ザ・スペシャルズのテリー・ホール、死去

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英国の2トーン・バンド、ザ・スペシャルズのフロントマン、テリー・ホールが亡くなった。63歳だった。

◆ザ・スペシャルズ画像

バンドは12月19日(月曜日)、「非常に悲しいことに、僕らの美しい友人、ブラザー、この国が生み出した最高に素晴らしいシンガー、ソングライター、作詞家の一人であるテリーが、短い闘病の末、亡くなった」と、彼の訃報を伝えた。

「テリーは素晴らしい夫、父親であり、最高に優しく、面白く、誠実な人だった。彼の音楽とパフォーマンスは、人生の本質……喜び、痛み、ユーモア、正義の闘い、しかし主に愛を包含していた。彼の死は、彼を知り愛した全ての人たちから惜しまれる。彼は優れた音楽と深い慈悲心という贈り物を残してくれた。テリーは、ザ・スペシャルズの人生を称える公演の終わり、よくこの3つの言葉を口にし、ステージを去っていた……“ラブ、ラブ、ラブ”。このとても悲しい時期、家族のプライバシーを尊重してくれるようお願いする」

英国コヴェントリーで誕生したホールは、1977年にジェリー・ダマーズ、リンヴァル・ゴールディングらが結成したバンドに加入した。バンドはのちにザ・スペシャルズと改名し、1979年にセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表。全英4位に輝いた。70年代終わりから80年代初めにかけ「Gangsters」「A Message To You Rudy」「Rat Race」「Stereotype」「Do Nothing」「Ghost Town」など多くのヒット曲を生み、2トーン&スカの代表的バンドとなった。

ホールは1981年にザ・スペシャルズを脱退した後、リンヴァル・ゴールディング、ネヴィル・ステイプルとファン・ボーイ・スリーを結成し、「'Tain't What You Do (It's the Way That You Do It)」「Really Saying Something」「Our Lips Are Sealed」などをヒットさせ、その後もThe ColourfieldやVegas、ソロで活躍した。ザ・スペシャルズを再結成してからは、2019年に18年ぶりの新作『Encore』で全英1位を獲得。昨年秋、通算9枚目のスタジオ・アルバム『Protest Songs 1924-2012』をリリースしていた。



Ako Suzuki
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