【連載企画】「レコードショップができるまで」第二弾「この施設に人が集まる場所になることで、新しい価値を生み出すことができれば最高」

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▲新川宰久

「ギンザレコード」をはじめ音楽関連事業を行う株式会社マッチファインダーが、都内で個性豊かな飲食店を手掛けるCLASSIC INC.、そして店舗の空間プロデュースのHajikami Inc.がタッグを組み、都内某所(近日公開!)で“とある施設”を作ろうとしている。その施設の軸となるのが“音”。今回は「レコードショップができるまで」と題し、その施設の完成を追ってみたい。第二回は、施設の中心人物である株式会社マッチファインダーの新川宰久に、話を聞いてみた。

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──新川さんは、そもそもなぜレコード店に携わることになったのですか?

元々サウンドファインダーというレコード専門のショッピングモールを運営をしていました。運営をするにつれて、徐々に自らがやらなくてはと思うようになり、3年前からギンザレコードをはじめました。

──ギンザレコードの出店経緯を教えてください。

6年ほど前に阪急阪神百貨店のEC部門の方から連絡があって、その方は僕のことをご存知で、一度お話しできませんか?と。最初はECの連携の話をしていたのですが、そうこうするうちに、阪急メンズ東京のリニューアルがあるということで、そこに出店してみませんか?という流れになりました。

──銀座に唯一のレコード店ですが、渋谷、お茶の水、新宿などと違うところは(客層/ジャンルなど気を使っている点など)?

出店が新宿、渋谷だったら、絶対にやらなかったのですが、場所が銀座ということもあり、日本で一番ラグジュアリーな街で、音楽、特にレコードとオーディオにどのくらい刺さるのか?ということを実験したかったんです。すでに音楽ファンの方へ向けてのお店ではなく、なんとなく興味を持ち始めているような層への提案をしたいので、評価として定まった作品が中心のお店です。


──今回出店することになった施設の場所については?

5年ほど前からこの街に通っていて、昔の西麻布の裏路地みたいな雰囲気を感じていました。古い町並みが残っていて、リノベーションしたような物件も多数あり、感性が優れているような方々がたくさんいるのかなと、考えるようになりました。そこで、区の産業振興課に話を聞きにいったんです。ここはどういう街ですか?と。すると、前回お話ししたようなインキュベーションセンターのお話しをお伺いし、ますます興味がでてきました。そのころ、テレビや雑誌などでもこの土地の話題をしばしば見るようになり。ここで次はやるぞと。

──ギンザレコードと異なる点はどういうところでしょうか?

特に変えていることはないです。レコードを聴くことに特化しているオーディオではなく、ストリーミング再生を普段はしているリスナーがスムーズにレコードを聴いてもらえるようなオーディオとオーディオで聴くと素晴らしいサウンドを奏でるレコードが中心の店です。


──新川さんの思う、理想のレコード店とは?

コミュニティですね。ただ単にモノを売り買いするだけであれば、AIがある今、店をやる意味はないと思っています。店に行くと、そこに集まる人たちのコミュニケーションがあって、そのコミュニケーションがきっかけで、新しい発見もある。人が集まる場所になることで、新しい価値を生み出すことができれば最高ですね。

──昨今のアナログレコードブームをどう捉えていますか?

ブームで終わらないでほしいなと思います。音楽を聴くにはレコードが一番。くるくると回るレコード盤を眺めているのは最高に幸せな時間です。ただ、音楽産業全体の売上で見たら10%にも満たないような市場なので、たくさんの人が聴くわけではないのは明らか。この一部の人たちが少しでも増えていったらいいなと思っています。


──だれもが(特に若者)無料で音楽に触れる時代と言われて久しいですが、今後音楽とはどうなっていくと思いますか?

よくよく考えると、昔は貸レコード店があったり、図書館でもレコードを借りることができました。友だち同士のレコードの貸し借りもあったので、それがストリーミングになって便利になった。たくさん聴けるようになったと考えると、音楽の触れるチャンスは昔以上にあると思うので、よい時代かなと思います。

ただ、そこから聴き耳を立ててもらえるような作品になるかどうかはアーティスト次第。優れた音楽を作り続けることは今も昔も変わらないと思います。リスナーに琴線に触れることができれば、ライブの動員が増えたり、グッズが売れたり、それこそレコードやCDが売れるので、聴かれ方は変わりましたが、昔とさほど変わりないのでは?と思います。

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◆サウンドファインダー オフィシャルサイト
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