【インタビュー】総フォロワー数950万人突破のBLACK DIAMOND、始動「私たちだから伝えられる勇気や驚きがある」

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■特殊な世界に身を置いてる人間だからこそ
■見せられるものや表現できるものがある

──BLACK DIAMONDの活動コンセプトとして、“エンパワーメント”というキーワードが掲げられていますが、皆さんの中ではこのテーマをどう解釈していますか?

L.V:そもそも“エンパワーメントとは?”みたいな感じだと思うんですけど、簡単に言えば、“勇気や希望、自信をたくさんの人に与えていけるような影響力のあるユニットを作りたい”ということなんです。もちろん価値観はそれぞれなので、BLACK DIAMONDのメンバー内でもいろいろな捉え方があるとは思うんですが。

──女性のためのエンパワーメントということでもありますか?

L.V:私個人が思っているのは、セクシー女優って昔に比べたら認知度も上がって、世間に受け入れられる職業になってきたのかなって感覚もあるんですね。でも、やっぱりいろんな面で不都合なことってまだまだたくさんある。たとえば、セクシー女優という職業って、普通の人だったら大切な人にしか見せない姿を、撮影を通して見せているわけで。それってやっぱり特殊なことではあると思うんです。でも私は、“愛情の切り売り”っていう言い方をすると、ちょっと語弊があるかもしれないですけど、そういう感覚がもともと私にはあって。すごく愛情深い職業だと思っているんです。

──容姿や立ち振る舞いを見られる仕事ですし、誰にでもできる職業ではないですし。

L.V:特殊な世界に身を置いてる人間だからこそ、与えられるものがある…そんな言い方をすると、上から目線みたいな感じになっちゃうかもしれないので、どの言葉が正解か難しいんですけど。 でも、私たちだからこそ見せられるものや表現できるもの、伝えられるものって、きっとそこにあるっていうことは信じていて。だから、セクシー女優という自分の職業に誇りを持つことがまず大事だし。たぶん世間一般の人たちも“セクシー女優って、大変なことがいろいろあるだろうな”っていうのは理解してると思うんですね。そんな女性たちがBLACK DIAMONDというグループで、キラキラ華やかなステージに自信満々に立っている姿から、勇気づけられることもあると思うんです。そこはすごく意識してますね。


──それが、“エンパワーメント=力を与えること”というわけですね。L.Vさんが今おっしゃったようなことを、皆さんでお話されたりも?

ANRI:いや、実は時間的な問題で集まることが難しくて。

L.V:個々に忙しくお仕事をしている5人なので、全員が揃う機会ってまだなかなかないんです。全員揃ってのインタビューも今回が初めてですから。

──今日は貴重な機会をいただいたわけですね。ARISさんはBLACK DIAMONDの“エンパワーメント”というコンセプトにどんな想いを持ってますか?

ARIS:えっ!? そうですね……。

L.V:「私は全然違うよ」っていう角度の女の子がいていいと思うよ。捉え方はそれぞれだから。

ARIS:“エンパワーメント”って言葉は私、今まで聞いたことがなくて、正直なところよくわかってなかったんですね(笑)。でも、今、L.Vさんのお話を聞いて“たしかにそうだな”って思いました。私は私がやれることをやるだけですし、今、始まったばかりでまだ何もわかってないけど、あがく感じで必死に頑張ってます。

──そもそも“エンパワーメント”というキーワードはどこから?

スタッフ:その言葉自体は、今回のビジュアルディレクターである五十嵐LINDA渉さんからの発案です。BLACK DIAMONDのメンバーに接していく中で、“エンパワーメントを感じられる人たちを揃えることができた”という感触を得たことが発想の源なんですね。なので、プロジェクトチームがBLACK DIAMONDを形容した言葉であり、それをグループのコンセプトとしていきたいという意図があります。

MARY:私も、L.Vちゃんとほぼ同じような考えです。少しずつですけど、今の時代はセクシー女優もいろいろなメディアに出ることができたり、活動の場を広げられるようになってきていると思うんです。でも、やっぱりまだ少し偏見があったりする世の中ではあるので。こういう新しいプロジェクトで、私たちの立場から、みんなに驚きとか勇気を与えていくことができたらなと思っています。

MIIRO:偏見とか不都合っていう話が出ましたけど、皆さんは時代をつくってきたすごい方々で。まだ出てきたばかりの私なんかより、何億倍の歴もあって……

一同:あはははは!

L.V:ちょっと!何億倍の歴って(笑)!?

ANRI:長老すぎるってこと(笑)!?

MIIRO:いえいえ良い意味です! 言葉足らずですみません(笑)! 本当に10年とか第一線で活躍されていらっしゃる方たちなので。私なんかはまだまだ。

──皆さんに憧れてきた側、ということですよね。

MIIRO:はい。私は1年半前にデビューして、まだ歴が全然浅いし、もともとセクシー女優さんをSNSで見て、“セクシー女優ってなんでもできるんだ! カッコいい仕事だな”と思っていたので。さっきL.Vさんがおっしゃっていたように、セクシー女優って本来なら特定の人にしか見せない姿を全世界の人に見せてるようなものなので、究極の仕事だと思っているんです。そこまで振り切ったことがやれるなら、もうなんでもできるんじゃないかなっていう感覚でセクシー女優を目指したところもありました。

──MIIROさんが志した頃、セクシー女優はすでにマルチな活動をされていた時代だったという?

