始まったバンドなんでしょう?

トヨダ(Vo&G):結成で言うと2021年3月です。

フカツ(Dr):この3人(トヨダ、ナオキ、ねたろ)が大学のサークルが一緒で、僕は違うサークルだったんですけど、そこの繋がりで一緒になったバンドです。それまではコピーバンドだったので、オリジナル曲の活動はみんなこのバンドが初めてですね。

トヨダ:発起人は僕です。ナオキのギターが好きだったんで、一緒にやろうと声をかけて、そこから1年ぐらい動かなくて。

ナオキ(G):どうしよっか?って。

ねたろ(G):そこで僕が「入れて」と言ったんですね。それでギターが3人になった。

トヨダ:ドラムはしばらくサポートの人がやってくれていたんですけど、急にやめることになって。ちょうどその頃、フカツがやっていたバンドが活動休止になったのをツイッターで知って、音源を送って誘いました。

フカツ:それが2021年の3月です。当時はベースがいたんですけど今年の5月に抜けて、今はサポートを入れてやっています。結成から1年間ぐらい、ライブのペースはだいぶ遅かったんですけど、事務所の社長(一瀬さん)にみつけてもらってから、本気でやっていこうということで、今はバンドに向けて集中しているところです。


▲Vo/Gt:トヨダ

――トヨダくんが、最初にこのバンドでやりたいと思った音楽性とかテーマとかは?

トヨダ:僕は大学のサークルでコピーバンドをやっていて、楽しいけど物足りない感じがずっとあって。Never Young Beachがすごく好きで、それでギター3本のバンドっていいなと思っていたんですけど、ずっとオリジナルのバンドをやりたくて。

ナオキ:とにかくバンドがやりたかった。

トヨダ:そうそう。曲調とかはあんまり意識せず、僕が作りたいものを作ってという感じで。

――作詞作曲は、トヨダくんがメインで、ねたろくんも作っていますね。

ナオキ:彼(ねたろ)の作る曲は、ギターロック系が多いですね。こっち(トヨダ)の曲は弾き語りっぽいというか、メロディが目立つものが多い。

フカツ:全然毛色の違うものが出来てくるので面白いです。僕はギターロック系のバンドをコピーしていたので、トヨダの出すタイプの曲にはあまり触れてきていなくて、それこそ今回の「Goodbye」を出してきた時、途中で何度も転調するから、最初に「これ何?」って言いました(笑)。

ナオキ:そうだったんだ。俺は「めっちゃいい」と思ったけど。

フカツ:でもいろいろ勉強して、最近やっと慣れてきました(笑)。


――その、YouTubeとTikTokで注目された「Goodbye」も入った今回のミニアルバム『君に会えるならどこへだって』。いよいよ全国流通の一発目ですよ。

トヨダ:今までとはジャケ写とか、イメージもガラッと変えました。どんな反応をいただけるのか、すごい楽しみです。

――メンバーからの自画自賛コメント、行きましょう。フカツくんから。

フカツ:まずリード曲「君が好き」から始まって、そこから「Goodbye」「Frank」という、今までやってきた曲に行って、新曲の「運命の人」があって。「運命の人」に関しては、5月ぐらいからライブでもやってきて、すごく思い入れのある曲になっています。これはバンド内の事情になっちゃうんですけど、ベースが脱退したタイミングで出来た曲ということもあって、僕たちにとっても、フカツ個人としても大切な1曲になっています。そこから「雨の音」という、最初に出した曲の再録があって、MVを出させてもらった「淫らなロマンス」と「こんな夏がいい」、タイアップで出させてもらった「ONSEN」が入っているんで。全国の人が初めて手に取るには良いアルバムなのかなって僕は思っています。



――素晴らしい。全部言われちゃった。フカツくんを最後にすればよかった(笑)。

ねたろ:もう何も言えない(笑)。

――そこをなんとか。ねたろくん、どうですか。

ねたろ:全部とても良い曲なんですけど、言った通り、「雨の音」が再録になっていまして。ライブを重ねて、ブラッシュアップしているので、「雨の音」がとてもお気に入りです。聴いてほしいです。

ナオキ:僕はリードギターなんで、誰かにコピーしてほしいとか、頭に残るギターを目指しているので、そういう感じで聴いてもらえたらと思います。
トヨダ:今までやってきた曲も、新しく収録した曲も、これがパーカーズですという名刺代わりの1枚になっていると思うので、みんなにぜひ聴いてもらいたい。僕は曲を作る上でメロディを重要視していて、一度聴いたら離れないメロディを作るのが好きなので。全曲本当に自信があります。とりあえず聴いてください。思い入れのある曲がいっぱいあるので。

――トヨダくんがメロディで一番影響受けたとか、好きとか、たとえば誰だったりする?

