【ライブレポート】『サガ』オフィシャルバンド・DESTINY 8、初の有観客ライヴ

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RPG『サガ』シリーズのオフィシャルバンド・DESTINY 8が、11月26日に生配信された特別番組「『ロマンシング サガ リ・ユニバース』4周年記念公式生放送 4th Anniversary TALK & LIVE Event」内で、スペシャルミニライヴを開催。アレンジアルバムの第3弾『DESTINY 8 - SaGa Band Arrangement Album Vol.3』を、2023年1月25日にリリースすることを発表した。

◆ライブ写真

DESTINY 8は、『サガ』シリーズ作曲家の伊藤賢治(Key)に加え、上倉紀行(Key)、森空青(G)、坂田善也(G)、池尻晴乃介(B)、岡島俊治(Dr)からなる6人組。現在、2枚のアレンジアルバムを発表している。これまで公式生放送でライヴ配信を行なってきたが、この日の生放送は抽選で観覧客を募集した有観客形式で行なわれたこともあり、2020年12月に結成した彼らにとって初となる、待望の有観客ライヴとなった。

当日の生放送は、トークパートとライブパートの2部構成。トークパートには、ペンギンズ ノブオ(芸人、タレント)、結(女優、タレント)、河津秋敏(『サガ』シリーズ総合ディレクター)、市川雅統(『サガ』シリーズ プロデューサー/『ロマンシング サガ リ・ユニバース』プロデューサー)、石原光(アカツキ 開発スタッフ)の5人が登壇。


現在好評配信中のスマホ用RPG『ロマンシング サガ リ・ユニバース』のリリース4周年を記念したキャンペーンの情報や、開発に2年の歳月をかけたという期間限定イベント「バトルヒストリア」の発表などの情報を解禁。4周年記念テレビCMに出演している歌手の山崎まさよしと俳優の松山ケンイチ、さらに同CMのナレーションを務めている声優の杉田智和からの祝福コメントも放映され、コメント欄には驚きと歓喜の声が溢れていた。

また、この日の来場者には、お土産としてDESTINY 8のサイリウムと、4周年記念公式生放送のアクリルスタンドのプレゼントがあったり、ノブオが生放送開始直前に前説を、生放送終了後には『ロマンシング サガ リ・ユニバース』のスタイルイラストクイズが行なったりと、公開イベントとしても参加者が存分に楽しめる内容になっていたことも付け加えておきたい。


トークパート終了後、生放送が待機画面に切り替わったその裏で、舞台ではセットチェンジが始まった。そこへDESTINY 8のメンバーが登場。メンバーそれぞれが客席にいるオーディエンスに向かって楽しそうに手を振ると、セッティングを終えた伊藤と上倉が、観客に向けて話を始める。

上倉曰く、DESTINY 8は「“基本しゃべらない”という体(てい)でやっている」こともあり、このトークは観覧客のみに向けたものになったのだが、「問題は、このトークが押さないか非常に心配されている」と裏話をこぼすと、「特にしゃべらなくていい」と言われていたという伊藤は「俺はね、“こうしてくれ”と言われたことはきっちり守るタイプだよ?」と客席を和ませる。森、坂田、池尻、岡島の4人もそれぞれ挨拶して客席を盛り上げたところで、いよいよライヴ本番となった。



6人がこの日の1曲目に選んだのは『ロマンシング サガ リ・ユニバース』の「頂を目指して」。ハードロック/ヘヴィメタルを土台にしたパワフルなバンドサウンドを放つ中、伊藤、上倉、森、坂田がそれぞれソロを取るスキルフルな演奏でも魅了していく。そこから間髪入れることなく『サガ フロンティア2』の「Besessenheit」へ。浮遊感のあるイントロが流れ始めると、客席にクラップを求めながら、原曲にもあるエレクトロサウンドであり、ダンスミュージック的な意匠を取り込んだ高揚感のあるサウンドで盛り上げていく。

これが初の有観客ライヴということもあり、かなり楽しそうにプレイしている様子が伝わってきたのだが、もうひとつ、今年3月に行われた公式生放送でもDESTINY 8のライヴが予定されていたものの、メンバーの体調不良のため、直前で出演を見送ることに。この日はそのリベンジライヴだったこともあり、全員の音から滲み出てくる気迫も凄まじかった。