MIIRO:そうです。やっぱり特殊な仕事だと思うんですけど、そのぶん、失うものより得るもののほうが何倍も大きいんじゃないかなって。そういう環境に身を置いてるからこそ出てくる感覚や価値観みたいなものをBLACK DIAMONDで表現していきたいし、BLACK DIAMONDじゃないと表現できないこともあると思うんです。セクシー女優のときは男性ファンが多いんですけど、こういう音楽グループの活動になると、女性の支持を得られるんじゃないかなとか。女性に対して女性の魅力を伝えるというか、“女性ってこんなに素晴らしい”みたいなことを伝えられる活動ができたら、コンセプトの“エンパワーメント”を体現することになるんじゃないかなって。

──ANRIさんは今、深く頷いていらっしゃいましたね。

ANRI:私以外の全員は現役セクシー女優なので、今みんなが言ったような視点から、このグループに参加しているだろうなとは思っていましたし、改めてすごく納得しました。私は逆に、セクシー女優を辞めて7年経ってるので、その間、プライベートというか個人としてみんなよりも選択してきたこともあるんです。例えば、私自身の存在そのものが、他の女性にエンパワーメントを与えていると思ってるんですね。

──と言いますと?

ANRI:36歳という年齢だったり、特殊なカーヴィー体系だったり、セクシー女優という以前の職業だったり、“人に合わせる”っていう日本人的なところが非常に苦手な帰国子女だったり。個性的であることから、普通だったらなんでもない場面でも、いろいろなところで自分自身が選択しなければならなかったし、実際にそうしてきたんです。だから、「その年齢でも、セクシー女優を辞めてても、そういう選択をしてきても、いつでも輝くことができる。そういうANRIさんから勇気をもらってます」という意見を、私と同じ女性からいただくことが少なくないんです。私自身が自信を持って、このグループで輝くことによって、いろんな人にまた力を与えられるって信じていますし、私の役割はそこにあると思っています。


──表現者としての決意に溢れているところは、やはりアーティストですね。アートワークについてもお伺いします。公開されたアーティスト写真の衣装はセクシーさもありつつ、戦士を思わせるようでもあります。

ANRI:これは笑い話ですけど、実は私のブラジャーを再利用したところから始まっているんですよ。私のサイズって、イギリスやアメリカで探してもほぼ見つからない特殊なもので。取り寄せるのも結構難しいから、「衣装を作るにあたって、貸してほしい。いや、なんならください」って衣装さんに言われて(笑)。撮影日までほとんど時間がなかったので、衣装さんが23時間ぶっ通しで、いろいろな生地をそこに細工してくださって完成したんです。だからスタッフの熱意や希望がこのブラジャーに詰まってるんです(笑)。

L.V:お胸が詰まってるんじゃなくて、いろいろな人の努力がね(笑)。

ANRI:そう、衣装さんの寝ずの努力とコンセプトが。胸の谷間とかお尻が皆さん好きだと思うので、“素晴らしい衣装だな、これなら戦える。クールだな”って思ってます。

L.V:アートワークについての小噺をすると、私は追加メンバーなので、めちゃくちゃ急ピッチでアーティスト写真の撮影に挑んだんですね。衣装さんに採寸してもらう時間すらなくて、「自分でサイズを測って、データでください」って言われて。「えっ、待って。ここってどうやって測ったらいいんだろう? これで合ってる?」みたいな感じで、自宅でひとり採寸してデータを送ったり(笑)。撮影日直前の最終フィッティングにいったら、もうこの衣装が出来上がっていたんですよ。本当に感動して、「見て見て、めちゃくちゃかわいい!」ってANRIに画像送ったもんね。

ANRI:そうそう、「すごい!すごい!」って送ってきた(笑)。

L.V:そのときはまだ全員の衣装は見れてなくて、5人揃って撮影をしたときに初めてみんなの衣装を知ったんですよ。方向性は同じだけど、よく見ると個々のキャラクターイメージに合った衣装を作ってくださってるんです。「こういう感じがいい」ってLINDAさんが細かく指定してくださったそうで。全員の衣装がかわいいし、気持ちがこもっているのがすごく嬉しいし。デビュー曲「Super Duper」のテイストは、ちょっと強めでカッコいい女の子たちなので、ANRIが言ったようにクールっていうことは私も感じています。私だけ、戦闘力が高そうな衣装なんですよね(笑)。特に肩のフリンジみたいなところが気に入ってます。

──ARISさんは、衣装に関してはいかがですか?

ARIS:ちょっと露出が多いと思うんですけど(笑)、いい衣装ですよね。

MARY:L.Vさんが言ったように、それぞれのチャームポイントを活かして、全員の良さが演出されているのですごく素敵ですよね。カッコいい衣装だなと思いました。私個人の見どころについて言えば、身長の高さが活かされてることと、あと「足がキレイ」ってみんなが言ってくれます(笑)。

ANRI:MARYは足担当だよね。

MARY:そういうところが強調されてる衣装ですね。それと、今日もそうなんですけど、ポニーテールは私のトレードマークで数年前からずっとやっているので、そこもカッコよく作っていただけました。

MIIRO:デビュー曲ってグループを印象付けるものだと思うんです。セクシーなだけじゃなくて、女性のカッコ良さや強さというコンセプトが、衣装を見ただけでわかりますよね。皆さんがおっしゃっているように、スタイルの良さや身体の特徴とかの個性がすごく爆発してるデザインですし。ミュージックビデオ撮影で5人揃って並んだときに、“めちゃめちゃカッコいいな”って思いました。

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