【レポート】コブクロ、東阪スペシャルライブで全国ツアー開催発表も「おかえり! 待ってたよ!」

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コブクロが3月8日、地元・大阪の大阪城ホールにて<SPECIAL LIVE 2023 “KOBUKURO AND THE FAMILY TONE”>を開催した。同公演は、3月1日の東京(有明)ガーデンシアター、3月7日の大阪城ホールを含む3日間限定の東阪スペシャルライブであり、2022年に続いて春に開催されたもの。全国ツアーとはひと味違うコンセプトを持つステージだ。

◆コブクロ 画像

ステージ下手から小渕健太郎がひとりで登場してピンスポットを浴びるや、シンセサイザーの音色ようなエフェクト処理が施されたアコギを即興でかき鳴らし、オープニングSEを生演奏すると、場内から大きな拍手が巻き起こった。そしてライブは爽やかな夏ナンバー「潮騒ドライブ」からスタート。黒田俊介もステージに登場し、心地好いテンポに乗せて観客がサビで手を振るなど、1曲目から一体感に包まれた。続いて、2018年発表の結成20周年記念ソング「晴々」が披露された。

「<KOBUKURO AND THE FAMILY TONE>へようこそ、コブクロです!」と小渕健太郎が観客に呼びかけると、それに応える観声が会場に響き渡る。「まずはこの声、その存在、おかえり! 待ってたよ!」と小渕。声を出せる喜びに感極まった表情で、今回のライブタイトルを<KOBUKURO AND THE FAMILY TONE>と名付けた意味を語り出した。ワンマンとしては、約3年ぶりの声出し解禁ライブとなることから、「“FAMILY TONE”と名付けました。みんなの音、みんなの声、みんなの笑い声、歓声、それと、僕らの音楽が思いっきりぶつかり合って。心の底から楽しんでいってください」と、笑顔で観客に伝えた。

3曲目は、2020年リリースの布袋寅泰コラボレーションアルバム参加曲「Soul to Soul」をライブ初披露。続いて、2022年の全国ツアーで披露した新曲「雨粒と花火」、同じく2022年からライブ演奏されているリアレンジのニューバージョン楽曲へ。アップチューン「LOVER’S SURF」をメロウでグルーヴィーなサーフミュージック風にアレンジするなど観客を驚かせた。



次のコーナーでは、事前にオリシャルサイトで募集したスペシャル企画へ。同企画は、思い出の楽曲のエピソードとともに、メッセージを添えて応募するというもの。応募者から男女各1名が選出され、ひとりずつステージ上の超プレミアム席となるコブクロのふたりの間へ着席。トークタイムや思い出の1曲を最前列のスペシャルシート席で見られるというコブクロ初の試みとなる。

軽快なバンドサウンドに乗せて、ひとり目の当選者を呼び込むと、すぐに小渕が当選者をイジリ倒して場を和ませる。黒田の衣装が蛇柄で、当選者の服がヒョウ柄であることや、「2002年の「風」から好きです」と話した当選者に、「2002年2月14日! 2001年の「YELL~エール~」の時はなにしてたんですか?」と、コブクロらしいツッコミトークを繰り広げて会場を笑いの渦に。「初めて行ったライブは?」というトークに当選者が「大阪・万博記念公園のフリーライブに最初に行きました」と答えると、「2012年9月9日!」と即答する小渕。これには黒田が「ほんまに林家ペー・パー子さんくらい覚えとるな!」とツッコミを入れ、小渕が林家パー子さんのモノマネをすると、さらに会場が大爆笑に包まれた。そしてリクエスト曲を歌唱する前に、小渕が当選者の楽曲エピソードを読み上げ、2004年リリースのアルバム『MUSIC MAN SHIP』収録曲「HUMMING LIFE」を久しぶりにパフォーマンス。懐かしい楽曲披露に多くの観客が身体をあずけて揺れていた。

ふたり目の当選者を呼び込むと、2002年の<grapefruitsツアー>のタオルを持っていることに気づいた小渕が感動。コブクロのファン歴を質問攻めすると、ファン歴は20年以上に及ぶにも関わらず細かいことを覚えていない当選者をふたりがツッコミまくり、ここでも会場が爆笑に包まれるなどアットホームな雰囲気に。そして当選者の楽曲エピソードを読み上げ、披露されたリクエストナンバー「未来への帰り道」では言葉ひとつひとつを温かく歌い上げた。


リラックストークを繰り広げた後は、またもリアレンジ楽曲へ。ロックナンバー「君になれ」を切ないピアノフレーズから。このイントロでは何の曲か想像できない極上バラードにアレンジを変えて披露された。続いて、2022年のツアーにて新曲として披露していた「足跡」へ。小渕の愛犬ロックが病に冒されてしまったことがきっかけになり制作されたという楽曲が優しく丁寧に届けられた。また、「蒼く 優しく」を力強いボーカルで歌い上げるなど、演奏が終わった瞬間に惜しみない拍手が客席から送られた。

