【インタビュー】Pipping Hot × BOP、同時発売ニューシングルで10番勝負「一緒に上に行くことができたら」

■大好きだからこそ正々堂々と戦ってやる！

──ここまではお互いに褒め合っていただきましたが、「ここは絶対に負けない！」と思っているところもありますよね？

海憧乙綺：はい。やっぱり「力強さ」じゃないですかね？　ダンスと歌の勢いと力強さは、どのグループにも負けないと思っています。全員背が高いからこそ、迫力を作り出せる部分もありますし。

彩浪遥斗：dreamBoatのグループの中でBOPは一番メンバーの人数が少ないので、1人1人が存在感を出していかないと、ステージに立った時に印象が薄くなってしまうんです。だからそこは、それぞれがすごく考えていると思います。

海憧乙綺：あと、BOPはメンバーそれぞれの食べ物に対する執着がすごいです。

彩浪遥斗：たしかに（笑）。

海憧乙綺：欲しいものが被る時は、一斉にじゃんけんです（笑）。

翔咲心：食べ物に関しては、そうなっています（笑）。でも、「各々がそれぞれの形でナンバーワン」だと思っているので、俺はお互いのグループを較べる意識がないんですよ。でも、そういう中で敢えてBOPの強みを挙げるならば、存在感かもしれないです。遥斗が言ったことにも繋がるんですけど、人数が少ないからこそ、広くステージを使うようにしていて、「少ない」っていう印象にならないようにしています。


──これは僕が感じたBOPの強みというか特色ですけど、夜が似合いますよね？

翔咲心：たしかにそうですね。

海憧乙綺：言われてみれば、そこもどこのグループにも負けないかもしれないです。

流雅真紗斗：夜と廃工場がよく似合います（笑）。

彩浪遥斗：衣装も黒系ですし。

八雲杏：BOPに夜のイメージはありますね。ライブの乗り方、煽り方もクラブっぽいですから。

流雅真紗斗：あと、ここは負けないっていうのは、やっぱり身長？　そして全員、体力もある。1曲の中でのそれぞれの移動距離も長いので、体力は必須。フルマラソンをしている感覚ですね。

──だから食べ物への執着も自ずと強くなるんですね？

流雅真紗斗：そうなんです。エネルギーをたくさん消費するので。

海憧乙綺：全員食べ物への執着がすごいので、食べ始めると誰も喋らないです。

流雅真紗斗：俺、「美味しいね？」って言っていますよ。

海憧乙綺：でも、誰も反応しないんです（笑）。


──（笑）。Pipping Hotのみなさんが思う、「ここは負けない！」というのは、どういうところですか？

八雲杏：先ほどBOPは夜というお話がでましたが、こっちは青空と広大な土地が似合うグループでございます！　そして、何と言ってもこのカラフルさ！

海憧乙綺：たしかに（笑）。

流雅真紗斗：衣装のメンバーカラーの割合が多いですからね。

八雲杏：初めてライブを観てくださるお客さんでも、メンバーカラーがあるからわかりやすんです。あと、Pipping Hotの楽曲は熱いメッセージを大切にしているんですけど、日常に寄り添っていて、背中を押せるものが多いです。「寄り添える力」みたいなところは強いのかなと思っています。

逢坂朔玖：俺が思うPipping Hotの強みは、熱さですかね。歌詞をすごく大事にして歌っているので、そこは「負けないところ」というよりも、「負けたくないところ」です。あと、人数はBOPに負けないです！

海憧乙綺：人数は負けを認めます（笑）。

碇たくみ：性格の個性はそれぞれのものがあるのに、身長はみんな同じくらいなのもPipping Hotの強みかもしれないです（笑）。

雫月 Lee：俺が一番小さいんだよな〜。

碇たくみ：でも、ダンスの見せ方が大きいので、パフォーマンス力がすごいですよ。

雫月 Lee：ありがとうございます。やっぱりライブをお客さんに楽しんでいただきたいですからね。あと、適切な言い方がわからないですけど、Pipping Hotにはスキがあると思っていて。それは良し悪しなんですけど（笑）。それが俺たちならではの雰囲気に繋がっている気がします。

