【インタビュー】w-inds.、「期待を裏切りつつ、その上を行く」

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2023年3月14日、ニューアルバム『Beyond』をリリースすることをすでに発表しているw-inds.。

今回BARKSでは、アルバム発売に先駆けて3月1日にリリースするライブ映像作品『w-inds.LIVE TOUR 2022”We are”』に収録されたツアーのこと。また、アルバムから先行シングルとして2022年12月28日、フィーチャーリングゲストにてダンサー時代から交流があったCrazyBoy(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE・ ELLY)を迎えて制作し、配信を開始したニューシングル「Bang! Bang!feat.CrazyBoy」のこと。さらにはw-inds.についても千葉涼平、橘慶太の2人を新年から質問攻めに。全てを語り尽くしてもらったこのインタビューで、改めてw-inds.の魅力を知ってほしい。

   ◆   ◆   ◆

■自分たちの人間性は変わらない
■根底は変わらずに新しいものを届けていくから、ついてきて欲しい


──まずはニューシングルについてお伺いする前に、3年ぶりに現体制となって初開催した全国ツアー<w-inds.LIVE TOUR 2022“We are”>についてお伺いしたいと思います。オンラインから飛び出し、2人体制でいよいよ本格的にみなさんの目の前でパフォーマンスするというとき。正直、怖いなぁという気持ちはありましたか?

千葉涼平:怖かったです(即答)。

橘慶太:その前にファンクラブライブはやってましたけど、ツアーとなるとそれとは違って。本当の意味で自分たちのいまの姿、立ち位置を表現する場所になるので、それをみんなが観てどう感じるのか……そこはすごく不安はありましたね。ただ、不安はあったんですけど、ツアーを作ってリハーサルをやってみたら「いける!」という自信もあったんです。2人体制のw-inds.にここからも安心してついていけるようなライブにしなきゃいけないと思ってたんですけど、これならそれが実現できるんじゃないかなとリハーサル中に少し思えてたんです。

──いけそうな予感はあった、と。

橘慶太:自分たちとしてはあったけど、その反面めっちゃビビッてもいましたね(笑)。やっぱり怖かったです。よ、どんな反応が返ってくるのかが。

──ツアーにそこまでの恐怖心を感じるのも久々の感覚だったのではないですか?

橘慶太:これからデビューする人みたいな感じですよね。でもそれも当然というか、だって、2人で新しいことやる訳ですから。歌い分けからパフォーマンスからすべてね。

千葉涼平:そうだね。

橘慶太:でも始まっちゃったら楽しかったよね?

千葉涼平:まあ、でも始まるまでも始まってからもいろいろありすぎたんで。今回は。

橘慶太:コロナでね。そこはどんだけ俺らついてないんだ、どんだけ不幸なんだと思いましたね。

──開催までに何度も中止、延期を繰り返して。

橘慶太:そうそうそう。

──次こそは開幕、というときに今度はメンバーが感染。

千葉涼平:まず慶太君がコロナになった段階で、慶太君抜きでツアーのゲネをやったんですよ。そのときに、初日は中止になってしまったけど、ここに慶太君が加わって、次の公演までに自分が気になった部分を修正できればすごくいいツアーの幕開けになりそうだという感触があったんですね。だから「よし、次に慶太君が戻ってきたらやったるぞ!」と張り切ってたら、なんか体調が悪くなってきて(苦笑)。


──今度は涼平君が感染してしまって。実質1、2公演目が延期。3公演目の東京・J:COMホール八王子公演で本ツアーはやっと開幕。

千葉涼平:療養空けた直後のライブだったので、そのときはお客さんの反応に対する不安と同じくらい自分はいまこの体力でいけるのかという不安のほうが大きくて。やる前は「やったるぞ!」だったのが、そんなスタートになってしまったところも含めて、本当にいろんなことがあったツアーでした。

──BARKSでは東京・国際フォーラムAのライブをレポートさせて頂いたのですが、生ライブで観る2人体制のw-inds.が実際はどうなのか。観るまでこちらもかなり緊張していたんです。

橘慶太:それは来て頂いた方みなさん、そうだったと思います。

──けれども、オープンナンバーとなった「In Love With The Music」で“楽しませるから 今までよりも”“新たな世界連れていくから”と宣言してくれたことで肩の力が抜けて安心できたんですよね。

橘慶太:良かった、そう思って頂けて嬉しいです。同じような声もいっぱい頂いたので、それがすごく励みになりましたし。ひと安心もできて、かなり前向きになれました。今回のツアーの2、3公演目を終えた段階ぐらいから完全に“やれてる”という手応えも自分たちで感じていたので。

千葉涼平:自信にもなりましたね。なので、客観的に観てもすごくいいライブだなと感じるものができたなと思ってます。

──新たな歌い分けはどういう風に決めていったのですか?

橘慶太:涼平君の声にハマるかどうか、聴いてて気持ちいいかどうかというところで、パートを振って。あとは涼平君の感覚。歌えそうとか、キーが合う合わないとか。そこは話し合いながら決めました。なので、入念にというよりも結構フランクな感じでやっていった感じだよね?

千葉涼平:そうだね。

橘慶太:ツアー前にファンクラブやオンラインでのライブを行ったことで、自分の声と涼平君の声の感覚はもうつかめてるから、歌い分けもどんどんスムーズにいくようになってるかも。

千葉涼平:たしかに。


──歌い分けを決めてからは、個々で相当練習する訳ですか?

