【レポート】Rest of Childhood、ツアー<The Terminal>に少年時代の純真「ライブハウスの遊び方で」

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Rest of Childhoodが<The Terminal “Tour '23”>と銘打った全国ツアーを開催中だ。その3本目となるライブが2月28日に川崎・Serbian Nightで行われた。

◆Rest of Childhood 画像

2021年の本格始動以来、コロナ禍においても精力的にライブ活動を行なってきただけあって、HAL (Vo&G)、u:zo (B, Cho)、Takuya (Dr, Cho)のバンドアンサンブルはさらに鉄壁に。爽快かつ甘酸っぱく、本能的な衝動を失っていないレスチャ(Rest of Childhood)サウンドに心を揺らされた。


バンドをやりたいからやる。聴いてほしい曲があるから叫び、音を鳴らす。シンプルだけれど、キャリアを積むと薄れてしまいがちな原点を全員が大切にしていることが真っ直ぐに伝わってきたからなのか、行き場のない想いを抱えて10代の時にライブハウスに通っていた季節を思い出した。4月1日まで続くツアーの真っ只中なこともあり、セットリストの全てを記すことは控えるが、できる限り、Rest of Childhoodの今をレポートする。

SEに続く「シュレッダー」でライブはスタート。レスチャのテーマソング的な弾けるナンバーが披露されると、アッという間に開放的な景色が目の前に広がった。本ツアーからマスク着用を条件として声出し解禁になったため、1曲目からコール&レスポンス。メンバーとファンが想いを解き放って、エネルギーを交換し合う様はやはり何者にも代えがたい。黒基調のテレキャスターをかき鳴らすHALのギターリフ、背中を押すようなTakuyaの力強いドラミング、u:zoの骨太なビートが絡み合うオルタナティヴなナンバーが空に向かうように放たれ、エンディングでHALが「イケるぞ! 川崎!」と叫ぶ。疾走感たっぷりのパンキッシュなサウンドとキャッチーなメロディがさらにフロアのテンションを上げた「Purple Star」では、“GO! GO! 川崎!”のアドリブも飛び出し、メンバーからも笑顔がこぼれる。前に出てギターを弾くHALが「さあ! 跳ぶか? 今夜は平日だけど思い切り汗かいて、“やっぱりライブハウスっていいな”って帰ろうぜ!」と煽り、観客をその場に座らせて、「跳べ〜!」の合図で一斉にジャンプ。前半から前のめりの熱さだ。


とはいえ、Rest of Childhoodのライブは勢いで突っ走るだけではない。Takuyaのドラムとu:zoのベースがトリオ編成とは思えないほどの厚みとサウンドスケープを描き出し、琴線に触れるHALのザラついたボーカルが聴き手の中に眠っていたヒリヒリした感情を引っ張り出す。赤い照明がステージを染めたアッパーチューン「この夜」では後半に向かうに連れて熱量を増していくボーカルと演奏が、ライブならではの生々しさ。Takuyaのカウントで入り、u:zoのリフレインするフレーズが雨の情景を喚起させる初の流通盤シングル「通り雨の歌」は、美しくもメロディックなナンバー。“雨と涙が 混ざり合うなら 汚れた過去も ほんのひとつに 過ぎないね”という歌詞も染みわたり、ひときわ大きな拍手が響いた。ガラリと色を変えたポップで躍動感溢れるナンバーではストロークがメインのHALが間奏でギターソロを奏で、全員で歌い、フロアもシンガロング。そのスケール感とエモーショナルなメロディとボーカルに一発で掴まれる名曲「Theater16」も鳴らされ、感動と拍手がフロアを満たし、エンディングでは眩しい光が場内を照らした。中盤まで煽る以外はほとんど喋らなかったHALが語りかけた。

「今日はね、マスクしながらだけど“声も出していいよ”っていうことで、もっと声出せそうな気がするな。今日、めっちゃ暑いね。久々にこんな汗かいたな。みんなの汗を吸いこんでるからかも」──HAL

さらには、「ここで休憩行く?」と問いかけておきながら、「そんな場所じゃねーよ。ライブハウスは」と笑って突き放し、ファストチューン「ブーゲンビリア」に突入した。そのままテンションを上げ、HAL、u:zo、Takuyaの小気味いいビートと優しい光を心に灯してくれるメッセージに持っていかれる「Lamp」ではハンドクラップで一体になる。


「この2〜3年、走り続けて、川崎のSerbian Nightは初めましてなんですけど、なんか前もやったことあるような気がするこのホーム感。そして僕たち2月に新曲をリリースしたんですけど、このツアーはその「MILK」って曲を提げてというか、「通り雨の歌」と「Fact」を持って廻っているんですけど……何が言いたいのかよくわかんなくなっちゃったから「MILK」!」──HAL

u:zoの歪んだベースで始まる最新シングル「MILK」はRest of Childhoodにとって初の女性目線の失恋ソング。ライブで幾度も披露されてきたナンバーだが、ややキーが高めの甘酸っぱいメロディも相まって新境地。それでいて押し引きのある練られたアプローチと駆け抜ける痛快さが同居しているのが彼ららしい。


そして話題は4月8日から東名阪で開催されるツアー<The Terminal 追加公演 "CA$H BACK">のことに。追加ツアーのチケットは5,000円だが、10代の来場者に限っては5,000円キャッシュバック。つまり無料でレスチャのライブを体験できることになる。

「10代にアプローチしてないなってことに気づいて、10代にも届けるために。(来てくれている)みんなにプラスして、“ライブハウス来たことないよ”っていうヤツも増えていくといいなって。そんな想いでツアーをやります。今日、来た人はもちろん来てね」──HAL

