【レポート】斉藤ノヴが仲間を集め打ち合わせ無しで始めるフリーセッション<NOV PLAN vol.1>

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“メジャーシーンで活躍するミュージシャンによる一発撮りで収録されたパフォーマンス映像”が話題だ。ミュージシャンの素の姿や緊張感、いつもとは違う佇まいがファンのハートを掴んでいるのかもしれない。

◆<NOV PLAN vol.1> 関連画像

それを越えるパフォーマンスを観せてしまったのが、2022年12月8日(木)に南青山のニューヴェニューBAROOMで行われた<NOV PLAN vol.1>だ。パーカッショニスト/音楽プロデューサーでもある斉藤ノヴが、仲間を集め打ち合わせ無しで始めるフリーセッションと題し、TOKIE(Ba)、SATOKO(Dr)、柴田敏孝(Piano/Key)という三人の“仲間”が円形ホールに集まった。


斉藤ノヴが本イベントの趣旨説明をするところからスタートした。打ち合わせ無しで始めるどころか、なんとこのイベント、本来ならライブ前、客が入る前に終わっているはずの機材チェックから始まるということで、柴田は「シンセサイザーの電源も入れてない状態」と笑いを誘う。ホールのPA担当と、四人各々がチューニングをし、モニターの返りを指示し、およそ40分ほどの音出しの準備を、華麗なトークを交え、終了した。

斉藤オススメの美味しいバーボンを飲みながら機材を操る柴田に、車で来たから飲めないと愚痴をこぼす斉藤。そしてTOKIEとは初共演だという柴田だが、とあるインスタライブで泥酔した柴田をたまたま目撃したというTOKIEによく来てくれたと斉藤。アットホームなトークが聞けるのは観客とパフォーマーの距離が近いBAROOMならではの特性かもしれない。





とりあえず音出ししようという斉藤が突然7拍子のリズムを叩き出し、SATOKOが合わせる。それにTOKIEのベース、柴田の鍵盤が自由に追尾する。早めのBPMだが心地よい、ファンキーなグルーブだ。途中SATOKOがかまやつひろしに教わったと言う変拍子の数え方などお笑いトークを交え、7拍子4回しの後は4拍子に、と演奏の合間に軽い打ち合せをこなし、サクサクと曲作りが進んでいくのはさすが手練のミュージシャンのなせる技、30分弱で曲の形が見えてきたのは驚きだ。

ホーンが欲しくなる曲だという柴田に、観客の中で奏者はいないかと斉藤。シリーズ化するというこの<NOV PLAN>。この日の曲想をもとに次回以降、同様な曲作りを進めていくにあたり、配信の閲覧者も我こそはというミュージシャンは集まってほしいという(オーディションはするよ、とのこと)。


このまま終わるのはなんだか申し訳ない(半分以上機材チェックだったし……)という斉藤から何か一曲やというリクエストで、ブッカー・T&ザ・MG'sが1962年に発表したデビュー・シングル「グリーン・オニオン」のセッションが始まる。古い曲ではあるが、「おじさんたちとの共演が多いから分かる(笑)」という柴田の、名フレーズから演奏がスタート。

四人それぞれのソロもあり、およそ90分のセッションはあっという間に終了した。不安だったが無事終えることができたというのはTOKIE。でもバリバリ弾いてたね!と返す斉藤。最初から最後までミュージシャンの巣の姿や日常が垣間見える、充実した時間だったと言える。

ホントに(!)打ち合わせ無しで始まったフリーセッション<NOV PLAN>。観客、もちろん配信からのリクエストにも応じるとのことで、出来上がった作品のリリースもあるかもしれないとのこと。今後の展開が楽しみなイベントになりそうだ。なお、次回は2023年。後日発表される詳細を楽しみにしていただきたい。


<NOV PLAN vol.1>

2022年12月8日(木)
南青山BAROOM
19:00 Open 19:30 Start

■出演者:
斉藤ノヴ(Perc)
TOKIE(Ba)
SATOKO(Dr)
柴田敏孝(Piano,Key)

■HALL TICKET 6,500円(ワンドリンク込)
会場での観覧チケットです。
当日の整理券の配布はございません。
開場時間になりましたら、受付より整列順にご入場ください。

■AUDIENCE TICKET 2,500円
リアルタイム配信の視聴チケットです。

◆イベント オフィシャルサイト
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