千葉涼平:いやいやいや。練習なんてしないっすよ。

橘慶太:なんだ、その否定の仕方は(笑)。内田篤人(W杯解説でも注目を集めた元日本代表DF)みたいな発言。ウッチーも練習を見せない人だからね。

千葉涼平:ダンスを練習するのはすでに自分のライフスタイルになってるからいいんだけど、歌を練習してるって宣言するのはなんか恥ずかしいんだよね(笑)。

──でも歌をあのクオリティーまで持っていくためには、相当練習したはずでは? ライブを見るたびに涼平さんの歌の可能性には驚かされっぱなしです。

橘慶太:事務所の社長も感心してました。「本当に頑張ったな。凄いよ」って。

千葉涼平:まあ(照笑)。1曲1曲向き合いましたね。

橘慶太:前からちょいちょい歌ってはいましたけど、涼平君は元から歌声、綺麗なんですよ。「なんでこの人は歌わないんだろう」ってずっと思ってたぐらいですから。ねっ?

千葉涼平:でも「歌いたくねぇ」ってね。

橘慶太:僕はずっと「歌え」っていってるのに。

千葉涼平:いってたね、22年前から。

──デビューした直後からってこと?

千葉涼平:3人で住んでたときに慶太君が「俺さ、3人で歌いたいんだよね」っていってきたんだけど、「あんま歌いたくないんだよな」って思ってたからなにも返さなかった。

橘慶太:そこから22年経って、ようやく涼平君が本領を発揮してくれました(笑)。

──慶太さんは慶太さんで、ラップしているときのパフォーマンスが新しくて新鮮でした。

橘慶太:涼平君とか昔から僕がラップ好きなのを知ってる人からすると、新鮮ではないよね? 「ようやくやったね」という感じだと思いますよ。

──そうなのですか?

千葉涼平:そうそう。

橘慶太:だから、例えば「Dirty Talk」のラップパートなんかも自分で作ってたんですよね。

千葉涼平:上がってきた新曲にラップパートがあったら、最初は慶太君のラップが入ってます。

橘慶太:だけど、僕はw-inds.としてラップをする役割ではなかったので、自分が考えたラップをやってもらってたんです。でも僕は、ずーっとラップをやりたかったんです。だから、ラップのレコーディングのときはいつも「いいないいな~、俺そこやりたかったよ」って。

千葉涼平:いってたよね(笑)。

橘慶太:というぐらいラップをやりたかったので、新しいパフォーマンスに見えても、こちらサイドとしては普通なんですよ。リハーサルでみんなのラップパートを盗んでやってたくらいですし。

──涼平さんの目にはラップをしている慶太さんはおなじみの光景なのですね。

千葉涼平:そうです。


──ツアーのセットリストの流れについては、本編ラストを、いまだからこそ歌詞が胸に刺ささる「Long Road」を幕閉じにもってきたところ。そしてアンコールをw-inds.が始動したデビュー曲「Forever Memories」で始めて、2人体制が始動した「Beautiful Now」で締めくくるところがハイライトで。その奥に流れるグループのヒストリーに自分の想いが重なり、グッとくる場面でした。

橘慶太:そう言っていただけてうれしいです。今回セットリストを作るとき、僕の中でいまおっしゃって頂いたところだけが先に決まってたんです。いつもはオープニングから決めていくから、僕の中では珍しいパターンなんですけどね。

──なんでそうなったんでしょうね。

橘慶太:2人体制になってどうやって出ていくべきかというのを考えなきゃいけないときに、アルバム(『20XX “We are”』)には自分たちがライブで出ていくようなオープニングっぽい曲がなかったので、ちょっと考え方を変えて、終わり方から先に作っていったんです。

──なるほど。アンコールに置いた「Forever Memories」はこれまで何回も聴いていますが、本ツアーでは一段と深みが増して、しみじみ聴き入ってしまう曲になっていたところも印象的でした。

橘慶太:なぜなんでしょうね、千葉さん。

千葉涼平:俺たちがやっといまになって曲に追いついてきたってことじゃないですか? 

──にしても、デビュー曲が20年以上たってやっと自分たちに馴染むというのも凄い経験ですよね。

千葉涼平:初期の曲はこうやっていま改めて楽曲の凄さを体感することが多いんですよ。

──そうでしたか。それではツアーを終えたいま、アルバム、そして本ツアーのタイトルにもなった“We are”のあとに続く言葉を上げるとしたら、どんなワードが思い浮かびますか?

橘慶太:お! これは大喜利をやればいいんですよね?

──ではなくて、真面目な回答でお願いします(笑)。

千葉涼平:えー難しいな。なんだろう。このアルバムを作ったときに、自分たちのスタイルや音楽性がどんなに変わっていっても、自分たちの人間性は変わらない。根底は変わらずに新しいものを届けていくから、ついてきて欲しいなという想いをファンの人に伝えたいなと思ったので、それかな。

橘慶太:We are“根底”?

千葉涼平:それだね!

橘慶太:僕はWe are “w-inds.”かな。関わってくださってる方みんなを含めてw-indsだと僕たちは常に言ってるんです。自分たち2人だけではなくて、ファンの方、もちろんスタッフの方。その全員でw-inds.を作り上げてるという感覚がすごく強いんですよ。さっきの涼平君の“根底”の変わらないもののなかには、そういう感覚も含まれていると思います。

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