【抗ッタ少女 / 黒ゐ少女 メンバーインタビュー】ヌヌ・ヌヌ、「常に目標しかない」

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アイドルグループ「抗ッタ少女」、「黒ゐ少女」のメンバーであるヌヌ・ヌヌ、サラキ・レイカのパーソナルインタビューをお届けしよう。

抗ッタ少女は2022年6月にプレデビュー、7月より本格始動。ヌヌ・ヌヌ、サラキ・レイカの2人編成で、ハードな楽曲の世界観とダンスを武器に活動を行っている。1月21日には<結成半年記念無料単独公演「抗ッタ少女」>を新宿FATEにて開催。


黒ゐ少女は2022年9月にてデビュー。“黒いアイドルが売れないって誰が決めた?”をテーマに掲げ、ハードな楽曲と現代社会に訴えかける歌詞を武器に精力的に活動しているV-ROCKアイドルだ。3月18日には目黒鹿鳴館にて<「黒ゐ少女」結成半年記念無料単独公演>を開催する。

まずは、どこかミステリアスなオーラを纏っている、ヌヌ・ヌヌの魅力を暴いていくパーソナルインタビューをお届けしよう。個性に着目しながら、ストイックに自分を磨き続けている、芯のある彼女のポリシーを伝えたい。

◆サラキ・レイカ インタビューはこちら

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──ヌヌさんは、ヴィジュアルからしても「こう在りたい」という意思がしっかりとある方なんだろうなと思っていて。

ヌヌ・ヌヌ:私、“こうなりたい”よりも“こうなりたくない”がめっちゃあるんですよ。とにかく人と被る事が嫌で、流行ってる洋服とか髪型も嫌い。ヘアカラーをレインボーにした事があるのも、衣装が一人だけパンツなのも、そういう理由なんです。衣装に関しては、他のアイドルさんとも被りたくなくて、私がアイディアを出す事が多いですね。

──素晴らしいこだわりだと思います。今日のお洋服も、素敵!

ヌヌ・ヌヌ:今日、久しぶりに自分の好きな恰好で出かけて来たんですよ。ライブの時は着替えのスペースも限られちゃうから、結構制限があるので。

──そういえば、抗ッタ少女と黒ゐ少女が同日にライブだった時、ヘアメイクをチェンジして印象を変えていたのも印象的でした。あれは、ご自分で?

ヌヌ・ヌヌ:はい。抗ッタ少女は、ラインストーンとかラメを使ったりしてポップな要素も入れるんですけど、黒ゐ少女はヴィジュアル系バンドのヘアメイクを参考にして、手描きの要素を入れたり綺麗に見せるようにしています。気持ちの面では同じベクトルなんですけど、自分の中ではヴィジュアルの面で見せ方を変えているという感じですね。

──では、ヌヌさんがアイドルを志すきっかけはどういった事だったんでしょうか?

ヌヌ・ヌヌ:私、20歳をこえてから好きなアイドルさんが出来たんです。元ZOCの香椎かてぃちゃんなんですけど、すごくかっこいいなと思ったんですよね。まずZOCを好きになって、アイドルをやりたいと思ったのがきっかけでした。で、ZOCの新メンバーオーディションがあったんですけど、それにチキって応募出来なかったんですよ。

──あら、もったいない。

ヌヌ・ヌヌ:実際、発表された新メンバーの子が10代だったから、応募してたとしても絶対に勝てなかったなと思って(苦笑)。でも、やっぱりどこかで“やりたい”と思っていたんですよね。

──やるならば、ZOCのようなかっこいい要素のあるアイドルが良かった?

ヌヌ・ヌヌ:はい。ZOCは1人1人の個性がちゃんと立っていて、それを絶対に大森靖子さんが潰さないところがグループとしての魅力だと思うし、みんな尖がってるからかっこいいんですよね。その中でも当時、かてぃちゃんは顔も好きだったし、SNSにアップする写真の世界観も好きだったんだけど、彼女の考え方が一番好きだったんですよね。

──個性的な部分に着目するのがヌヌさんらしいですね。じゃあ、今仮にオーディションを受ける事になったら、自分のどういう部分をアピールします?

「今だったら、“ステージでの表現力がある”とか“舞台を見ているような演技力がある”って言ってもらえる事が増えてきたので、そこかなとは思います。きっと今までは、自分を知らなかったんだと思うんですよ。見せ方もそうだし、自分がどう見られたいかっていうのもわかってなかったというか。でも今は、かっこいいか綺麗で見せるのが自分だと思ったので、そういう部分は意識しています。

──実際、アイドルになってから自分自身の中で変わった事はありましたか?

ヌヌ・ヌヌ:行動力は圧倒的に変わったと思います。もともと家から出たくないタイプの人間だったんですけど、アイドルとして活動を続けていくためになんでも出来るようになったというか。「来てください」って言われたら「はい、行きます!」ってすぐ動けるようになりました。そこが一番大きいかもしれないです。それに、周りには事務所の方も含めて支えてくれる人がたくさんいるので不自由に感じた事はないですし、自主じゃ出来ない経験をたくさんさせてもらえているので、良かったなと思います。

──アイドル活動の中で、“楽しい”と思うのはどういう時ですか?