有光陽稀：「負けないところ」ということではないですけど、ライブはお客さんに楽しんでいただけるんじゃないかなって思っています。だからライブは勝ちたいですね。


──ライブは今後の対決項目の１つですけど、どちらのグループにも負けたくない気持ちがあるでしょうね。

海憧乙綺：そうなんです。

有光陽稀：どうなるんですかね？　オリコンチャートとライブ動員は勝ちたいです。

雫月 Lee：やるからには勝ちたいですね。でも、俺たち自身もそうだし、ファンのみなさんにも楽しんでいただけるように。そこを忘れずに両グループで頑張っていきたいです。

有光陽稀：勝ったらご褒美もあるしね？

雫月 Lee：はい。勝ったらファンのみなさんと祝勝会ができるんです。

海憧乙綺：この対決は、意識改革みたいなものにも繋がる気がしますね。自分たちを見つめ直して、新しい一面を引き出すことにもなると思うので。


──同日発売の曲にも、それぞれの新しい一面が出ていますね。BOPの「Resistance」、かっこいいです。

翔咲心：ありがとうございます。自分たち自身も初めて聴くようなサウンドだったので、新鮮さがありました。「これを俺らの曲にしていければ、確実に良いものになるだろうな」って思いましたね。今までのダンスは「強さ」を出すものが多かったんですけど、「Resistance」はしなやかさもあるんですよ。BOPが進化できる曲になっていると思います。

彩浪遥斗：ミュージックビデオも自信を持って世に出せるものになっているはずです。何回も観たくなって、何回も聴きたくなると思います。

流雅真紗斗：俺、この曲を初めて聴いた時、「やべえの来たな」って思いました。かっこいいものになることが想像できましたね。振り付けも素晴らしいものを頂いたので、「完璧にしないとだめだ」って思いました。今後さらに良くなっていくはずです。

海憧乙綺：真紗斗の言う通り、「とんでもないものになるぞ」っていう自信が溢れ出てきた曲だからこそ、レコーディングの時も「今までにないものを出していかないと」って思っていました。新しい理想が自分の中で作られて、やる気に火を点けてくれたんです。



──歌ってパフォーマンスしながら、「俺たちかっこいい」って思える曲ですよね？

海憧乙綺：はい。めっちゃ思っています。照明、衣装、楽曲、俺たち自身が合わさると最強になるので。

有光陽稀：BOP、かっこいいです。

海憧乙綺：ありがとうございます！　Pipping Hotもめちゃくちゃかっこいいですよ。

──Pipping Hotの新曲「Uncover」も素敵ですよね。

有光陽稀：ありがとうございます。終盤の全員の歌がユニゾンになる直前は俺が歌っているんですけど、ユニゾンになった瞬間に自分自身も鳥肌が立つんです。

──このユニゾンのところ、一気に広い空間へと飛び立つような感覚になりますよね。

有光陽稀：はい。その感じ、すごくわかります。

八雲杏：最初少し暗いトーンで始まりますけど、サビで一気に心に響く歌詞が迫って来るんです。今何か悩みを抱えている人、今頑張っている人とか、幅広いみなさんに届けることができる曲ですね。あと、ストーリー性が強いので、聴いていても歌っていても世界に入り込めます。

逢坂朔玖：俺も「Uncover」が、めちゃくちゃ好きです。「頑張ろう」って聴いたみなさんに思っていただきたかったので、力強く歌うようにしています。サビの振り付けもファンのみなさんに真似していただきやすいものでありつつ、力強さが出ています。

碇たくみ：Aメロ、Bメロは儚さや切なさがあって、サビで一気に明るく広がるんですよね。朝の出かける前の支度の時、夕暮れ時、寝る前とか、いろんなシチュエーションで「頑張ろう」って思える曲です。

雫月 Lee：自分自身のことをすごく肯定してくれる曲だと感じています。歌っている俺たち自身に問いかけてくる歌詞でもあるので。俺も自信がなくなることはあるんですけど、この歌詞に救われています。たくさんのみなさんに愛と勇気を届けていきたいですね。

八雲杏：某アン◯ンマンみたい（笑）。

碇たくみ：“英雄であれ”って歌っていますからね。



──では最後に各グループを代表して1人ずつ、相手にメッセージをお願いします。

翔咲心：Pipping Hotが大好きだからこそ、ガチでこの勝負に勝ちたいと思っています。だから最後までお互いに切磋琢磨して成長していきましょう！

有光陽稀：本当に切磋琢磨できていると思っていて、「頑張ろう！」っていう気持ちになれています。10番勝負、頑張ります。そして、お互いにさらに上を目指しましょう！

取材・文◎田中大
写真◎青木早霞（PROGRESS-M）