ラウラ・ブドレツキテ、東欧の小国リトアニア音楽シーンの隠れた傑作が世界初CD化

プルナマシ・ヨガマヤの出現以後、注目されつつある東欧の小国リトアニアの音楽シーンから、アルゼンチンの現代フォルクローレの良心、ルス・デ・アグアとも共通するクワイエットな美学を持った隠れた傑作が世界初CD化される。
◆ ラウラ・ブドレツキテ 関連画像
『VOKOLOGIJA』はリトアニアのジャズ・シーンで活躍するシンガー、ラウラ・ブドレツキテが提唱する「歌うことを通じて自らを知る」ためのセラピー・プロジェクト“ヴォコロギヤ”のために録音された音源。ボーカルや朗読の背後で、静謐さを湛えたアンサンブルを奏でるピアノ、コントラバス、ドラムというジャズのピアノトリオが支える。また一部の曲では親指ピアノやパーカッションが配されるなど、今作はセラピーによる療法それ自体でありつつ、女性ヴォーカルとピアノトリオによるエスニックなジャズ・アルバムだとも言える。
なお、ピアノを中心とした演奏はすべて同国を代表するサックス奏者ヤン・マクシモヴィッチ1人によってオーバーダビングされており、実質的にラウラとヤンの共作によって生まれた作品だ。そして日本盤アートワークは配信版とは異なり、リトアニアのアーティスト、インドレ・ブドニキエネによる美しい水彩画を使用。アルゼンチンの現代フォルクローレの良心、ルス・デ・アグアとも共通するクワイエットな美学を持った隠れた傑作と言っていいだろう。

『VOKOLOGIJA』
Paraphernalia Records PAPH-7 2,750円(税込)
■Tracklist
1.Judėjimas / 2.Garsas / 3.Beribis / 4.Pasirinkimas / 5.Kalba / 6.Ritmas / 7.Autentiška daina / 8.Gimsta muzika / 9.Nauja pradžia
◆ラウラ・ブドレツキテ オフィシャルサイト
この記事の関連情報
キーニョ、キニョーネス名義でフルAL『Centelha』リリース&「Há Festa (Corpos Celestes)」とエディット版本日先行配信
ビートインク、POP UP SHOP名古屋初開催
<ヘヴィ・ミュージック・アワーズ2023>、候補発表
カナダの音楽賞<ジュノー・アワーズ2023>、ザ・ウィークエンドが5部門受賞
<ユーロビジョン・ソング・コンテスト2023>、英国代表が決定
ウクライナを支援する<ライヴ・エイド>型公演、開催計画中か
モトリー・クルー&デフ・レパード、ロック・ツアー・オブ・ザ・イヤー受賞
ニック・ケイヴ、ヴィヴィアン・ウエストウッドの告別式でパフォーマンス
ジェネシス、2022年最も収入のあったエンターテイナー・ランキングで1位に
