【レポート】YOSHIKIプロデュース“XY”、イベント＜D.U.N.K. Showcase＞にみた進化「今までと違った緊張感を持っています」

YOSHIKIプロデュースによるボーイズグループオーディション『YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X』より選び抜かれたメンバー13名からなる超個性派グループがXYだ。彼らが本日3月11日、千葉・幕張メッセ国際展示場9-11ホールで開催された音楽フェス＜D.U.N.K. Showcase＞初日のオープニングアクトとして、パフォーマンスを行った。同ステージのオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆XY 画像

先ごろ開催された大型ファッションイベント『第36回 マイナビ 東京ガールズコレクション2023 SPRING/SUMMER』でYOSHIKIと共に初パフォーマンスを披露した彼らだが、本日はXY単体として初ステージだ。



この日の出演アーティストはSKY-HI、BE:FIRST、＆TEAM、s**t kingz、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE。錚々たるアーティストと同じ舞台に立つXYが、どんなステージをみせてくれたのか。ステージ前、メンバーは以下のようにコメントしていた。

「僕の今の気持ちとしては、まず第一にBE:FIRSTのみんなとステージに立てることがすごく嬉しいし、今回は親も観に来てくれるので、本当に頑張りたいと思っています。『THE FIRST』(※BE:FIRSTを生み出したSKY-HI主催オーディション)で落ちた時に、日高さん(SKY-HI)がおっしゃっていた「自分が落としたことを後悔するアーティストになってほしい」という言葉を現実にさせられる、そんなステージにしたいです」──道木来明

「これまではグループや(きゃりーぱみゅぱゅの)バックダンサーなどで幕張メッセには出演させていただきました。今回もグループではありますが、デビューメンバーが決まり、二度目の幕張メッセのステージに立たせていただくというのは、かなり異例で。とても緊張しますが、新鮮な気持ちで立ちます。オープニングアクトは、ある意味イベントの良し悪しが決まるくらい大事な部分だと思っています。自分たちのことを知ってもらうという意味もありますが、何より会場をどれだけ温めた状態で本編へ繋げられるか。とても大事な役割だと思っています。そこが今回XYとしては初なので、今までと違った緊張感を持っています」──P→★

メンバーそれぞれに思いを抱え、いざ出番の時が近づいてきた。XYの紹介映像が流れるや、場内が早くもザワつく。前回の『第36回 マイナビ 東京ガールズコレクション2023 SPRING/SUMMER』ではサプライズゲストのYOSHIKIを含む11人体制でデビュー曲「Crazy Love」を披露したものの、この日はYOSHIKI抜きの初パフォーマンス。最終のリハーサルでは「もっと気迫と殺気を持ってパフォーマンスを」とYOSHIKIからアドバイスを受けたそうで、XYのメンバーも相当気合いが入っていたはずだ。




ダンスボーカルグループの後町和輝、丸尾隼、道木来明、kice、有薗莞爾、P→★、西垣道隆、藤岡孝成の8名に、バンドからカルマ、Gaiの2名を加えた10人がT字型のステージ立つと、観客から待ちわびたように拍手と歓声が起きた。

デビュー曲「Crazy Love」が始まると、後町は剛柔自在のソウルフルな歌唱力を響かせ、ほかのメンバーも前回と比べても躍動感溢れるエモーショナルなダンスを披露した。さらにはバレエの要素を踏まえた西垣の優美なダンスソロ、Gaiの力強いラップが会場を盛り上げ、メンバーはT字型ステージを有効活用するように花道を移動する。



P→★のアグレッシヴなダンスソロに移ると、歓声がひときわ大きくなり、曲中に盛大な拍手が起きるほどであった。ラストは後町に寄り添うように丸尾が絡むシーンを経て、メンバー全員が片手を上げたポージングで静止。鮮やかなフィニッシュを決めた。

「以上、XYでした。ありがとうございました！ この後も＜D.U.N.K. ＞を楽しんでいってください！」──丸尾隼




丸尾が別れの挨拶をすると、大勢の観客から盛大な拍手が沸き起こった。後町の圧巻の歌唱力、メンバーによる高度なダンスは初ステージとなった『第36回 マイナビ 東京ガールズコレクション2023 SPRING/SUMMER』とは比べものにならないほどブラッシュアップされていた。

ライブを重ねるごとに進化し続けるXYのパフォーマンスは、これが二回目とは思えない。＜D.U.N.K. Showcase＞の火付け役としての役割をきっちり果たしてくれた彼らの次回ステージが、楽しみで仕方がない。



取材・文◎荒金良介
撮影◎YutoFukada