トヨダ:音楽を聴き始めたきっかけは、ミスチルやflumpoolが始まりだったんですけど、そこからオリジナル・ラブとか、メロディがすごく重要なバンドばかり聴いていたんで、そこですかね。あと昭和の歌謡曲もけっこう聴いていて、松田聖子さんの曲とか、「最後の雨」(中西保志)とか、「ラブ・イズ・オーヴァー」(欧陽菲菲)とか、PRINCESS PRINCESSとか、歌謡じゃないですか。たぶん親の影響があるかもしれないです。車の中で聴いていた、そういう歌が好きでした。

――そういう聴き方をしていると、ジャンルというよりはメロディの良さとか、そっちが気になるのはすごいわかる。

トヨダ:こういうメロディが好きというものを、真似してというか、自分で作り出していく感じです。そこにコードを付けるんですけど、コードはわりと王道だと思います。気持ち良いメロディはだいたいこのコード進行だな、みたいなものが最近わかってきました。理論はあんまり気にせずに作っています。

――じゃあフカツくんを戸惑わせた「Goodbye」のような変な曲は(笑)。どうやって生まれたんだろう。

トヨダ:あれは、それこそ、オレンジスパイニクラブとか、andymoriとか、ああいうちょっと変なことがしたいというので作りました。その点で言うと、けっこう今聴いている音楽に影響されやすいかもしれない。



――ねたろくんは、どんなものに影響を受けているんですか。曲作りの面で言うと。

ねたろ:曲作りで影響を受けているのは、ゲームの音楽とかですね。たとえば僕が作ってる8曲目「ONSEN」とか、「幸せのメリーゴーランド」(インディーズミニアルバム『HELLO!』収録)で言うと、「ONSEN」の最初のベースとか、“温泉を想像したらこんな感じの音かな”ということで作っているんです。「幸せのメリーゴーランド」のリフも、“メリーゴーランドが回ってそうだな”って想像しながら作っています。聴いた人がその場面を想像できることを考えながら作っていますね。それから、自分が好きなメロディをサビに付けていく。


▲Gt:ねたろ

――ふむふむ。でも言ってることはわかるけど、「温泉みたいな音」というのがわからない(笑)。

ねたろ:自分が想像した温泉の音です。最初のベースの音とか、湯気が出て来そうな音だなという(笑)。

フカツ:あの、もやもやした感じが。それを聴いて僕らも“あ、温泉っぽい”と思えるんで。

ねたろ:思ってくれてる? よかった。

ナオキ:温泉っぽいよ。

ねたろ:だから、たぶんそこらへんの感性は近いのかなって思います。

――歌詞の世界はどうですか。トヨダくんは恋愛ものが得意なイメージがあるけれど。

トヨダ:恋愛もののほうが書きやすい感じはあります。実体験もあるけど、基本架空で、お話を考えるのが好きです。「淫らなロマンス」とかは、大学の友達で、飲みすぎて、朝起きたらゴミ箱で寝てたんだよという、友達が言った言葉がめっちゃ面白いなと思って、それに恋愛物語を足したら面白そうだなと思って作りました。そういう感じで、お話を考えるのは好きかもしれない。

ねたろ:僕は逆に、恋愛系は苦手です。しかも自分が歌うんじゃなくてトヨダくんに歌ってもらうんで、自分の恋愛の世界観を書いてもどうなんだろう?って。あとは、面白いのを書きたいなと。「ONSEN」とか。それと、テーマに関連付けたいというか、「幸せのメリーゴーランド」も、社会の比喩で書いた歌詞だったりするんで。

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