ヌヌ・ヌヌ:ライブですね。ライブをやってるだけでも楽しいんですけど、お客さんが声を出してくれると“楽しい”がもっと増えるというか、倍増するのを感じています。なんていうか、リミッターが外れるんですよね。お客さんの声によってもっと自分も楽しめるし、自分が楽しんでいるとお客さんも楽しんでくれるんです。ただ、毎回定点で撮ったライブ映像をいただくんですけど、改善したいと思うところが毎回出てくるんです。自分で見てて「違う!」って言いたくなりますもん(笑)。

──すごくストイックですね。

ヌヌ・ヌヌ:常に目標しかないですね。例えば、感情の出し方だったり、発声だったりはすごく気になります。“こうなりたい”っていう理想はたくさんあるんですけど、今はもっとうまく歌えるようになりたいんですよね。


──ヌヌさんが思う“良い歌”というのは、どういう歌ですか?

ヌヌ・ヌヌ:感情が乗っている歌しか、良いと思わないんですよ。完璧な、それこそAIみたいな綺麗な歌もいいと思うんですけど、私は感情が声にも顔にもパフォーマンスにも出ているのが一番かっこいいと思っているので。初めてレコーディングした時は自分の歌に感情が全然乗っていなくて、例えばロングトーンの声もただ伸ばして歌ってるだけだったのを聴いて、メチャクチャ自分に失望したんです。それもあったから、今歌に力を入れたいと思うようにもなったんですよね。

──感情を出すというのがポイントかもしれないですね。

ヌヌ・ヌヌ:そうですね。だから、いつか作詞もしてみたいなと思ってるんですよ。

──レコーディングの話も出ましたけれど、そうはいっても自分が関わる作品が完成した時はいかがでした?

ヌヌ・ヌヌ:すごく嬉しかったです。サブスクで配信された時は、今まで自分がZOCとかBiSHを検索していたところに“抗ッタ少女”とか“黒ゐ少女”って入れると、自分が歌った歌が流れるのが、すごい!と思って感動しましたね。

──今まで好きだった人たちと同じフィールドにいるという。

ヌヌ・ヌヌ:はい。やっとスタートラインに立てたっていう感じがしました。

──先ほど「常に目標しかない」とおっしゃっていましたけれど、頑張っていると時には辛い事もあると思うんです。そういう時のヌヌさんなりの克服方法というのは?

ヌヌ・ヌヌ:気持ちが沈んじゃう時は、結構時間が解決してくれるところもあって。失敗とか気になる事があると、昔から考えすぎちゃう性格で、しかも悪い方向に考えちゃうんですよね。でも、考えてても自分の心が疲れちゃうだけだなと思う時は、無理やりにでも寝ます。そうすると、ちょっと気持ち軽くなってる。“大丈夫、どうにかなる”って思えるようになるんですよね。

──では、先ほど伺った歌の面以外に目指したいものや野望はありますか?

ヌヌ・ヌヌ:そうですね……まず、抗ッタ少女に新メンバーが欲しいですね。メンバーが増えれば出来る事が増えると思うから、それは目標というかやらなきゃいけない事。あとは、野望だけで言ったらメチャクチャあるんですよ! 少しずつお客さんを増やしていって、少しずつ大きいライブハウスでライブが出来るようになりたいし、武道館とかさいたまスーパーアリーナみたいな大きい会場も目指したい! 一番は、ワールドツアーなんですけどね。とにかく、自分たちの事をいろんな人に知ってもらいたいですね。

──ありがとうございました。今日お話しして、どこかミステリアスなヌヌさんの事がわかって嬉しかったです。

ヌヌ・ヌヌ:昔からミステリアスというか、何を考えているのかわからないって言われ続けてきたんですよね。だから私は、そういうキャラで良いかなって思っているんです。ミステリアスくらいがちょうどいいのかなって。

文◎平井綾子
写真◎FAKE DAWN.

黒ゐ少女 ライブスケジュール

2023年01月14日(土)新宿FATE
2023年01月21日(土)新宿FATE

2023年03月18日(土)目黒鹿鳴館
結成半年記念無料単独公演「黒ゐ少女」

黒ゐ少女 1st Maxi Single「黒ゐ少女」

01.「明日、無き未来。」
02.死んだリラ
03.クリミナルドリーマー

Production label:Pretty One

抗ッタ少女 ライブスケジュール

2023年01月14日(土)新宿FATE
2023年01月21日(土)新宿FATE
結成半年記念無料単独公演「抗ッタ少女」

抗ッタ少女 1st Mini ALBUM『抗ッタ少女』

https://linkco.re/BtVA9QzX?lang=ja
1.I kill you
2.革命レヴォリューション
3.病んでる
4.HATE
5.トワイライト
6.僕の「右手」

Production label:Pretty One

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365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

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