MIYAVIが語るメタバース・仮想現実への期待。Oasis TOKYO「実験解放区」クリエイターコンテスト結果発表

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MIYAVIが、3月3日(金)に開催されたOasis TOKYO × The Sandbox「実験解放区」クリエイターコンテストの結果発表イベントに登場した。

◆イベント写真

本コンテストは、オープンワールドゲーム「The Sandbox」に開発中のメタバース都市「Oasis TOKYO」内「実験解放区」への展示作品を、2022年12月23日から2023年2月1日に募集したもの。「自己を解放し、なりたい自分を表現しよう!」をテーマに募集した作品は、Twitterのハッシュタグ「#OasisTOKYOクリエイターコンテスト」で見ることができる。

イベントには、コンテストの5名の審査員から、ギタリストのMIYAVI、The Sandboxボクセルアーティストのベン・マシュー(VEN Mashu)、Oasisのプロジェクトオーナーであるコインチェック常務執行役員・天羽健介の3名が出席。

MCからの紹介で壇上へ上がるとMIYAVIは「表現者として、アーティストとして、メタバース・Web3の分野にたくさんの可能性を感じているので、今回のプロジェクトが楽しみですし、今日はたくさん学ばせてもらいたいと思って来ました。よろしくお願い致します。」と挨拶。

そして、今回審査員を務めたことに対して感想を求められると、「迫力があってびっくりしました。1つ1つ動きの緻密さというか。どれもすごく個性があって、『あっこういうことか』と。自分だったらどういうのが作れるかなと思いながら見たり。あとは(人間のように)動きが細かいものがたくさんあったので、どうやって作っているんだろう?と思いながら見させてもらいました。」と応募作品への驚きをあらわにした。

選出された12作品のNPC(※プレイヤーが操作しないキャラクター)アセットは「Oasis TOKYO」の「実験解放区」に設置予定とのこと。


入賞作品9作品と優秀作品賞3作品の結果発表が終わると、後半はディスカッションパートに。「メタバース、NFTがつなぐクリエイターエコノミーの進化」「トップクリエイターの語るWeb3の可能性」という大きなテーマでトークが繰り広げられた。

MIYAVIは「自分はアーティストとして、ずっと体を使ってステージで表現する活動をしますが、コロナでなかなか世界中を回ることができなくなって、そこでバーチャルライブをやり始めました。”バーチャルリアリティ”もそうでしょ? 2021年にやった清水寺(でのライブ開催)もそうだし、『VRのゴーグルを使って、でっかいMIYAVIを360度見られる』、これをずっとしたいなと思っていて、バーチャルマーケットでライブさせてもらったりとか。」とコロナ禍の2020年から開催していたバーチャルライブ企画 “MIYAVI Virtual” での自身のメタバースとの関わりを語る。


「とにかくあの時期ってライブができるのかできないのか、そもそも元のような世界に戻るのか戻らないのかというような状態の中で、『それでも音楽を届けたい、メッセージを届けたい』という想いで、バーチャルライブをさせてもらっていました。2021年も清水寺で太鼓芸能集団の鼓童さん、三味線の上妻(宏光)さん、(歌舞伎俳優の)尾上右近君とかたくさんの方を呼んでバーチャルライブをさせてもらったりとか、あとは2021年に出した『Imaginary』というアルバムではデジタルブックレットを作ったりとか、NFTプロジェクトとの連動もしたりしています」とこれまでの取り組みも紹介。

また、「あとは今度、『Oasis TOKYO』もそうだし、『Oasis KYOTO』の方でもパフォーマンスをする予定です」と今後の取り組みも匂わせた。

「今は、まだ世界的に実験をしている、みんな試行錯誤している段階だと思います。こういう革新的なことってハードとソフトの両輪が噛み合った時に爆発すると思っていて。僕たちソフト側ができることがあっても、ハード側の”バーチャルリアリティ”の速度が追いつかない、とか、その逆も然り。まだその段階に僕たちはいると思っていて。今は色々なことを試行錯誤していく時期だと思いますし、僕もアーティストとして意欲的にどんどんやっていきたいなと思っています。」と、表現者としてのMIYAVIならではの視点でメタバース、NFTの未来についての考えを語った。

最後に「こういった仮想現実の中で色々なことにトライしたり、色々な人とつながったりできることってすごく有益。今はまだ、匂いを感じられなかったり、触った感覚とかはなかったりするけど、これからどんどんテクノロジーのスピードが速くなって、メタバース上で体感できる情報量が増えることによってそういったことが実現できるかもしれない。そうなった時に本当に人と人とのつながり方って変わっていく、そういう新しい時代が始まろうとしているんだなって、すごくワクワクしています。」とメタバース・仮想現実への期待を語り、「皆さんには、どんなツールやプラットフォームにおいて何よりも、なりたい自分、こうなりたいっていう強い想いを一番大事にクリエイトしていって欲しいなと思います。」と改めて本コンテストのテーマである「自己解放」に触れながら、クリエイターへのメッセージを残した。

なお、イベントの模様はCoincheckの公式YouTubeチャンネルでアーカイブ配信中。

現在MIYAVIはコインチェックが運営する「メタバース×NFT」のコミュニティ「OASIS」とコラボレーションし、メタバース上での音楽イベントなど新たな取組みを計画中。国や言語を越えたボーダーレスな広がりをみせる「メタバース」での新たなエンターテインメントの可能性を探っていく。



「Oasis TOKYO」について

「Oasis TOKYO」は、「2035年の近未来都市」をコンセプトに、『The Sandbox』で開発・展開しているメタバース都市です。24×24(576区画)の広大な土地に都市開発を進めています。日本を連想させる象徴的な街並みの中に、商店街、ライブハウス、スタジアム、美術館、サウナ、寿司屋、盆踊り、配信スタジオなどのイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。

「Oasis TOKYO」とは:https://bit.ly/3YI74Da

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