「思う存分、歌えてますか? 楽しめてる? 歌って、頭振って、声出して、ライブハウスの遊び方で遊んで帰ってくれたらなと思ってます。みんなのおかげで楽しかったです。ありがとう。3月、4月にツアーをやって5月にはFC限定のライブをやるので、また集まってくれたらいいなと思ってます。Rest of Childhoodだけあって、こどもの日に開催しようと思っているので、肉親の次に優先順位を開けておいてくれたらいいかなと」──Takuya

場内から「行く!」「空けとく!」という声が飛び、久しぶりの声をあげてのやりとりにTakuyaも嬉しそう。


「あと2曲やって帰るね」とHALが言うと「えーっ?」というブーイングの声が上がり、そのリアクションに「いいね」と笑顔。「そういえば、さっきライブ始まる前、楽屋の窓開けたらめちゃめちゃ雨降ってたから」と伝えて動揺する場内に「ウソ。バーカ」とツンデレな喋りで翻弄し、間髪入れずに各自のソロが挟み込まれるアッパーチューンを投下。今の季節にピッタリのラストナンバーでフロアの歌う声が響きわたり、全15曲を演奏して本編が終了した。

アンコールの1曲目はドラムのリズムにメロウなベースのフレーズが絡み、ギターが加わっていくアレンジの切なくも壮大なミドルバラード。u:zoとTakuyaのコーラスも力強く、ライブハウスをすっぽり包み込んだ。ラストナンバーはスピーディーで骨太なナンバー、第2弾流通シングルの「Fact」で締められた。止まない歓声とメンバーを呼ぶ声。秘密基地で遊んでいた少年時代の純真と遊び心が彼らにはある。そんなRest of Childhoodの旅はまだまだ続いていく。

取材・文◎山本弘子
撮影◎Yoko “NEKOMUSUME” Umemoto (82A)

■<Rest of Childhood “The Terminal" Tour '23>


2月10日(金) 千葉・千葉LOOK
open18:30 / start19:00
2月11日(土) 埼玉・HEAVEN'S ROCK Kumagaya
open17:00 / start17:30
2月28日(火) 神奈川・川崎Serbian Night
open18:30 / start19:00
3月18日(土) 静岡・静岡UMBER
open17:00 / start17:30
3月19日(日) 岡山・岡山PEPPER LAND
open17:00 / start17:30
3月21日(火/祝) 福岡・culture spot BAD KNee LAB.
open17:00 / start17:30
4月01日(土) 宮城・仙台ROCKATERIA
open17:00 / start17:30

■<The Terminal Tour '23>追加公演 “CA$H BACK”

4月08日(土) 愛知・名古屋ハートランド
4月09日(日) 大阪・シャングリラ
4月23日(日) 東京・渋谷Veatst
open17:00 / start17:30
※guest musician : Kansei(G)
▼チケット
前売:5,000円
当日:6,000円
※19歳以下の方は学生証持参で5,000円キャッシュバック!

■流通盤シングル第三弾「MILK」

2023年2月1日(水)リリース
ROCH-0007 ¥770(Tax inc.)
三店舗限定販売:タワーレコード渋谷店、梅田NU茶屋町店、名古屋パルコ店
収録曲:「MILK」
ジャケット:ふるかわしおり書き下ろしイラストとコラボ
特典:リリースイベント参加券 ※渋谷店限定

■Rest of Childhoodリリース限定ステッカー+ポストカードセット
2023年2月1日(水)リリース
¥1,100(Tax inc.)



■『New Single「MILK」リリースイベント』
2023年3月26日(日) タワーレコード渋谷店 9F イベントスペース
open13:00 / start13:30
▼参加方法
ご予約者様優先、2022年2月1日発売『MILK』をタワーレコード渋谷店でご購入された方限定で、先着順に[イベント入場引換券]を差し上げます。
※<整理番号付きアコースティックライブ入場券>は、入場番号ランダムでお渡しさせていただきます。
※<イベント参加引換券>・<整理番号付きアコースティックライブ入場券>は定員に達し次第、配券終了致します。
※<イベント参加引換券>はおひとり様1枚までのお渡しとなります。

■Rest of Childhood 直筆サイン入りチェキ プレゼントキャンペーン概要


【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・Twitterアカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 Twitterアカウントから投稿される応募用のツイートをキャンペーン期間内にリツイートした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。
【賞品名・当選人数】
・Rest of Childhood 直筆サイン入りチェキ
・2名様
【応募方法】
1. BARKS編集部 Twitterアカウント「@barks_news」をフォローしてください。
2. BARKS編集部 Twitterアカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリツイートしてください。
3. 上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。
【応募期間】
2023年2月17日(金)~2023年3月17日(金)23:59まで
※上記期間内にされたリツイートが応募対象です。
【当選発表】
・Twitter DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
・専用フォームで必要事項を入力ください。
【賞品発送】
・配送は国内のみ、賞品は2023年4月中旬に発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1. ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
2. ご不在などにより、運送会社での保有期間を超えて賞品をお届けできなかった場合。
【ご注意事項】
・転売 (不特定多数への転売、オークションなどを含む)目的でのご応募はご遠慮願います。
【個人情報取扱い】
・お客様からいただいた個人情報は、賞品の発送及び、サービスの開発や、個人を特定しない統計資料、当該プレゼント/モニタにおける商品の発送、及びそれにまつわるサポートのために利用いたします。上記以外の目的で個人情報を利用する場合は、予めその目的を明示し、お客様の同意を頂いた場合のみ、個人情報を利用いたします。
※詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

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