また、この日のステージでは『DESTINY 8 - SaGa Band Arrangement Album Vol.3』の収録曲も発売に先駆けて披露された。『ロマンシング サ・ガ2』の「遥なる戦いの詩」は、原曲はハープの音色のみで構成されていたが、池尻が6弦ベースを縦に構え、美しくも哀愁に満ちたフレーズを爪弾くと、そこへバンドが加わっていき、後半で一気に爆発。テンポを上げて激情的に駆け抜けてくというドラマティックな仕上がりになっていた。


そこからライヴはラストスパートに入ったのだが、それが『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』に登場する“三柱神”のバトル曲をノンストップで畳み掛けるというもの。まず「死への招待状 -The Battle with Death-」では、シンフォニックメタル的な重厚なサウンドを轟かせる中、上倉が強烈なデスボイスを放つ場面も。続く「呼び醒まされた記憶 -The Battle with Sherah-」では、岡島が猛然と叩き上げるビートの上で、全パートがアグレッシヴなプレイを繰り広げれば、観客のペンライトを振る勢いもどんどん増していき、ユーザーが投稿した興奮の声がコメント欄に凄まじい勢いで流れていく。


そして、ラストナンバーとなった「決戦!サルーイン-Final Battle with Saruin-」では、ファンのツボと興奮を激しく刺激するアレンジを施しながら、全員が超絶技巧をもって限界突破していくような圧巻のパフォーマンスを見せつけ、ライヴを締め括った。このライヴの模様は、現在YouTube「サガ公式チャンネル」にてアーカイヴ放送されているので、『サガ』シリーズやゲームファンはもちろん、ハードなサウンドが好きな音楽ファンは是非ともご堪能いただきたい。



前述の通り、DESTINY 8は、2023年1月25日に『DESTINY 8 - SaGa Band Arrangement Album Vol.3』をリリースすることになっているが、生放送内のアフタートークにて、上倉が本作について2つの特徴を話していた。ひとつは、今作の収録曲は、12月1日発売の『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター』の楽曲が比較的多めであることと、もうひとつは、ボスバトル曲がこれまでの作品の中で最も多く収録されているということだ。


「そもそも速い原曲をさらにテンポをあげてアレンジしていて。そこは自分が実際にゲームをプレイしていたときの思い出や、そのときの気持ちが反映されているかもしれない」と上倉が明かしていたのだが、事実、この日披露されたアルバム収録曲は、どれも熱さと激しさに満ち満ちていて、現場で味わうことでより強烈な高揚を得られるものばかりだった。

かねてよりDESTINY 8には「ミニではなくフル尺のライヴが観たい」「ツアーをしてほしい」という声が多く寄せられているのだが、これからいろいろと検討していきたいというコメントも。第3弾のアレンジアルバムも含め、2023年もDESTINY 8の活動に期待を寄せたい。

文◎山口哲生
写真◎関口佳代

『DESTINY 8 - SaGa Band Arrangement Album Vol.3』

発売日:2023年1月25日(水)

収録内容:全10曲
・魔界塔士 (魔界塔士サ・ガ)
・Save the world (サ・ガ2 秘宝伝説)
・遥なる戦いの詩 (ロマンシング サ・ガ2)
・Roman (サガ フロンティア2)
・女道化師イゴマール (ロマンシング サガ リ・ユニバース)
・乱戦の指揮者 (インペリアル サガ エクリプス)
・最終試練 (ロマンシング サガ -ミンストレルソング- )
・死への招待状 -The Battle with Death- (ロマンシング サガ -ミンストレルソング-)
・呼び醒まされた記憶 -The Battle with Sherah- (ロマンシング サガ -ミンストレルソング-)
・決戦!サルーイン -Final Battle with Saruin- (ロマンシング サガ -ミンストレルソング-)
※曲順未定
※収録内容は変更する可能性があります。

品番:SQEX-11004
仕様:12cm CD / 1枚組
価格:¥3,300(税込)
権利表記:(c) 1989, 1990, 1992,1993, 1999, 2005, 2019, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

◆DESTINY 8オフィシャルサイト
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