中島みゆき、最新アルバム本日発売。明日にはNHK『SONGS』で特集も

中島みゆきが本日3月1日、最新アルバム『世界が違って見える日』を発売した。

2020年1月発売の前作『CONTRALTO』から3年ぶりとなる本アルバムは、リスナーのこころに寄り添う「愛」と「勇気」、そして「希望」が込められた作品になっている。

アルバムを手にとってまず目に飛び込んでくるのはモノクロの世界で逆光の中、風船を持つ中島みゆきのシルエットが印象的なCDジャケットと、赤字で刻まれた『世界が違って見える日』という時代を象徴するアルバムタイトルだろう。どちらもアルバムに込められたメッセージの一端を担っているのは間違いない。

アルバムは吉沢亮主演のドラマ『PICU 小児集中治療室』の主題歌「倶（とも）に」からスタート。“倶（とも）に、走りだそう　倶（とも）に走り継（つ）ごう”と生きる「勇気」を鼓舞するメッセージが入口となっており、2021年に工藤静香に提供した「島より」、2007年にクミコに提供した「十年」の2曲のセルフカバーに加え、吉田拓郎が特別ゲストとしてギターとコーラスで参加した「体温」も収録。


本作について中島みゆきの音楽プロデューサーの瀬尾一三は「コロナ禍だからこそ生まれた、新しい楽曲制作のやりとりが、逆に曲に対してのより深い理解に繋がり、1曲1曲がより完成度の高い作品になった」と語っている。その言葉どおり中島みゆきの多彩で繊細で力強い歌声が、ラスト10曲目の「夢の京（みやこ）」まで、瀬尾アレンジとともに昇華し、いつまでも心に響いてくる作品に仕上がっている。

発売とあわせて『世界が違って見える日』特設ページも公開された。この特設ページは、作品の概要から音楽評論家の田家秀樹によるライナーノーツ、中島みゆき本人が着用した実物衣裳の特別展示を行うタワーレコード新宿店の「中島みゆきPOP UP SHOP」の概要などアルバムの魅力を伝える情報が掲載されている。

明日3月2日には、NHK『SONGS』で中島みゆき特集が放送される。中島みゆき本人のコメントとともに、『世界が違って見える日』に収録されているフジテレビ系ドラマ『PICU小児集中治療室』の主題歌「倶（とも）に」のミュージックビデオが初オンエアされる予定だ。


さらに、本日は中島みゆき初の2枚組公式インスト・ベストセレクションアルバム『歌がなくても聞こえてくる「中島みゆきの音楽集」～こころに寄り添う24の旋律～』と、『「時代が創った名曲たち４」～瀬尾一三作品集SUPER digest～』の2作品も発売された。どちらも、中島みゆきと35年タッグを組んできた瀬尾一三のプロデュース作品である。

『歌がなくても聞こえてくる「中島みゆきの音楽集」～こころに寄り添う24の旋律～』は、「糸」「時代」「空と君のあいだに」など、中島みゆきの名曲、代表曲をピアノやギター、チェロ、フルートなどの美しい楽器で奏でた、心に癒しを与えてくれる作品。本作は現在発売されている『チェロとピアノで聞く 中島みゆき』『インストゥルメンタルで聞く 中島みゆき』のシリーズ5作品の中から瀬尾自身が今回の企画のために改めて選曲。さらに新曲として“毎日を頑張る人たちの心に寄り添う楽曲集”をコンセプトに「麦の唄」「慕情」「化粧」「愛詞（あいことば）」「ホームにて」（新バージョン）の5曲の新録音を収録した2枚組全24曲のベストセレクションアルバムとして発売。


『「時代が創った名曲たち４」～瀬尾一三作品集SUPER digest～』は、瀬尾一三が手掛けた名曲を収録した作品集の第4弾。2014年NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』の主題歌「麦の唄」（中島みゆき）、80年代にドラマ出演＆主題歌で話題となった「GOOD-BYE青春」（長渕剛）のほか、「黄昏のBAY CITY」（八神純子）などシティ・ポップとしてブームになっている作品を収録。また発売を記念して本作収録の全17曲の解説、及び特典情報や、瀬尾の自伝的書籍『音楽と契約した男 瀬尾一三』の紹介、過去3作の作品集へのリンクなどの情報が満載の特設ページもオープンしている。

※「倶（とも）に」 の“倶”は正しくは旧字体表記