【ライヴレポート】LM.C、<TOUR 2023「怪物園 II」>開幕「もっと楽しくなるよ!」

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LM.Cが3月14日の白金 SELENE b2​​​​​​​公演を皮切りに、アルバム『怪物園』のツアー第2章となる全国15公演の<TOUR 2023「怪物園 II」>をスタートさせた。初日公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆LM.C 画像

桜色の蕾がほころんで、東京に例年より10日ほども早くソメイヨシノの開花宣言が出されたこの夜。LM.Cが<TOUR 2023「怪物園 II」>の初日を迎えた白金SELENE b2の場内にも、待ちに待った春が訪れた。


「ついに今日からLM.Cの<TOUR 2023「怪物園 II」>が始まりました! 昨年の春にやった<TOUR 2022「怪物園」>に続く2回目のツアーということになりますが、感覚的にはアルバム『怪物園』を出してからずっとここまで繋がって来ているような気がするんですよ。まぁでも、そういう説明とかはとりあえずいいや。とにかく、またこうしてライヴがやれて凄く嬉しいです。ありがとうございます!」──maya

2022年春に最新アルバム『怪物園』を発表してからというもの、昨年中のLM.Cはコロナ禍の発生以降では久しぶりの全国ツアーとなった<TOUR 2022「怪物園」>を経て、9月25日にはLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて15周年を記念した<15th Anniversary Live 左耳のピアス>を行ったほか、年末にも東京と長野でのワンマンライヴを行うなどコンスタントな活動が続行して来てはいたものの、2023年に入ってからのライヴという意味ではこの日の公演がLM.Cにとって“皮切り”になったのも事実。

アルバム『怪物園』の中に凝縮されていた“見事に混沌たる世界”を、あらためてステージ上にて具現化していくことになった彼らは、2022年のツアー時よりもライヴバンドとしてさらなる進化を遂げており、Aijiのアグレッシヴにして地に足の着いたギターワークにしても、mayaの表情豊かでエモいヴォーカリゼイションにしても、いっそうの磨きがかかった印象を受けたのは何も筆者だけではあるまい。その充実したパフォーマンスを通して、LM.Cはまさに『怪物園』の名にふさわしい異空間ワンダーランドを、今宵ライヴハウスの中にありありと生み出してみせたのだった。

ちなみに、LM.Cは2022年夏より諸条件が整った場合にマスク着用を前提とした“声出し公演”をいちはやく解禁しており、今回の白金SELENE b2公演でも各曲でコール&レスポンスやシンガロングが楽しく繰り広げられていくことに。また、曲によっては激しいヘドバンの嵐が吹き荒れるなど、オーディエンスがマスクをしているという点以外は、ほぼほぼ“かつてのような”自由で伸び伸びとしたライヴが展開されていくことになったという意味でも、今回の<TOUR 2023「怪物園 II」>はファイナルだけが声出し可だった<TOUR 2022「怪物園」>より、さらにアーティストとファンが共に求める理想的な空間を創出していくことが叶うかたちになっていたのではないかと思う。

その点を踏まえると、ここから4月26日の渋谷・PLEASURE PLEASUREまで続いてゆく今回の<TOUR 2023「怪物園 II」>に各地で参加される方は、出来るだけアルバム『怪物園』を再度よく聴き込んでから現場に臨んでいただくと、よりLM.Cが供するライヴの真髄を深くたっぷりとご堪能いただけるに違いない。


「楽しいな! 楽しいし初日だし、これはちょっと最後の1曲に行く前にもう1曲やっちゃいますか! ブチあがってみんなで幸せになりましょう!」──maya

初日ならではの景気付けもあったのか、あるいはフロアの盛り上がりぶりについノセられたのか、なんとこの夜は予定されていたセットリストの中にはエントリーされていなかった「MOGURA」を急遽ブっ込んで、さらに場を湧かせることになったLM.C。その時のテンションによってmayaが曲をアドオンすること自体はそう珍しくないことだが、この即興性と臨場感もまたライヴならではの醍醐味だと言える。

「この<TOUR 2023「怪物園 II」>、ここから絶対もっと楽しくなるよ! 良いツアーにしていきましょう!」──maya

「コロナ禍を経て要らないものと必要なものがはっきりしてきた今、今回の<TOUR 2023「怪物園 II」>は、よりここから加速していきそうな気がしてます。人生ってけっこう短いなと最近はよく思うんだけど、でもだからこそ逆算して完全にブチ上がって行こうと思いますので、今後もよろしくお願いします!」──Aiji

待ちに待った春がやって来た今、うららかなる日々の中でLM.Cが“怪物園”という名の異空間ワンダーランドを一体どこまで拡張し、深化させていくことになるのか。我々としては希望と期待を胸に、ここからの新しい季節を存分に楽しんでいきたいものだ。

取材・文◎杉江由紀

■<TOUR 2023「怪物園 II」>

3月14日(火) 白金 SELENE b2​​​​​​​
open18:00 / start18:30
3月18日(土) 名古屋 Electric Lady Land
open16:30 / start17:00
3月19日(日) 大阪 ESAKA MUSE
open16:30 / start17:00
3月21日(火・祝) 岡山 IMAGE
open16:30 / start17:00
3月25日(土) 埼玉 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心
open16:30 / start17:00
4月01日(土) 柏 PALOOZA
open16:30 / start17:00
4月02日(日) 仙台 darwin
open16:30 / start17:00
4月08日(土) 大分 DRUM Be-0
open16:30 / start17:00
4月09日(日) 福岡 DRUM Be-1
open16:30 / start17:00
4月13日(木) 川崎 Serbian Night
open18:00 / start18:30
4月15日(土) 長野 CLUB JUNK BOX
open16:30 / start17:00
4月16日(日) 金沢 AZ
open16:30 / start17:00
4月22日(土) 札幌 cube garden
open16:30 / start17:00
4月23日(日) 札幌 cube garden
open16:30 / start17:00
4月26日(水) 渋谷 PLEASURE PLEASURE
open18:00 / start18:30

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