【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「オーバードライブ」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第86回のお題は「オーバードライブ」です。

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エレクトリックギターで使用するエフェクターの一種。歪んだサウンドを作り出すことができる。ラインナップやバリエーションが豊富で、エフェクターの定番の1つとなっている。エレクトリックベースやキーボード、ボーカルのエフェクトなどにも用いられる。

そもそも、オーバードライブとは“酷使”、“過負荷”を意味する言葉で、エレクトリックギターの場合、アンプの音量を上げ過ぎたときに、回路が飽和して出力音が歪んでしまう状況を指す。1960年代のハードロックなどでは、この現状を意図的に発生させることで、歪んだサウンドを得ていたが、大音量になり過ぎることや、アンプなどの故障が多発するというデメリットも多かった。それらの問題を解消するために、機械的に歪んだ音を作り出すエフェクターが開発された。1977年に発売されたBOSSのOD-1がその始まりとされている。

なお、オーバードライブと同様に歪んだ音を作り出すエフェクターとして、ディストーションも定番だが、一般的にオーバードライブの方が歪み音がマイルドだと言われている。

文:竹内伸一



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