会場全員で久しぶりにウェーブを楽しんだ後は、いよいよ後半戦だ。盛り上がりブロックは「ここからだぞ! カモン!」という掛け声から「One Song From Two Heats」をリアレンジで披露。オリジナル曲は小渕のキック音が印象的だが、バンドアレンジによるファンク/ソウルなミクスチャーロック調に生まれ変わっていた。そして、コブクロのライブでは鉄板の盛り上がりチューン「ストリートのテーマ」へ。声出し解禁となる同ステージはコール&レスポンスで会場が一体となる盛り上がり。

「Moon Light Party」はデビュー前から演奏されているファンにはお馴染みのナンバーだが、スカリズムのニューアレンジが新鮮に響き、間奏では“KOBUKURO AND THE FAMILY TONE”というコール&レスポンスで観客との久しぶりの掛け合いを楽しんだ。2025年に開催される『大阪・関西万博』オフィシャルテーマソング「この地球(ほし)の続きを」では、2022年の全国ツアーでも披露していた和太鼓がより大きいサイズで登場。これを小渕が力いっぱい叩き、サビの「こんにちは」ではMVでの振付を観客と共に。最高潮を迎えて本編が終了した。


アンコールのMCでは<KOBUKURO LIVE TOUR 2023>開催を発表。全国10都市22公演の全国ツアーは7月21日、コブクロ結成の地である大阪・堺から開幕。初日はフェニーチェ堺2DAYSとなるほか、セミファイナルが大阪城ホールで開催されることも発表されるなど、ここ大阪のファンも大喜び。ツアーではどんな楽曲を届けてくれるのか、今から期待に胸が膨らむところだ。

アンコール1曲目は3月1日にシングルリリースされたばかりの最新曲「エンベロープ」。その優しいメロディと歌詞は会場全体を包み込み、すべての人の心を捉えていたようだ。撮影OKとなったラストは、ライブではお馴染みの「轍-わだち-」。終始大盛り上がりの中でライブを締めくくった。9月の結成25周年に向けて、これから先も新しいコブクロを刻んでいくという決意が滲む感動を残して、<SPECIAL LIVE 2023 “KOBUKURO AND THE FAMILY TONE”>が幕を閉じた。

■全国ツアー<KOBUKURO LIVE TOUR 2023>

07月21日(金) 大阪・フェニーチェ堺
07月22日(土) 大阪・フェニーチェ堺
07月27日(木) 広島・上野学園ホール
07月28日(金) 広島・上野学園ホール
08月03日(木) 福岡・福岡サンパレス
08月04日(金) 福岡・福岡サンパレス
08月15日(火) 宮崎・宮崎市民文化ホール
08月16日(水) 宮崎・宮崎市民文化ホール
08月26日(土) 熊本・熊本城ホール メインホール
08月27日(日) 熊本・熊本城ホール メインホール
09月02日(土) 宮城・仙台サンプラザホール
09月03日(日) 宮城・仙台サンプラザホール
09月09日(土) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
09月10日(日) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
09月16日(土) 愛媛・松山市民会館
09月17日(日) 愛媛・松山市民会館
09月22日(金) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
09月23日(土) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
10月03日(火) 大阪・大阪城ホール
10月04日(水) 大阪・大阪城ホール
10月21日(土) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
10月22日(日) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
▼チケット
指定席 ¥9,200(税込)
※6歳未満入場不可
【会員チケット先行 ※さいたま公演】
・会員特別一次先行/「チケット付オフィシャルツアー」会員一次
受付期間:2023/3/16(木)14:00~3/21(祝・火)14:00
・会員特別二次先行/「チケット付オフィシャルツアー」会員二次
受付期間:2023/3/30(木)14:00~4/4(火)14:00
【会員チケット先行 ※全国会場(埼玉会場を除く)】
・会員一次先行/「チケット付オフィシャルツアー」会員一次
受付期間:2023/3/30(木)14:00~4/4(火)14:00
・会員二次先行
受付期間:2023/4/14(金)18:00~4/19(水)14:00
※会員先行分が完売した場合、以降の先行を実施しない場合がございます。

■35thシングル「エンベロープ」

2023年3月1日(水)発売
https://kobukuro.com/feature/kobukuro_envelope
【初回限定盤CD】WPCL-13454 1500円(税込)
01 エンベロープ
02 ベテルギウス (LIVE at 大阪城ホール 2022.11.01)
03 あの太陽が、この世界を照らし続けるように。 (LIVE at さいたまスーパーアリーナ 2022.11.20)
04 時の足音 (LIVE at さいたまスーパーアリーナ 2022.11.20)
05 エンベロープ (Instrumental)
【通常盤CD】WPCL-13455 ¥1,300(税込)
01 エンベロープ
02 ベテルギウス (LIVE at 大阪城ホール 2022.11.01)
03 あの太陽が、この世界を照らし続けるように。 (LIVE at さいたまスーパーアリーナ 2022.11.20)
04エンベロープ (Instrumental)


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