【ライブレポート】ランティス新イベント<Lantis Girls Fes「TRY→ANGLE」>開催
2023年2月23日、音楽レーベル・ランティスによる新たなライブイベント<Lantis Girls Fes「TRY→ANGLE」>が山野ホールで開催された。本イベントには、2020年1月に同レーベルよりデビューした熊田茜音、鈴木愛奈、ニノミヤユイ、Liyuuの若手女性アーティスト4人が出演し、個性あふれるソロステージとコラボ楽曲を披露した。
◆ライブ写真
昼公演では熊田茜音がトップバッターを務め、デビューシングルの「Sunny Sunny Girl◎」(TVアニメ『織田シナモン信長』OP主題歌)でスタート。言葉のリズム感が楽しいポジティブな一曲で彼女らしさを存分にアピールすると、続けて「ココロハヤル」(TVアニメ『チート薬師のスローライフ ~異世界に作ろうドラッグストア~』OP主題歌)のパワフルなパフォーマンスで背中を押す。元気よく自己紹介したあとは、声出しが解禁されたということで「(熊田)茜音」「(茜音は?)かわいい!」のコール&レスポンスを行ない、そのままファンと一緒に"Yeah Yeah"のコールを楽しめる「YOUR FREE STAR」へ。4曲目は「Brand new diary」(TVアニメ『転生したらスライムだった件 転スラ日記』OP主題歌)で、ポップなバンドサウンドに乗せて、真っ直ぐな歌声を届けた。
続いて登場したのは鈴木愛奈。そのタイトル通り、意志の強さが表れた「もっと高く」(TVアニメ『いわかける! -Sport Climbing Girls-』OP主題歌)を爽やかに歌い上げ、「最高!」と笑顔を見せた。MCでは「どこから来たのか」のアンケートでファンとの交流を楽しむ。そして、名刺代わりの楽曲「ヒカリイロの歌」(TVアニメ『はてな☆イリュージョン』ED主題歌)で渾身のロングトーンを響かせ、「Eternal Place 第二楽章」の落ち着いた歌声で優しく会場を包み込んだ。「Reverse-Rebirth」(TVアニメ『逆転世界ノ電池少女』ED主題歌)はクールな中に熱のこもったボーカルが魅力で、幼少期から親しんだ民謡で培われた圧倒的な歌唱力と艶のある歌声を存分に味わえる4曲となった。
三番手にはニノミヤユイが登場した。「思っているより人間は強い」を座右の銘に掲げ、陰キャのカリスマを目指す彼女。まずはデビューアルバムの表題曲「愛とか感情」で感情を爆発させるように言葉を紡ぎ、独特の世界観へと引き込む。歌い終えると客席に「はい、みなさーん。こんばんは、楽しんでますか?」と問いかけ、歌唱とのギャップも感じさせながらMCをゆったりと進行。2、3曲目の「つらぬいて憂鬱」(TVアニメ『ピーター・グリルと賢者の時間』第1期OP主題歌)、「No attention」では、「クラップ」とただ一言で客席にクラップを煽る姿が印象的で、ラップパートも際立っていた。最後に披露したのはグルーヴ感あふれるナンバー「Dark seeks light」(TVアニメ『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』OP主題歌)。ネガティブな感情を音に変え、その音に身を任せ、全身でニノミヤユイワールドとそのサウンドを表現した。
ラストはLiyuu。4名のダンサーとともに、2月22日にリリースしたばかりのミニアルバム『koii』から「OPEN UP!」をキュートにパフォーマンス。中国・上海出身のLiyuuだが、MCでは4人がデビューに先立ち出演した2019年11月のライブイベント『Lantis New Generation LIVE』を振り返るなど、当時よりも流暢な日本語でファンに優しく語りかける。次の「Yellow」はどこかノスタルジックなサウンドが特徴で、こちらもライブ初披露。"幼なじみ"をテーマにしっとりと恋を歌った。自然と楽しい気持ちになれるような「Cherish」では会場が一体となって、クラップをしたり手を振ったりしながら一緒に身体を揺らして楽しみ、最後はデビュー曲の「Magic Words」(TVアニメ『はてな☆イリュージョン』OP主題歌)でダンサブルに締めくくった。
コラボパートでは、まず熊田&鈴木がスフィアの「Non stop road」(TVアニメ『夏色キセキ』OP主題歌)をカバーし、オリジナルの振り付けも取り入れながら、仲良く爽やかに歌い上げる。ニノミヤ&Liyuuは妖夢討伐隊の「約束の絆」(TVアニメ『境界の彼方』挿入歌)をカバー。感情を込めながら思い思いにメロディを紡いでいき、集まったファンを沸かせた。それぞれ感謝や意気込みを語ったあとは、<ランティス祭り>のテーマソング「Starting STYLE!!」を最後に4人で披露した。
今回のイベントタイトルには「レーベルの顔になるように頂点を目指し、次世代を担うアーティストに成長する」という思いが込められているが、まさにその“成長”が随所に感じられ、未来への期待高まるライブとなった。
文◎友安美琴
写真◎江藤はんな
セットリスト
【熊田茜音】
M01. Sunny Sunny Girl◎
M02. ココロハヤル
M03. YOUR FREE STAR
M04. Brand new diary
【鈴木愛奈】
M05. もっと高く
M06. ヒカリイロの歌
M07. Eternal Place 第二楽章
M08. Reverse-Rebirth
【ニノミヤユイ】
M09. 愛とか感情
M10. つらぬいて憂鬱
M11. No attention
M12. Dark seeks light
【Liyuu】
M13. OPEN UP!
M14. Yellow
M15. Cherish
M16. Magic Words
【コラボコーナー】
M17. Non stop road / 熊田茜音・鈴木愛奈 (スフィア カバー曲)
M18. 約束の絆 / ニノミヤユイ・Liyuu (妖夢討伐隊 カバー曲)
M19. Starting STYLE!! (全員)
この記事の関連情報
<Ponta パス Station>、KAWAII LAB.やICExらが渋谷を盛り上げる
正木 郁、ドラマ「シン・ドゲンジャーズ」挿入歌「頑張る理由」配信リリース決定
『連続ドラマW ゴールデンカムイ』各アーティスト担当回&楽曲名決定。コメント到着
ソニーミュージックがYOASOBI、MAISONdesらを擁する新マネジメント&レーベル「Echoes」発足
<第21回東京国際ミュージック・マーケット(21st TIMM)>、ショーケースライブにimase、Novelbright、水曜日のカンパネラ、FRUITS ZIPPERら
GLAY、FRUITS ZIPPER、JO1ら出演。能登半島地震復興支援ライブの映像を配信
<TALTOナイト 2024>、開催決定
ポニーキャニオンがフィメール・バーチャル・ラップ・シンガーに特化した新レーベル「HAMMER COLLECTIVE【叛馬呂団】」設立。オーディションも開催
ハイパーポップをフィーチャーしたライブイベント<VICTERA>大盛況で終幕